アクアラインのせいで街全体がピエリ守山状態…氣志團の街「木更津」ストロー現象

＜2ページ目を読む

4年間で4軒あった映画館が全部潰れてスクリーンゼロの街に！

房総半島屈指の都会だったはずの木更津、昭和の娯楽の殿堂である映画館の残骸も市街地に残っている。市内にはかつて4つの映画館があったそうでそのうち3つの建物を確認した。まずは木更津港に近い富士見通り北側に残る「木更津東映」。

一面のサイディングボードで外観が地味になってしまっているが、玄関周りの豆タイルびっしりの壁や庇の上に生えたH形の排気ダクトが個性を放っている。

木更津キャッツアイの聖地巡礼に訪れるファンの姿で一時期は息を吹き返したそうだが、それでもテンションは続かず2009年1月16日に惜しくも閉館。建物はその時のまま残されていた。

ちなみに木更津東映の右隣には「人参湯」という年季の入った乙な銭湯もあって雰囲気が素晴らしい。戦後の建築物らしいが趣きがある。なおこちらの銭湯も現在は休業中…

木更津東映から少し駅寄りに行った所にもう一軒の映画館「木更津富士館」の建物があった。こちらも2010年9月24日に閉館。建物が取り壊されて現在は空き地になっている。

2011年3月に来た時にはまだ建物が残っていたので外観だけ見ていったんですが、ここもロケ地なんですねえ。映画化された木更津キャッツアイの看板が残っていてファンの記念カキコで埋め尽くされていた。

木更津に一番最後まで残っていた映画館が富士見通りの南側、木更津温泉ホテルの裏手にあった「セントラルシネマ」だった。ここはボウリング場やレストランも併設された地元ヤンキーの溜まり場として活躍したであろう総合レジャービル「セントラル」。立派な4階建ての建物だが見た目にもかなりボロい。「CENTRAL」の「T」の看板が壁から崩落しているではないか。

昭和なセンス満開の「館内案内」の看板も渋い。「中3階」のレストランも何が食えたのか気になったが今となっては市民の記憶の中にしか残っていない。映画館は2012年1月13日閉館との事。ここの閉館で木更津市内は映画館がゼロになったが、今年開業予定のイオンモールの中にシネコンができるそうで。へえ…

見た目には隣にある木更津温泉ホテルばりの準廃墟物件となっていて香ばしいです。建物1階に別玄関で「英国館」というお店があるんですがこれは店名のセンスといいこの店構えといい、やはり大人の店か何かだったんでしょうか。

ちなみに今回発見できなかった4つ目の映画館「木更津ムービーランド」は富士見通り沿いにあった。2007年10月に閉館していて、建物も解体されて跡地はコインパーキングになっている。僅か4年3ヶ月の間に4軒の映画館が全て消えた事になる。この状況は深刻過ぎる…

＞4ページ目を読む