引き続き、2008年3月末に千代田区立神田一橋中学校で行われた「反貧困フェスタ2008」のレポートをお届けするよ。
ホームレスのみんなと仲良く餅つきたのしいな。
大阪では釜ヶ崎の三角公園に行けばよく炊き出しをやっているわけだが、神保町という立地はホームレスさんが行くにはあまり優しくないと思うのは私だけか。
2008年3月と言えばちょうどガソリンスタンド従業員の不当解雇問題でフリーター労組がアツくなっていた時期だが、カンパの募金箱横に書かれた寄せ書きの中には関西人に見慣れた「尼崎市役所」の名前が...わざわざ尼崎から来とるんかいな。
年寄り世代はともかく、今の20代や30代で単純労働系でしか生計を立てて来なかった人間にとっては生きる希望を持つのも難しい。末端の労働現場ではオートメーション化やグローバル化で人を使い捨てるのが当然の時代に変わってしまったから。もう元には戻せない。
物理的貧困の原点には拝金主義化や消費至上主義といった日本独特の社会通念から脱却できない国民性ともいえる精神的貧困がある。
反貧困フェスタでは中学校の校舎内もくまなく会場として使われていた。廊下に沿って貧困問題本の即売会。もちろん雨宮処凛氏の本も平積み大盤振る舞いで置かれていた訳だが、あまり本を出しすぎるとそれはそれで某サイボーグママみたいにくどくなってしまいそうではある(笑)
各教室も部屋によっては様々な相談会および映画上映会などイベントが盛りだくさんである。正直全部回りきれません。
体育館にて生田氏の講演を聞いた後、スケジュールを確認すると「横浜憲法ミュージカル がんばれッ!日本国憲法」というなんだか香ばしげなフレーズのタイトルに惹かれて、思わず再び体育館を見に来てしまった。
横浜憲法ミュージカル、その正体は市民の手作りミュージカルである。しかも今年で23年目になるという筋金入りだ。
ネットカフェ難民として登場する若者達は自ら置かれた状況に悩みつつ労働団体に関心を持ちはじめるのである。漫画喫茶が「マンボー」じゃなくて「ビンボー」なところがいいよね。
日雇い労働で生計を立てる「ワーキングプア」。私達一人ひとりが孤立していては雇い主である企業とは戦えない。団結して組合を作ろう!と言ったかどうかは覚えてないけど確かそんな内容だった。
組合を作ろう!団結しよう!と来て、そして何の脈略もなく「憲法を守ろう!」と来るので、見る側としては映画の重要なシーンがすっ飛んでいきなりラストシーンを見させられているような気分になったぜ。
そして最後には日本国憲法第九条の部分をミュージカルのメンバー全員で読み上げるのだ!
「憲法九条!日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄するッ!」
「2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しないッ!
国の交戦権は、これを認めないッ!」
「憲法九条が守っている、私たちの、平和ッ!」
「平和ッッッ!!」
...ああぁああぁあああぁぁwwww
∩(・ω・)∩バンジャーイ
...結局これが一番言いたかっただけだろうと小一時間wwww
熱心に活動されているプロ市民の皆様も含め、我々人間が一人一人の範囲で見て回れる「世の中」など猫の額ほどにもならないだろう。結局言える事は、ワーキングプアの問題も構造的な貧困も何一つ解決するどころか、年々酷くなっているということだけである。
この国で人々が「生きる」ために必要なのは疲弊して壊れかけた社会システムでも、ましてや憲法九条などでもない。答えは見つからないが、この腐ったシステムをどこかで全てリセットしなければ何も変わらないような気がする。





勉強になります。『プロ市民』という言葉がツボです。
常に衣食住といったプリミティブな問題と向き合っているプロ市民の方達は、
プロとしての貫禄があります。
にしても、ミュージカルの最後が酷い。
彼等には『世界一やさしい問題解決の授業』という本を差し上げたい。
右左という以前に個人の生活というローカルな問題と平和というグローバルな問題を憲法九条というイデオロギッシュなテーマで無理矢理くっつけようとするからストーリーが破綻してしまうと思うのですが、これでは見る側にとっても意味が通じるはずもないと思います。