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【延辺東北四川台湾】池袋駅北口のリアル中華街で何が食えるのか【犬肉羊肉麻辣蚕蛹】

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池袋駅北口(厳密には西口の北側にあたるが)あたりに東京屈指のチャイナタウンがある事はいまや周知の事実である。それも横浜などにある観光化された中華街ではなく、中国から日本に移り住んで働いている現地人の生活に即した中華街。文化の違いから元からの住民や商店主とも様々な軋轢を起こしながらも、すっかりこの土地に根付いている。

豊島区 池袋

そんなリアルチャイナタウンへは池袋駅の構内をひたすら西に進んで東武百貨店の脇から地上に出ていきましょう。のっけから広告が中国食品スーパーである。既に駅の構内から容赦ないチャイナ推しが始まるのだ。

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この街に中国人が集まるようになったのは中国の改革開放路線が進んだ1980年代以降の事。就学生ビザを取得して来日した中国人学生が通学する日本語学校が池袋と新宿の間に多くあった事と、そして割と駅近にお家賃控えめのボロアパートが点在している池袋周辺に集住し、彼らがアルバイト先となる飲食店が多かった池袋駅西口に次第に集まるようになった事が要因とされる。特に入管法改正後の1990年代以降に激増し、2000年代に入ってから「池袋チャイナタウン」の呼称が出始めた。

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どれだけこの界隈に中国人が多いかという事は2014年6月に池袋駅西口で起きたイリーガルなハーブをキメたガ○○チ男が車で突っ込んで1人死亡した痛ましい事故を思い出してもらいたい。この事故直後にラリってヨダレを垂らす○チ○イ男がテレビに大写しにされ、それを契機に例のハーブの呼び方が改称されたほど衝撃的な事故でもあった。実はこの事故で犠牲となった女性が中国人だったのだ。キ○ガ○も車で突っ込めば中国人に当たる。それが池袋クオリティ。

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池袋チャイナタウンの象徴的存在として長年この地に君臨する中国スーパー「陽光城」もご覧の通り健在。事ある毎に右翼のヘイトスピーチの標的にもされたりする店だが、池袋以外にも新大久保とか蒲田とか小岩などいろんな場所に支店がある。

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陽光城の店先には時期によっては上海蟹がずらりと並んだり、豚の血を固めたものだとか日本人にはさっぱり馴染みのない食材が陳列される。池袋で暮らす新華僑達の台所であるのは言うまでもない。それほど広くはない店舗だが、昼夜問わず中国人客で繁盛している。

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そんな陽光城の横の路地に入ると早速「知音食堂」といった本場テイスト満載の中華料理屋が現れる。知音食堂は池袋に中国人が集まりだした80年代頃からずっとこの土地で営業しているらしい老舗中の老舗だそうで、主に扱っているのは四川料理である。火鍋を中心にやたらと辛い料理ばかり扱っていて、一度入店して火鍋を汗かきながら食ったが、写真を撮るのを忘れたので割愛。

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さらに北口のいかがわしいホテル街に隣接する「平和通り」にはこちらも結構な老舗の「永利池袋本店」の店舗がドーン。駅から決して近くはない土地だが連日日本人客(場所柄か夜のお仕事系のお姉さんとの同伴客も多いです)と中国人客が半々くらいで繁盛しまくっている。

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店の看板には「中国東北家郷料理」とあるが東北料理に限らず色々あって、ここでは何を食っても間違いなく旨いのだがこちらの「揚げ白身魚の山椒塩かけ」が酒の肴として非常に旨い。唐辛子と山椒をバカスカ使うんですね。最近はタワマンにリッチな新華僑が続々住み着いているらしい豊洲にも新店舗を2つも構えていて相当儲かってるようです永利さん。

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続いては胡散臭い客引きだらけの西一番街といかがわしいオトナのお店がずらりと並ぶトキワ通りが交わる辺りの雑居ビルに店を構える「古都台南担々麺」。何もチャイナタウンだからと言って大陸の人間ばかりが居る訳ではない池袋の懐の深さ。台湾料理もあるアルヨ。

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台湾料理と言えば牛肉麺とか魯肉飯とかしじみの醤油漬けとかが定番ですがここでは揚げ臭豆腐でも食っておきますかね。メニューの日本語には「揚げ台湾くさい豆腐」と書かれている。いや、意味は合ってるんだけどさ…

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臭豆腐独特の臭気を嗅いだ事のある人間にしかその匂いがどれだけのものか理解できない世界で、あのドブに汚物を垂れ流して発酵させたかのような猛烈な臭気がひとたび揚げてしまえばアラ不思議、あんまり気にならなくなる。台湾紹興酒と一緒に胃袋に収めて景気付いたら、池袋北口が大好きなお父さん達は早速近所のアレでナニな店に飛び込んでハッスルタイム突入か。

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今度はそのすぐ近くのこれまた怪しげなフィリピンクラブとかも入っている雑居ビルの上にある「四川火鍋城」に突入する。店名通りにここのメニューは「重慶三巴湯スープ」を使った火鍋が一押しとなっているそうだが…

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特にこの店では店員も客も完全に中国人しかおらず会話も全く日本語が聞こえてこない。パスポートの要らない中華人民共和国である。しかし臆せず日本語で店員を呼べば無問題アルネ。日本語もだいたい通じますので。

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火鍋を食うのがここでは決まりのようだが、池袋チャイナタウンの飲食店では割と普通に見かける「お蚕様」系メニューもこの通り。ビジュアル的に日本人にはキツイものがありますが…

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「カイコのネギ生姜炒め」を注文。韓国でよく食べられる「ポンテギ」も蚕の蛹だが、あれがレーズン並のサイズであれば中華仕様のサナギは日本の台所にもよく出るゴキブリ並みのサイズである。虫類独特のシマシマ模様が容赦なく食欲を削る。意を決して口の中に入れて奥歯でブチっと噛んで外皮を潰せば中から新鮮な「お嬢様聖水」ならぬ「お蚕様虫汁」がブシャーと口の中に広がりなんとも言えない謎の芳香(蚕の餌となる植物由来の匂い?)が鼻孔を突き抜けます。これが旨いと言えるかどうかはかなり判断が分かれるところ。

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昆虫食にまで手を出した末にまだまだ池袋DEEP中華の世界は続く。今度は池袋駅北口前の線路沿いから怪しいホテル街に連なる道沿いにある「麻辣誘惑大宝」である。ここも店の名前からして辛そうな感じがするが、案の定ここも東北料理と四川料理を扱っている。それにしても店の両側を泡の国系の18禁店舗に挟まれて「マーラー誘惑」とは何とも意味深過ぎるロケーションですが、まあここも現地人で賑わってます。

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ここでも東北料理の定番である羊肉串をはじめ様々種類豊富だが、酒の肴にと骨ごとガッツリ皿に盛られた豚の背骨の醤油煮込み「東北醤大骨」をオーダー。見た目よりも可食部が少なくひたすらチャーシューを食ってる感覚である。もちろんここも周りの客は中国人だらけで、入店時には「ニーハオ」とか言われるしもう全然日本ではない。ここは店員のサービスが良く好印象。ただでカットフルーツをくれたりする。

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あとは新大久保にもある東北・延辺料理の老舗「千里香」の姉妹店舗らしい「四季香」も気になる。近年は外国人ビザ緩和でやたらと中国人観光客が爆買いにやってきて、そのついでに食べに来ました的な中国人ファミリーがこの店の前で記念撮影をしていた。

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四季香の店の前にはいつぞやの雑誌で紹介された記事の切り抜きが誇らしげに飾られているのは良いが「犬肉鍋参上」とか書いてやんの。これ、雑誌的にOKだったのか…延辺朝鮮族自治州ではポピュラーな犬肉料理だが日本では延辺料理屋以外で扱っている店は殆ど無い。ご丁寧に「犬肉料理とは」と解説までついているんですが、最近は犬肉の輸入が厳しくなったのか延辺料理屋でも犬鍋が食えない店が増えてきた。

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最後はやや池袋北口から外れるが、西口の東京芸術劇場西隣の路地裏にある「中国家庭料理 楊2号店」へ。ここはまあ有名ですよね「孤独のグルメ」好きには。井之頭五郎さんもお立ち寄りになられたお店で、埼京線十条駅近くにも支店がある。最後くらいは無難に締めたいもんですね。

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僅かなカウンター席とテーブル席しかない小さな店は早めの時間帯に来ないと満席必至。ここにはカラシビ好きにとっては至高の逸品である「汁なし担々麺」がある。唐辛子と山椒にビリビリ痺れさせられたい時はここに来なければやはり満たされない。グッチャグチャにかき混ぜて食えば口の中に濃厚な胡麻の香りが突き抜けるのもたまらない。リアルチャイナタウンと化した池袋の「食」はもはや万里の長城並みのレベルに成長していたのだ…

<付録>池袋チャイナタウングルメマップ


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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