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東京DEEP的秋葉原ヲチ (6) アキバ劇場終焉の時

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秋葉原の歩行者天国がヤバイと盛んに報道され始めた2008年4月、我が東京DEEP案内取材班は秋葉原に赴いて歩行者天国の密着取材を敢行した。
その時には日テレ系のよみうりテレビ「ミヤネ屋」の取材班を始め数多くのマスゴミが集結して面白半分にパフォーマーを取り上げていたのだが、彼らの目的が騒ぎの中心人物で「ケツ出し」で逮捕されることになった自称セクシーアイドルの沢本あすかに対する取材である。
沢本あすか本人は後日出版した暴露本「露出狂アイドルですが、ナニか問題でも?」の中で完全にマスゴミ側から取材を持ちかけられたと事情を明かしており、卵が先か鶏が先か、騒ぎの元凶を広めたのはどこのどいつだという話になっているわけですが(笑)
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マスゴミもひっくるめて大騒ぎになった4月20日から一週間が過ぎ、27日日曜日の秋葉原を訪れると、そこには商店街総出で「路上ライブ・パフォーマンス等禁止」と書かれたプラカードを持ち歩行者天国を練り歩く人々の姿があった。


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だが相変わらずおかしなパフォーマーと、それを面白半分に追いかけるマスゴミの姿でごった返していたのである。沢本あすかはこの日の時点で既に万世橋警察署に身柄を確保されて留置所の中に入れられている。マスゴミどもは第二の沢本目当てに飢えた獣のように歩行者天国を徘徊していた。
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時折路上パフォーマンスをやらかそうとする人の姿はあるが、誰か一人でも写真を撮ろうと構えると次々人だかりが出来そうになる。「警察がうるさいから、そのへんで勘弁してください」とキョドるパフォーマー達。

日本のマスゴミによるメディアスクラムは世界に類を見ない悪質さであるが、ゴールデンウィーク中のお茶の間にも連日アキバのホコ天のカオスっぷりが報道されていた。
何か「騒ぎ」を起こすのに、これ以上の「舞台」はないだろう。
そう、この1ヵ月後、無差別殺傷事件は起こるべくして起こったのだ。
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6月8日の事件後初めて秋葉原を訪れた時には、既に歩行者天国が中止された後だった。昭和48(1973)年に始まって以来38年間、初めての事態である。
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当たり前だが、路上パフォーマンスをやれるような空気ではない。歩道上には犠牲者を弔う花束と供え物が置かれている。
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事件から3週間が経っていたが、現場となったソフマップ前交差点の前では多くの花束が手向けられている。わずか30秒で7人の命を奪い10人を負傷させた一瞬の凶行。

逮捕された当時25歳の男は現在も東京拘置所の中に居る。
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あまりに一瞬の出来事だったので、本当にこの場所でそのような惨劇があったのかということを想像しても現実味に欠ける気がしてならない。
歩行者天国こそなくなったものの、そこで流れている風景は平和な日常である以外の何者でもない。
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大勢の通行人の前にトラックで突っ込みダガーナイフで襲った後、犯人はサトームセン跡の路地に逃げ込む。
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犯人が居合わせた警官と対峙した後取り押さえられた場所。現在このサトームセンの跡地は歩行者天国の代わりにと、とある業者がライブイベントスペースとして使用している。
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かつてはアキバを代表する家電量販店だった「サトームセン」がご覧の通りの有様になってしまったこと自体がこの街の重大な変質を物語っている。
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皮肉な防犯標語「この街を テロから守る あなたの目」
とは言っても気をつけようがないのが正直なところ。
少しでも怪しい風貌をしていると警察に職質されるなど、今の秋葉原はかなり神経質な街に変わっている。
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しかしそんな現場の目の前で刃物をこれ見よがしに売るかよ(笑)
かくして、秋葉原歩行者天国とそれを取り巻く「劇場」は最悪の悲劇を迎え終焉したのであった。歩行者天国再開の予定は、今のところ無い。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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