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ドマイナー過ぎて誰も来ない都営三田線の板橋区「蓮根」駅前を探索する

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東京23区中、足立区にも負けない貧民DQN地域として素晴らしいポテンシャルを秘めている割にはめっきり相手にもされないマイナー地域に成り下がってしまっている「板橋区」だが、その中心路線である東武東上線の陰で箸にも棒にも掛からないドマイナー地域がいくつか存在する。都営三田線沿線の板橋区内のいくつかの駅を生活圏とする区域である。高島平団地は超有名でも、その一方で西台、蓮根、志村三丁目、志村坂上、本蓮沼という駅名を出されても全くピンと来ない。

今回はそのうち、ついついレンコンと読みたくなってしまう街「蓮根」を訪れた。念のために、正しい読み方はレンコンではなくハスネである。都営三田線で巣鴨から15分、水道橋から22分、大手町まで27分となかなかの好アクセスに思える場所だが板橋区に属するというだけでどうもパッとしないし巣鴨から先は他線の接続もないので最果て感が半端ない。

板橋区蓮根という地名の由来は旧地名の上蓮沼村と根葉(ねっぱ)村の合成地名というのがその真相らしい。低湿地帯で昔はレンコンが採れてたからと由来を勝手に妄想していたが、全く違った。しかし蓮根駅前通り商栄会の幟に描かれているのは輪切りのレンコンマークである。

「スーパーみらべる」の前が街で一番栄えている

巨大団地ゾーン高島平の手前にある蓮根駅、中途半端な郊外型下町といった風情の微妙な駅前風景で、やはり荒川や新河岸川が近い平地というだけあって住民のチャリンコ使用率の高さが異常である。駅の真ん前には板橋区・練馬区を中心に展開する激安スーパー「みらべる」がありここだけ買い物客のチャリンコで歩道が塞がれ恐ろしいくらい混雑している。

「みらべる」を除いた蓮根駅前通りの風景はこの通り寒々しい限り。チェーン系の居酒屋、焼肉店、あとはスナック・バーといったアルコールを出す飲食店がほとんどである。やはり板橋区はこうでなければ。

蓮根駅前徒歩ゼロ分の銭湯「紀の国湯」

駅前の横断歩道を渡った向かいの路地に入る。床屋とラーメン屋と焼とん居酒屋くらいしかない小さな空間だが、その先には紀の国湯という駅徒歩ゼロ分の超絶駅前銭湯が鎮座しているのである。何故「紀の国」なのだろうか知らんがオーナーが和歌山出身とかなのだろうか。

紀の国湯は近代的なビル型銭湯だが昭和31(1956)年開業とこう見えても歴史は古い。都営三田線開通前から新河岸川沿いなどにある工業地帯の労働者などが暮らす住宅が数多くあった当地に根付く土着銭湯で、未だに近所のアパートや団地の住民御用達で混雑するようだ。目の前の散髪屋の壁には「安定は希望」らしい公明党ポスター。この界隈は公明党と共産党のポスターしか見当たらない。やはり板橋区はこうでなければ(二度目)。

蓮根駅前通りの全くフレンドリー感がないガード下店舗群

高架化している都営三田線のガード下も地味に飲食街となっているがおしなべて下町仕様となっている。喫茶店「はすね」の前に大量にチャリンコが並べられているがどこまでが喫茶店の客のもので、あとは不法駐輪車なのかさっぱり見分けが付かないのが板橋区クオリティである。

蓮根駅前、陰気臭さも感じられる名も無きガード下飲食街。ここにもやはり焼肉屋がある。

今度は駅の南側に伸びるガード下商店街を見る。何やら素人には足を踏み入れる勇気が試されそうなババ服屋やスナック・バーばかりで全くフレンドリー感がない。

最近廃業してしまったらしい「らぁめん亭リトルチャイナ蓮根店」も店構えが渋い。肉体労働者が多く暮らす板橋区には腐るほどある大衆中華料理店の一つであった場所。しかし蓮根には他にも中華料理屋がめちゃくちゃあるのでまだ大丈夫だ。

ちなみに都営三田線が巣鴨から高島平(開業当初は志村駅)まで延伸されて、このくたびれっぷり極まりない地上区間ができたのは昭和43(1968)年のことである。レトロというよりも何とも古臭い空間としか言いようがない。

それにしても蓮根駅前はスナックと居酒屋ばかりである

同じ地下鉄の地上区間でも東西線沿線であればこぞって大手チェーン店が進出しまくるであろう駅前ガード下の一等地であるはずの飲食街が場末感極まるスナック街になってしまっているのが板橋区クオリティ。街のスナック店舗の多さは地域のアル中オヤジの多さをそのまま示している。

レンコンの穴の形をモチーフにした看板を掲げる「Diningれん」。やはり蓮根住民はレンコンという植物に並々ならぬ愛着を持っているようである。この土地だけレンコン消費量が妙に高かったりしないものなのか。

おまけに「れん根や」などという大衆酒場(割と新しめですが)もあるのが板橋区蓮根である。居酒屋のくせにカツ丼を500円で出しているドカチン臭漂う酒場だが、ここなら蓮根らしく「からしレンコン」も置いてあるらしいです。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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