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高島平団地周辺 (2) 自殺の名所から老人団地へ

西高島平駅前を見てあまりの何も無さぶりに驚いて帰ってきた訳であるが、改めて高島平駅に戻ってきた。志村三丁目駅から先は地上を走る都営三田線の車窓を見ても、高島平駅の手前からはまるで軍艦の船隊のような巨大団地の列が見える。

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高島平駅と隣の新高島平駅の南側、板橋区高島平二丁目、三丁目の大部分にあたる土地に、およそ2万人が暮らす巨大団地群「高島平団地」がある。

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高島平駅から団地へは歩道橋で直結されている。まさにニュータウンといった作りの街であるが、駅の建物といい団地といい、昭和の高度経済成長時代の臭いが残る。

1972年(昭和47年)に入居が始まった当初、まだ徳丸ヶ原としか呼ばれていない低湿地帯だった高島平団地の周りは見事に水田しかないというド田舎地帯だったわけだが、40年近くが経過する今ではすっかり市街化している。

高島平の地名は江戸時代の砲術家・高島秋帆がこの土地で鉄砲の公開演習を行ったことに因んでいる。

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高島平駅に近い方の二丁目エリアにはおよそ30近い高層団地が林立している。それだけでも圧巻だが、隣の三丁目にも高層・中層の団地が続いている。最盛期には小学校が地区に7つもあったものが、近年の少子高齢化で2校が廃校となっている。
確かに道端を歩いていても爺さん婆さんしか見かけないのだ。

警察署や郵便局、病院や学校なども隣の区画に綺麗に収まっている。まるでシムシティ状態である。あと、西高島平駅に近い四丁目、五丁目あたりは戸建ての新興住宅街も並ぶ。

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駅正面の団地の下層階がそのまま「高島平壱番街ショッピングモール」になっている。生鮮食品のスーパーが多彩で安売り競争にしのぎを削っている。街は高齢者ばかりだが活気は失われていない。

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駅から伸びる歩道橋からもショッピングモールに直結している。出来た当時は最先端の住宅街として憧れの的だったのだろうがさすがに40年も経つと色褪せてくる。

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モスバーガーなど一部「若者向け」な店もあるにはあるが大部分は若者向けな店構えではない。どこまでも昭和の臭いが残るニュータウンのショッピングモール。

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この場所が広大な高島平団地のお買い物の中心となっているだけあって、周辺住民もこの場所に自転車を止めて買い物にやってくる。壱番街の一番いい場所をタバコ屋が押さえているのも、いかにも昭和らしい。

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高島平壱番街ショッピングモールの中には、竹ノ塚駅前に続いてまたまた意外にも「松坂屋ストア」があるのだが、他にも東武ストアなどもある。外食店舗が乏しい反面、生鮮食品店だけはやたら多い。夫は外で働き妻は内で家事を...という時代があったからこその店舗構成だ。いまどきの商店街ならきっと外食店舗だらけになるだろう。

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散髪屋にしても米屋にしても、並んでいる店も懐かしさを感じる程の昭和なセンスである。

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ショッピングモールを抜けた先の広場から団地を見渡す。この団地が出来た当初は応募者が殺到して競争率が激しかったと言われるが、今ではこの団地も住民の高齢化と少子化で空き部屋が増加傾向にある。そのせいか公団の入居者募集の看板も目立つ。

私の勝手な想像では古いマンモス団地というと愛知の保見団地のように空き部屋に外国人世帯やDQNが殺到して、従来の入居者との生活やマナーの意識の違いからトラブルになったり団地全体が荒れたりするのを想像するのだが、そういう不穏な雰囲気は珍しく感じない。きっと住人の自治意識が高いのだろう。

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昔から高島平団地に噂されたり、心霊スポットだとかでネタにされまくる「自殺の名所」についてだが、それは1980年代までの話である。その証拠に今では全ての団地の廊下にびっしり頑丈に鉄柵が設置されており、物理的に飛び降り自殺をすることはできなくなっている。

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あと、あまり注目されない高島平駅の北側だが、少しビミョーながらも商店街があり、その先も低層住宅街や都営住宅、下水処理場やゴミ処理場が点在する、ビミョーな住宅街が広がっているのだ。



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