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江頭2:50も住んでるらしい街!西武新宿線「新井薬師前」駅周辺の渋い街並み

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最近の東京DEEP案内は西武新宿線沿線の街ばかりを取り上げている気がするのだが、逆に言えば今の今までまともに足を運んだ事もないようなマイナーでローカル街ばかりしかなかったからだという理由に他ならない。さて今度は高田馬場から3つ目にある「新井薬師前」だ。芸人の江頭2:50が住んでいる街として一部ではよく知られている。

下落合、中井に続いて新井薬師前駅。やはり駅前は洒落っ気の欠片すらない地味な光景である。西武新宿線が「本当は中央線沿線に住みたいけど家賃が高くて住めないから仕方なく選ぶ下位互換路線」である事は常々何度も言っているが、新井薬師前の場合は「本当は中野に住みたいけど家賃が高くて住めない人達が選ぶ街」と言える。徒歩20分掛かる中野駅はともかく手前の早稲田通りくらいまでなら全然徒歩圏内だ。

昭和のまんまな微妙に廃れた駅前一等地に咽び泣く

しかし徒歩圏の中野駅前と比べてもこの新井薬師前駅南口改札前、駅前一等地の寂しい姿たるや異常。特に駅ホーム側の店舗テナントは半分くらいシャッターが降りたままになっている始末。東武伊勢崎線で言うと北越谷以遠の田舎地帯並みの戦闘力しかなさそう。それでも東京暮らしに華やかさを求めず静かに暮らしたいだけの人であれば都合が良いだろうし、不便にならない程度に商店街の店はある。

何はともあれ新井薬師前駅前一等地のランドマーク「薬師駅前協同ビル」の佇まいが昭和以外の何者でもない件。また例の新宿のトリプルゼロ物件でお馴染み某ドピンク不動産屋の店舗がありますね。

それに下落合のように富士そばすらないという悲惨な状況ではないのが新井薬師前の救いか。公明党やピースボートのポスターがベタベタ貼り付けられた昭和風情の純喫茶なのか定食屋なのか良く分からない「マリモ」もそそられる。

ビル内の通路に張り出された店舗案内図にも昭和臭がプンプン。新井薬師駅前中央商店街という名称があるらしいのですが、「師」の文字が見た事もない略字になっておりました。

やたらとアツい駅前一等地の老舗古本屋

全くもって渋すぎる要素しか感じられない駅前一等地のランドマーク・薬師駅前協同ビルの一階テナント群、街の書店までやたらと古風で渋さに磨きをかけている。「創業大正五年」、老舗のプライドが滲む文林堂書店。

しかし気になるのは店の玄関先に多数貼り付けられたメッセージ性の強い文言の数々。「本の無いところ 暴力が生まれる 電子メディア時代と人間性の崩壊」??出版不況やら活字離れやら色々言われ街から本屋がどんどん無くなる昨今ですが、そんな街の本屋の心の叫びでしょうか。東京最底辺の街と言われる足立区の竹ノ塚にすら(エロ本ばっかり置いてるけど)本屋はありますからね。頑張ってもらいたいもんですね。

21世紀の人類社会に強い危惧を抱く古本屋の店主からのメッセージがとにかくアツ過ぎるんですが、ネットの普及もあって活字の世界は紙からネットに一旦移りかけようとしていたもののネットもここの所はキュレーションサイト等のパクリ問題やら何やらで色々荒廃気味なので一周回って紙に戻るかも知れない勢いですよ。

半分くらい廃墟と化している駅前飲食街

駅前から東側に抜けると飲食店街の残骸のような一画が現れるが軒並み寂れきってしまっているのが分かる。本当に駅前なのか疑わしいほどのテンションであるが別に西武新宿線沿線では珍しい事ではない。

駅前徒歩ゼロ分の場末的スナックもお約束ながらある安定の西武新宿線クオリティ。地元土着民が溜まり場にしてそうなこういうスナックや喫茶店は何時まで経っても潰れる事はない。都会の中の田舎というべき光景か。

「スナック夢」さんの女の子募集広告。アットホームな職場らしいです。お近くの方は如何でしょうか。

そんな廃れた駅前飲食店街の入口のY字路がまたしてもゲロ渋過ぎて泣けてしまう。手前のボロいバラック同然の狭小店舗は元々何屋だったのだろうか。古いストリートビューの画像を見ても皆目見当がつかない。長年放置されているようで、どう見ても廃墟である。

どれだけ駅前飲食街が廃墟だらけになっても、孤高の世界に生きる西武線住民は「手もみラーメン福しん」さえあれば生きていけるのである。福しんの本拠地はやはり池袋を起点とする西武池袋線・東武東上線沿線がメインだが、こちら西武新宿線沿線は他にも西武新宿・中井・鷺ノ宮・井荻駅前にそれぞれ店舗がある。

また、やたらとサービス精神旺盛な街の喫茶店「蜜蜂」も駅周辺では個人的にオススメしたい店舗の一つである。詳しくはDEEP案内純喫茶部の記事をどうぞ。

新井薬師前駅は将来「地下化」されます

駅周辺だけを見回しても案外カオスな要素が感じられる新井薬師前駅前。またしても駅前は平面交差の踏切で南北にぶった切られている訳ですが、この度地下化工事で中井-野方間約2.4キロのうち、当駅と沼袋駅が完全に地下に潜る予定となっており駅前風景の激変が予想されるので、昭和な情緒に浸りたい方は今のうちにお越しになってみては如何か。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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