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小金井ストーカー刺傷事件の現場「シャトーアーケード小金井」はやたらと昭和感の漂う空間だった

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新宿からJR中央線快速電車で片道27分、中央特快三鷹乗り換えで約20分という距離にあり中央線沿線のベッドタウンの一つとして認識されている東京都小金井市の玄関口、JR武蔵小金井駅前にやってきた。

小金井市 武蔵小金井

同じ中央線沿線でも三鷹から立川までの間は武蔵野の優良住宅地というイメージしかなく小金井あたりもすっかり目の向かない土地だったが、2016年5月21日に発生した「小金井市女子大生ストーカー刺傷事件」が気になり矢も盾もたまらず現地を訪問していた。

小金井市 武蔵小金井

武蔵小金井駅の南口は大規模な再開発が行われてタワーマンションとイトーヨーカドーの巨大な店舗がそびえるいかにも郊外のベッドタウンですといった無味乾燥的な町並みに変わっている。これまでこの街に何となく足が向かなかった原因がこれだ。これに対してゴチャっとした北口一帯も近いうちに再開発が行われる模様。

小金井市のご当地キャラ「こきんちゃん」が酷い

小金井市 武蔵小金井

そんな武蔵小金井駅前を走る小金井市のコミュニティバスに描かれたご当地キャラ「こきんちゃん」はそのデザインのあまりのやっつけ仕事ぶりが話題になった事が記憶にある。その辺の子供に落書きさせた絵じゃない。あのジブリの宮﨑駿氏がキャラクターデザインを手掛けたマジなご当地キャラなのだ。

小金井市 武蔵小金井

国分寺崖線に沿って昔から湧き水が豊かで「黄金に値する豊富な水が出る」事から「黄金井=小金井」という地名になったと説明書きがある通りの街なのだが、他所から小金井に来ようとしてうっかり間違えて宇都宮線の小金井駅(栃木県)に行ってしまう人が居たりと市民生活に全く支障が無い訳ではない街でもある。

小金井市 武蔵小金井

さらに、老朽化により2007年に閉鎖された二枚橋焼却場に代わる新しいゴミ処理場が市民の反対で市内に建設出来ず、今でも周辺自治体にゴミ処理を引き受けさせているという第二の東京ゴミ戦争、杉並区のプロ市民の二の舞いかよと突っ込みたくなる「小金井ごみ問題」を長年抱えていたりして、「ごみ非常事態宣言」と物々しく書かれたこんな横断幕まであるという始末だ。

小金井市女子大生ストーカー刺傷事件の現場

小金井市 武蔵小金井

で、そんな横断幕の背後にそびえる、見た目には築40年くらい行ってそうな大型高層マンションが今回目当てだった場所だ。「シャトー小金井」という地上10階建ての分譲マンションで、昭和49(1974)年築なので確かに40年オーバー物件だ。JR武蔵小金井駅南口から徒歩5分と便利極まりない。

小金井市 武蔵小金井

このマンションの一階が実はちょっとした商店街になっていて、見た目にもかなり昭和の古臭さが凝縮されている。先日ストーカーによる刺傷事件が起きたのは、まさにこの商店街の入口にある「ライブバーSolid」の入口なのだ。

小金井市 武蔵小金井

ツイッター上でのやりとりの挙句一方的な好意をひっくり返してそのまま猛烈な敵意を募らせたストーカー男は刃物を片手にJR武蔵小金井駅から被害者女性の後をイベント会場だったここまで付けてきた上でこの場で犯行に及んだ。訪問当時、事件当時から数週間しか経っていなかったが、事件の影響を受けてか店舗の看板は新調されている。

小金井市 武蔵小金井

この事件の被害者となった女性は長期間意識不明の重体に陥りながらその後辛うじて命を取り留めたが、事件発生当初は女優・シンガーソングライターとして活動していた被害者が以前アイドルとして活動していた事が強調され「アイドル刺傷」と一大的に報道される事態となった。

ネット上に無数にいる「会いに行けるアイドル」の存在、それがツイッターという話し相手との距離感があまりに近すぎる危険なツールを通して、キ○ガイ男と簡単に接点を得てしまう恐ろしさ。対岸の火事では済まないと危機感を抱いた人は決して少なくはないだろう。

2013年10月にあった三鷹ストーカー殺人事件も、ストーカー男が京都在住で事件を起こす為だけに上京したという点と、三鷹と小金井が隣町だという点でも存在がダブって見える。

小金井市 武蔵小金井

商店街入口のライブハウスから奥にはスポーツクラブがあり、地元民が大勢やってきてはプールの練習などに勤しんでいる。事件が起きた時間は夕方5時頃。恐らく子供連れの来客も多い中での出来事であっただろう。住民の不安はただならぬものである事は容易に想像できる。

ところでシャッターが故障してしまって閉じたままになっているのは施設の老朽化故の事でしょうかね。

小金井市 武蔵小金井

閉まったままのシャッター横の扉越しに地下階のスポーツクラブへ続く下り階段がある。シャトーアスレチッククラブ。鏡張りに直書きされた案内表示がレトロ臭ムンムンである。

小金井市 武蔵小金井

同じく古臭さが極まる地下階スポーツクラブへ続く専用エレベーターもある。地下2階まであるのか。この建物が出来たばかりの頃はかなりシャレオツの最先端だったのだろうな。今時のタワーマンションを中心とした再開発複合施設の走りのような存在か。

小金井市 武蔵小金井

さらにエレベーターの横から中央通路が伸びておりその両側を店舗テナントがずらりと並ぶ仕様となっているのだが、建物が古いからか妙に空き店舗が多いのが気になる。一軒だけ純喫茶っぽい店があるくらいで、後はよくわかんないNPOの事務所なんかが入居している。

小金井市 武蔵小金井

中央通路を抜けるとそのまま建物西側から外に出られる。入口のガラス張りの自動ドアに刻まれた字体もこれまた古めかしい。

小金井市 武蔵小金井

さらに建物南側の道路に面した部分も接骨院だの学習塾だのが入居していて、日常的に老若男女が集まる場所である事が分かる。このような場所で白昼堂々起きたのがキ○ガイストーカー刃物男の滅多刺し事件なのだから実に恐ろしい。尚更治安の悪さを感じるような不穏な空気もそうした店も小金井ではほぼ無縁だと思っていたが…

小金井市 武蔵小金井

そんな店舗テナントの並びにNPO法人「小金井市観光まちおこし協会」の事務所もあって、ジブリの宮﨑駿氏直々に手掛けたやっつけキャラで注目を集める「こきんちゃん」グッズも売られているのでお暇なら立ち寄ってみては如何でしょうか。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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