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世田谷アングラゾーン「千歳烏山」 (4) 南烏山オウム拠点

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京王線千歳烏山駅北口を降りた先の商店街、何やら怪しい不動産屋もあるしなかなか香ばしい街だなあとニヤニヤしながら歩いていた訳だが、千歳烏山にはもう一つ忘れてはならない物件があった。
今では「アーレフ」と名を改めた、かつてのオウム真理教の本部施設の存在だ。あのサリン事件から16年が過ぎた今も、オウムの残党が公安当局に見守られながらこの烏山の地で暮らしている。
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千歳烏山駅北口から徒歩5分、商店街を抜けた先に「烏山交番横通り」という安直な名前の商店街がさらに続いているので、その中に入っていく。この先辺りにオウムの巣があるらしいが交番に道を尋ねるのもアレなのでそのまま行こう。


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商店がちらほら立ち並ぶ交番横通りをだらだら道なりに行くと甲州街道の烏山交差点に出てしまう。途中でY字路となっているのでそれを左に入ると住宅街へ。だが肝心のオウムの巣は一本隣の道である事に気づきその先で回りこむ。
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オウム施設が入居する建物がある通りに入ると、途端に空気が異質なものへと変化する。世田谷の健全な住宅地から突然ピリピリと張り詰めた空間へと。そして人通りも極端に少ない。件の住所は東京都世田谷区南烏山6ー30-19。
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件のマンションに隣接して地元住民による監視小屋が駐車場に併設されていた。恐らくオウム出て行けなどと書かれているであろう幟が頭半分だけ見える。
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「烏山地域オウム真理教(現アレフ)対策住民協議会詰所」と看板が掲げられたプレハブ小屋は建てられてはや10年越しにもなる。
2000年12月に13人のオウム信者が世田谷区内の13ヶ所の出張所に同時に同じ住所への住民登録をバラバラに行い、不審に思った区役所職員が現場のマンションに向かい確認した所、マンションの大家が「オウム信者を受け入れた」と話した事から居住の事実が判明する。
その後オウム真理教はアーレフに改名、さらに上祐史浩氏がアーレフを脱会して設立した「ひかりの輪」の2団体に分かれている。公安からは「教団主流派」「教団上祐派」として、依然どちらもオウムの残党という位置付けで監視が続けられている。
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通りを挟んで右側が、オウム信者が入居し続けているマンション「GSハイム烏山」。そこに隣接して公安の詰所、斜向かいには警察官詰所があり、警察官と公安の人が四六時中施設を見張っているのだ。ある意味総理大臣の家や中国大使館並みのVIP待遇であり緊張感が半端ない。毎度の事ご苦労なこった。
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向かいのマンションの3階から5階には「オウムの巣」に向けて放たれたメッセージが。
「我々は、あのサリン事件を忘れないぞ!」
「名前を変えても オウムはオウム。」
「親を泣かせるな!脱会して家に帰ろう!」

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警察もアリ、公安もアリ、地元住民もアリ、所謂「三重の目」。ある意味恐らく日本で最も治安の良い場所かも知れない(笑)詰所の玄関には「懸賞金500万円」が懸けられた未だ逃亡中のオウム真理教手配犯の顔写真が貼りつけられていた。16年というのは、遠いように思えてそう遠くない過去なのである。
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こちらが件のマンション。組織名が変わった後も基本的に表向き生活ぶりには変化がないようだ。マンション入口には大量のダンボールや衣装ケースが置かれていて、完全に教団施設化してしまっていた。1階が道場施設、2階から上は信者の住居になっているそうだ。
事実上10年以上オウム残党の最大拠点だった訳だが、この様子から見ても信者以外の普通の住民がとても安穏と暮らせる物件ではなかろう。このマンションの住所は現在「ひかりの輪」の本部のものになっている。
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アーレフとひかりの輪の2団体は通りを挟んだマンションの両側につい最近まで隣り合っていた。しかし2011年4月になりアーレフは教団新拠点を足立区に移し南烏山を去った。つまり現在ここには「ひかりの輪」しか居ない事になる。
アーレフは杉並区西荻北の東京道場に加え、足立区入谷、保木間、埼玉県八潮市など複数ヶ所に既に教団施設を構えている。
参考ページ
オウム対策住民協議会

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