大量の麺と野菜と豚肉、それにギトギトの脂をぶち込んだ独特のラーメンは、ラーメンではなく「『二郎』という食い物」であるとも言われる。どう見ても豚の餌だが「ジロリアン」と呼ばれる脂中毒のマニアが行列を組んでいる姿を見かける。
奴らは店内に入るやいなや「ニンニクマシマシ、アブラマシマシ」などと独特の言語を使いこなしお好みの「二郎」をオーダーし各々が旨そうに餌を頬張る。
それに見ての通り行列しているのはほぼ100%男である。
ラーメン二郎は港区三田に本店があるが、現在は首都圏全域の主に学生街を中心にネットワークを広げている。
そんな脂塗れの二郎を後にして、神保町交差点に戻る。
古書店街である神保町も、白山通りを北上して水道橋駅に近づくにつれ猥雑さが増してくる。
同じ神保町でも、「さぼうる」など大人の喫茶店が集まる界隈とは似ても似つかず、日大関連の施設が点在する学生街ということもあってラーメン屋や中華料理の店が軒を連ねる風景を見る事ができる。
ここまでやってくると住所も西神田となり街灯に吊るされている「西神田通り会」の旗には「なんだかんだ西神田」などとどうでもいいオヤジギャグをかましてくれるので若干体感温度が涼しく感じられる。
さっきの「二郎」をはじめ、ここいらのラーメン屋密集率は半端ないのだが、今度は藤崎奈々子のラーメン屋を発見する。どうやら関西を中心に多店舗展開を繰り広げている「藤崎奈々子は豚骨ラーメン」の東京進出店舗だったらしい。
しかしこのラーメン激戦区においては藤崎奈々子を出してもさっぱり受け入れられず速攻で潰れてました(笑)花より団子ではないが、神保町民にとっては藤崎よりも二郎の豚が何よりも好きなのである。
水道橋駅の近くまで行くと、博多とんこつラーメンの専門店もある。1杯500円とは素敵な価格設定だ。学生街はいいよね。
各地の貧民街をウォッチしている東京DEEP案内取材班であるが、下町に行くほど中華料理屋の割合が多いのには訳がある。貧民は安くて腹いっぱいになれる食い物を好む。だからどうしても中華料理など油料理メインの店が増えてしまうわけだが、学生街もある意味「貧民街」とも言えるので同様の傾向が見られる。
「バンセーン アロイチンチン」
このタイ料理店の名前は日本語的にまずいだろ。
お兄さんは一瞬「エロイチンチン」に見えたぞ!
だが一見ふざけた店名にも由来ありで、「アロイチンチン」というのはタイ語で「本当に美味しい」という意味なんだって。ちなみに「イヤンチンチン」と言うと「本当に素晴らしい」という意味になる。
以上、お父さんのためのタイ語講座でした。
アロイチンチンだのエロDVD屋だのが軒を連ねる脂っこい通りを過ぎるとJR総武線水道橋駅に辿り着く。外濠を跨いだ先は文京区後楽園であり、東京ドームシティなどが建ち並ぶ。
水道橋駅前の外濠の橋の上に立つと、目の前の視界が開ける。実に多彩な風景を見せる都心のコアゾーンだ。





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