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山谷至近DEEPゾーン「南千住」 (3) 南千住下町の路地

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南千住駅から離れて、吉展ちゃん誘拐殺人事件で遺体が捨てられていたという円通寺を見に行く事にした。円通寺は駅から離れた日光街道沿いにある。
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南千住駅から円通寺方面に抜けるには南千住仲通り商店街を通ると早い。コツ通りに面するブランズタワーの正面から道が続いているが、ここも入ってみるとコツ通りに負けない寂れっぷりを見せていて微妙。


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コツ通りと同じく仲通り商店街も昔からの個人商店ばかりで、今どきのお洒落なカフェやチェーン店系などはさっぱり入る余地もない。玉の井のいろは通りや鳩の街、キラキラ橘など墨田区の下町地帯と共通する雰囲気が漂う。
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建物のオンボロさに貫禄が感じられる「肉の武蔵屋」。継ぎ接ぎされたトタン板、タイル貼りがそのまま残されていて味わい深い。
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店の玄関にはことごとく政党ポスターや英会話や探偵社などの広告がベタベタ貼られていてカオスっぷりに磨きが掛かっている。店主が高齢化で店を畳んじゃったとか、そんなオチだろうか。
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東京下町ゾーンでは時々見かける中華料理「生駒軒」の店舗もここにはある。玉の井いろは通りでも同じ屋号の店を見かけたが、フランチャイズでもないのに同じ屋号を掲げる店があちこちにある。
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仲通り商店街は入口から400メートル程進んだ所で日光街道と交差し終了する。日光街道を跨いで南に歩けば都電荒川線の三ノ輪橋駅やジョイフル三ノ輪商店街、北に歩けば円通寺。
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今回の目的地である円通寺に入る前に付近の路地を歩いてみる事にした。円通寺だけでなく真正寺、公春院と三軒の寺が日光街道沿いに近接しているが、円通寺と真正寺の間の路地に入ると、両寺院の墓地に挟まれたコンクリート塀の裏道が現れる。雰囲気がたまらない。
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円通寺側のコンクリート塀の終端付近で、突然塀の間から観音様が現れる。地元で大切に拝まれているようで、花鉢が置かれて手入れも行き届いている。
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その先、古びた民家の軒先をかすめるように通り過ぎる。半ばジャングル状態になっていて凄い。
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するとそこに現れたのが何とも趣深い昭和の路地裏風景。ジョイフル三ノ輪商店街にも近い南千住一丁目一帯は戦災を免れているのかして凄まじく古い木造家屋が密集している。
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特にレトロ具合が際立つ「風見商店」の建物。右から左に文字が書かれている看板には「風見本店」とある。ファサードの装飾から見ても明らかに戦前建築っぽい。いつからか廃墟になってしまったようで2階部分から枯れ草が伸びたい放題に垂れ下がっている。
店の殆どは雨戸が締め切られているが一部分だけ顔を覗かせている奥には使われていない古い自販機が見える。
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「和洋酒食料品」の文字。ここも右から左書き。
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「風見商店」の建物内に隣接する散髪屋「ミナミ」。ここも同様に廃墟化している。
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店の玄関口。斜めに掛けられた扉の手すりがモダン。「本日は閉店致しました」と書かれた暖簾が垂らされて店内の様子を見る事が出来ない。月曜は定休日、毎月第三月曜火曜日は連休、と書かれているけどもう何十年定休日が続いているのだろうか。
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さらに向かいの民家も味わい深さに拍車を掛けている。東京各所にまだまだ昭和の香りの強いレトロスポットは残っているが、ここ南千住一丁目の路地はまさしく一級品である。半ば廃墟化しているのが辛い所だけどな。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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