【東京中華街】亀戸にいきなり九龍城が出現!リアル中国レストラン「東京大排档」

江東区

以前亀戸駅南側のクソ怪しいサウナビルを見つけて狂喜乱舞した我々取材班だが、そのビルの一角に突如ド派手過ぎるクソ怪しい中華レストランを見つけて気になっていたのだが、ようやく店に行く事が出来たのでレポートしたい。

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その名も「東京大排档(タイパイタン)」。そもそも店の名前からして日本人向きじゃない。
「档」って字、日本人はあんまり使わないと思うんですが(笑)
もとから亀戸には大陸人が経営している変な中華料理屋がわんさかある訳だが、この店の規模は他のものとは一味違う。

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まずこの玄関口の無駄な豪華さから見ても笑ってしまう訳だが、中国語で「大排档」とは「屋台」を意味する言葉。なのでこんな外観でも扱っているのは中国の屋台料理が主なものとなる。香港あたりの街角の露店で椅子とテーブルを並べてみんなで食ってるノリの料理が出てくるという事だ。

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店舗は1階と2階に分かれているらしく、1階はどでかいレストランがフロアぶち抜きで広がっていて、2階は「九龍城飯店」となっているがこっちは個室と宴会場を兼ね備えている。端から日本人客を相手にしていないのが丸分かりな中国語で書かれたメニューがシュール過ぎる。

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でも一応店の表に張り出されている看板は日本語でちゃんと書いてるのね。とりわけ繁華街でもない亀戸の片隅にこんなもん作っちゃうなんて中国人の考える事は分からんが、池袋に次いで亀戸も新興チャイナタウン化しようと目論んでいるのか。

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いかなる大陸資本がこの亀戸の地に注ぎ込まれているか定かではないが、ともかく意味のない豪華な外観を見るだけでもお腹いっぱいである。だがそれで終わるのも味気ないので、せっかくだから飯を食べてみることにした。

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店内はマジモンの大陸系レストランである。ぶち抜きのだだっ広いフロアは過剰なキャパシティを誇るテーブル席が完備されており店内に掲示された張り紙なんぞはみんな中国語だ。ぶっきらぼうでやる気のないウエイトレスが2、3名待機していたが、案の定片言の日本語だ。

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メニューを開くと物凄い種類の料理があって何を頼むか決めるだけでも一苦労する。食べ放題飲み放題もやっており居酒屋的な利用も考慮されている。とりあえず一通り食い物を注文したけど、あんまり日本語のわからんウエイトレスらしく「青島ビール」以外は言葉がなかなか通じない。「旅の指さし会話帳」並みのコミュニケーションでここは乗り切る。

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ビールのつまみに砂肝の辛口冷菜を一つ。一皿294円と安いが味付けは大陸仕様なのでやたら辛くて塩辛い。旨いかと言われると微妙。あくまでおつまみだ。

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次いで定番のピータン。こちらも189円と値段がやたら安いのが気になる。まさか大陸お得意の人造ピータンじゃねえだろうなと疑いそうになったが食ってみたらちゃんとピータンでした。

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あとはよく分からない炒め物(何頼んだか忘れた)。何が異常なのかというと唐辛子がアホ程投入されている。日本人の胃袋には優しくないぞ。

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最後に刀削担々麺、525円。これも食ったら激辛過ぎて笑ってしまった。中国人の味覚を侮ってはならない。むせずに食べるのに苦心して肝心の味も覚えていない。

…という訳で何種類か食ってみたけど値段が安いから許せるけど、そうでなければネタとして以外に来る値打ちがあるのかと言われると好みが分かれる感じだ。マジモンの中国のレストランって本当にこんな感じなので雰囲気だけでもという場合にはどうぞ。

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どうやらランチタイムにはビュッフェ形式で999円バイキングをやっているらしく、厨房の前に大量の皿が積まれているのが見える。当たり前だがシェフもみんな中国人っぽい。昼間来るとまた様子が違うかも知れない。我々が行った時間帯は他に殆ど来客が無く閑古鳥っぷりに面食らってしまったのだ。

基本的には中国からの団体旅行客が観光バスに乗って飯を食いに来る事が多いそうだ。せっかく日本に来てるのに自分の国の料理食ってどーすんのかとも思うが重箱の隅になりそうなので、まあいいや。

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そんな東京大排档が入居する怪しい「サウナ国際」ビル。古典的な健康ランドといった外観だが場所が場所だけに特定の方々の社交場になっていてもおかしくなさそうな佇まいだ。

3.11の巨大地震以降日本を離れる中国人が急増して池袋のチャイナタウンも店が閑古鳥になっているらしく色々華僑社会も大変らしいが、亀戸のこの店は今でも健在だろうか。一時期は東京の人口の100人に1人が中国人だと沸き立っていたはずだが…


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