日本の二大ホームレスタウン、大阪の西成釜ヶ崎、東京の山谷。双方の徹底比較をしたいがために山谷通いをひそかに続けている逢阪です。
釜ヶ崎にもいろんなホームレスさんの仮住まいがあるが、それは山谷も同様。
山谷のお住まいあれこれを少しばかり案内しようと思う。
広い山谷地区のドヤで最も典型的なのが、こうした2階建て木造家屋の民宿型ドヤである。写真の「旅館泉屋」は建物単体だけで見ると地方の寂れた温泉街にありそうな佇まいですらある。
こちらはボロアパート風の「トキワ」という簡易宿泊所。築年数の古いところは長期滞在中の高齢者も多くそういうところから「福祉アパート」へと業態変更している場所もある。全体的に2階建てのものが多く、最強タウン西成釜ヶ崎がマンション型のドヤが多いのに比べるとやはり人口密度はすこぶる低い印象だ。
たまにマンション型のドヤがあるといっても、せいぜいこのくらいの規模のものが多い。どちらかと言えば西成のイメージに近いのは横浜寿町の方だ。
一転、山谷地区には「これがドヤか?!」と見紛うようなバックパッカー向け安宿が新しく出来ていたりもする。コンクリート打ちっぱなしの建物はおおよそドヤであることを感じさせない。一応この場所は浅草徒歩圏。西成同様、外国人観光客を受け入れる素地が生まれつつある。こうした宿は一泊3500円以上だったりするのでもはや安宿とも呼べないレベルなのだが。
しかし全体的にはまだまだ労働者の街といった風情が強い。道を歩く人もほとんど労務者風ではあるが、西成と比べると人通りは少なくかなり静かである。同じドヤ街でも山谷と西成では雰囲気は全く違う。
古くからのドヤに混じって普通の住宅街があるのも山谷地区の特徴だが、アパートの郵便受けをよく見ると「チラシ入れるな ばっきんだぜ ふザケルナ」と書かれており何やら殺伐とした雰囲気でワロタ。やっぱり普通の街じゃありませんでした。
立小便お断りの注意書きはどこにでもあるが山谷に来ると「犬以外」とわざわざ書き足されているのが笑える。つまり犬なら糞垂れ放題小便流し放題でも構わないわけか。つくづくフリーダムな街である。
山谷地区の東側にはホームレスに占拠された「玉姫公園」がある。いわば西成釜ヶ崎で言うところの三角公園や四角公園にあたる。公園の入口を見ると物の見事にトラ柵がホームレス除けに立てかけられているが全く意味を成していないのがご愛嬌。
そんな玉姫公園だが、ホームレスに占拠されているといっても、それは公園の表通路側に限られている。グラウンドの中では普通に近所のガキんちょがスポーツしていたりと割に正常に機能していることが分かる。冬場には炊き出しが行われたり、早朝にドロボー市が開かれるのもこの玉姫公園のあたり。
玉姫公園の向こう側、都営石浜アパートがあるあたりまで行くとさらに街の放置具合が高まる。山谷地区の東限がこの付近にあたるがさらに東側の白鬚橋まで行くと隅田川沿いにもリバーサイドホームレス小屋が点在しているので見逃せない。





コメントする