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都内屈指の鉄道不毛地帯!トロリーバスが走っていた街、江戸川区「松江通り商店街」の取り残されレトロ具合が凄い (全2ページ)

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東京は人口の多さで発展するあまり、とりわけ商店街の街並みがありきたりなチェーン店の侵食で没個性的でつまらないと感じる事が多いが、それはあくまで「鉄道駅の近く」という条件が絡んでくる訳で、鉄道が通らずチェーン展開する営利企業が見向きもせず発展が止まってしまった場所や寂れた場所なんてものも、この広い東京で探せば結構あったりする。

江戸川区松江

今回やってきたのは東京の東の外れ、江戸川区松江という場所である。この松江という地区、電車で来ると最寄りは都営新宿線の船堀駅から片道2キロと遠いので、都営バスを使うと良い。船堀街道沿いに僅かにアーケード街が形成されているのが商店街の一部。

江戸川区松江

あの中核派のアジトがあったり物騒なイメージしかなかった江戸川区松江だが、船堀街道から南東方向に伸びる今井街道沿いに「ベルタウン松江」こと松江通り商店街というのがあって、ここが結構商店街としては規模が大きいのだ。

江戸川区松江

この松江通り商店街、今でこそ鉄道不毛地帯に成り下がっているが、かつてはトロリーバスや都電(前身が城東電車)が走っていた地域で、昔はこのへんの住民が買い物に出掛けるとしたら松江通りに来る、という程の場所だったらしい。

江戸川区松江

まず城東電車江戸川線という路面電車が大正14(1925)年12月に開通(東荒川-今井)、これが昭和17(1942)年に東京市営の市電となり、その後の都制施行で都電に改め、戦後の昭和27(1952)年に都電廃止、その後トロリーバスが昭和43(1968)年まで運行されていた。

江戸川区松江

かつてトロリーバスが走っていたのがこの今井街道で、それが廃止された15年後の昭和58(1983)年に都営新宿線が船堀駅まで開通したが、地下鉄は松江に来る計画はなく、一之江、瑞江、篠崎方面を通る事になり後に本八幡まで全通、この商店街は発展から取り残される形になった。

江戸川区松江

現在も今井街道沿いにアーケードがついた立派な商店街が一之江方面にズルズル伸びているのだが、かなりシャッター街が目立つわ空き地もあるわ、残った店も昭和なままだわで、ありきたりなチェーン店なんぞどこにもない。

江戸川区松江

そんな松江通り商店街で最も買い物客が賑わうのがスーパーマルエツと向かいの「スーパー中村屋」「佐野みそ」あたりですかね。佐野みそは亀戸が本店だが、松江通りにも立派な店を構えている。高齢者中心の街で味噌や漬物を販売している爺さん婆さん御用達なお店です。

江戸川区松江

全体的に高齢者向けの店しか残っていないというのが宿命というか物悲しさを感じるのだが、お婆さんしか着る事もなさそうな地味な服から生活用品一式までを幅広く扱う「フルヤ百貨店」の昭和な店構えも素晴らしい。

江戸川区松江

もはや百貨店というよりは地方の遠隔離島にあるような小さなホームセンターみたいな雑多な品揃えになっている。ご老人にとってこの土地は陸の孤島。バスで他の街に出るのも体力が要りますしね。

江戸川区松江

その向かいにある「洋傘のむさしや」も店構えが相当くたびれていて、傘屋なのに店の表は婆さんしか使わなそうなお安めのカバンばかりが無造作に吊り下げられていてカオスな様相を呈している。

江戸川区松江

どの店も例外なく完全に地元の老人しか来なさそうな店構えで、鉄道駅が無い故に街の新陳代謝が止まっているのが容易に判断できる。都区内でこのような商店街は少数派ではないだろうか。

江戸川区松江

そもそも松江の商店街が寂れたのは鉄道不毛地帯であるのもそうだが、江戸川区あたりだと自家用車の保有率も高いので、みんなだいたい車で移動する生活習慣が身についてしまっているというのもある。無残な姿を晒した店舗の残骸も度々目に付く。

江戸川区松江

せっかくこんな場末の下町に本屋が生き残っているなと思ったら表に張り出している広告からしてもうオワコン臭半端無かったりして、江戸川区だもんしょうがない。そうかそうか!

江戸川区松江

そんな昭和なまんまの松江通りは外食部門も容赦なくレトロ度数が高い。洋食店「レストラン三富」。昭和40~50年代くらいからやっているらしい。老舗である。一般的な洋食メニューの他、天丼や親子丼などの丼物も扱っている。中の客は中年以上ばかりだった。

江戸川区松江

船堀街道に近い側にはいくつか喫茶店もある。その名も「喫茶イエス」。イエス・キリストのイエスなのか何なのか分かりませんが、なかなか喫茶店の名前にそれは使わないと思います。セイ・イエスとASKA被告もおっしゃってました。

江戸川区松江

あともう一軒、商店街から一歩路地に入った所に「喫茶甘味 すがた」と黒地の怪しげな看板を掲げるマニアックな佇まいの喫茶店を発見し、その外観のインパクトに目が止まったのだが…純喫茶マニアな方々もここの存在はご存知なんでしょうか、気になったので入店したのだがその時のレポートはDEEP案内純喫茶部でお読み下さい。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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