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まさに千葉県版ピエリ守山!「BIGHOPガーデンモール印西」と千葉ニュータウンがガラガラグダグダ過ぎる件 (全2ページ)

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滋賀県にある大型ショッピングモール「ピエリ守山」が生ける廃墟モールだと話題になったのも記憶に新しいが、全国各地に点在する数多のショッピングモールの中で、さすがにピエリには敵わないとしても、当初の目論見が外れてグダグダ状態になったズッコケモールがいくつも存在している。千葉県にもそのようなものがあると聞いて、我々は印西市というあまり聞き慣れない街を訪れていた。

印西市 印西牧の原

それが今回ご紹介する「BIGHOPガーデンモール印西」という施設。ここ千葉県印西市は都心から40キロ圏内にあり、京成線から枝分かれする北総線を使えば都内まで1時間以内で通える位置にあり、広大な開発面積を誇る「千葉ニュータウン」と称される地域の中にある。

印西市 印西牧の原

このショッピングモールの目の前には、北総鉄道「印西牧の原駅」のごつい駅舎がどでーんとそびえている。当駅を含めて、西白井駅から印旛日本医大駅までの区間がごっそり「千葉ニュータウン」として開発されており、人口増加の影響で沿線の自治体も印旛郡白井町、印西町がそれぞれ市制施行して白井市、印西市に変わっている。

印西市 印西牧の原

そういう典型的なニュータウンの中にある鉄道駅な訳だが、本来重要な地域の足であるはずの鉄道駅にまず人が居ない。これはどういう事なのかというと、北総線の運賃が異常に高いという特殊事情に由来してるんですね…

印西市 印西牧の原

高い高いと前から聞いていた北総線の運賃だが実際に見てみてびっくり。印西牧の原駅から隣駅に行くだけでも300円、新京成線との接続駅である新鎌ヶ谷まで620円、成田空港まで760円、京成線との接続駅である京成高砂までで780円、そこから都心方面にはさらに京成線と都営浅草線の料金を足さなければならないので、最低でも1110円必要になる。これじゃ誰も電車に乗らんだろう…

印西市 印西牧の原

北総線のあまりの運賃の高さに、千葉ニュータウン中央駅から新鎌ヶ谷駅まで半額で乗れる代替バスが走っているくらいだから、その本末転倒ぶりが凄まじい。こんな立派な駅舎なのに、マジで人が居ないんだもん。

印西市 印西牧の原

そもそもこの北総線が走る千葉ニュータウン地域は、成田空港の開港当初から「成田新幹線」を整備する計画があり、ニュータウン内を東西にぶち抜く広大な敷地に道路と鉄道用地を確保している。しかし成田新幹線計画がポシャって、現在は北総線を経由して東京都心と成田空港の間を京成の新型スカイライナーが行き来している。北総線の線路のすぐ北側の空き地は本来成田新幹線を走らせる為の鉄道用地だったのだ。

印西市 印西牧の原

印西牧の原駅前も立派なロータリーが整備されているのに、てんで人の姿がない。千葉県の主導で進められた大型ニュータウン計画も当初の目論見通りには行かず、計画人口34万人に比べて現状9万人しか住んでいないなど、この地区自体がそもそもグダグダな事を念頭に置いて見てみるとなかなか感慨深いものがありますよ。

印西市 印西牧の原

そんな印西牧の原駅前の広大な敷地を占める大型ショッピングモールがなぜグダグダでガラガラなのかというのは、周辺を見てもらえれば分かるが、やはり同じような大型モールがいくつも集積していて、人口の少ない商圏で競い合っている構図が見て取れる。特にすぐ北側にある「牧の原モア」や巨大ホームセンター「ジョイフル本田千葉ニュータウン店」は強力なライバルである。

印西市 印西牧の原

で、件のショッピングモールの中に足を踏み入れる。印西牧の原駅に最も近い一画は「駅前ビレッジ」と称される区画で、イタリアの村をイメージしてデザインされたという、安っぽいヨーロピアンな趣きとなっているが…やはり買い物客の姿は居ない。

印西市 印西牧の原

ちなみに日曜日の昼間でこれですよ?個人的にはショッピングモールに人が居ないと買物しやすいし快適だから全然構わないのだけど、経営的には一体どうなっているのか甚だ疑問。やっつけ感全開のマスコットキャラもまた哀愁を誘う。

印西市 印西牧の原

もともとこのショッピングモールは2007年9月開業と比較的新しい。当初は住友商事系列のデベロッパー「住商アーバン開発」が施設を運営していたが、何度か運営会社が変わったようで、現在はなぜか大阪の京阪流通システムズ(樟葉モールなどの運営をしている京阪グループの会社)が業務委託を受けて経営しているらしい。当初はアウトレット店舗が中心の割とおしゃれな立ち位置で作られたモールだったという。

印西市 印西牧の原

当初は飲食店やコンビニエンスストアなどが立ち並んでいたという駅前ビレッジ、そこにあるのは空きテナントと化しがらんどうになってしまった「廃墟モール」そのものの無残な姿であった。これ、まんま「ピエリ守山」じゃん。

印西市 印西牧の原

「COMING SOON!!」と言われても一体何がどう何年前からずっとカミングスーンなのか意味不明である。開業7年目でここまでグダグダになってしまうのだから、本家廃墟モールのピエリ守山といい勝負している。

印西市 印西牧の原

そんな悲惨極まりない駅前ビレッジだが、一応ながら不動産屋とか散髪屋とかが申し訳程度に入居していて、健気さを感じさせてくれます。

印西市 印西牧の原

駅に近い一画には印西市役所牧の原出張所もあって、平日であればここで市民の皆さんが住民票を取ったりとかもできるようですよ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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