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殺人事件発生!調布市「都営調布くすのきアパート」と国領駅前に見る足立区的雰囲気

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新宿から八王子、高尾山、橋本方面を結ぶ京王線はほぼ並走するJR中央線と比較すると二軍的なマイナータウンが多く住宅地としての人気も中央線沿線のそれに劣る。しかしその中でも調布市や府中市、多摩市といったベッドタウン都市もあって独自の生活圏が形成されている。そう言えば調布や府中あたりはちょいちょい行っていたんですが、その途中駅はさっぱり立ち寄った記憶がない。

というわけでふらりと訪れたのが調布市にある「国領」という地域だ。京王線では調布駅が言うまでもなく調布市の中心であり京王相模原線と分岐する故に全ての列車が停車する一大ターミナル駅となっているが、その他にも仙川、つつじヶ丘、柴崎、国領、布田、西調布、飛田給、京王多摩川と結構な数の駅がある。調布駅の二つ手前にあるのが今いる国領駅で、ここは各停電車しか止まらない。

国領駅は2012年に地下駅化しており、2000年代に駅周辺が大胆に再開発されて分不相応にだだっ広い駅前広場と「グランタワーコクティー」なるタワーマンションと一体化した商業施設が立ち並ぶ近代的な駅前風景に変わっている。近年どこの駅前も再開発で無味乾燥な駅前風景になりますよねえ。

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再開発で綺麗になったのにパチンコ屋とカラオケ酒場が入居している国領駅前の「異質」さ

しかし、どれだけ再開発で見た目を綺麗にしても、駅前商業ビルを見ればパチンコ屋が二軒も入っている始末。国領駅前を代表するであろう商業ビル「ココスクエア」も、マルエツやら本屋やら食い物屋がそれなりに入っている一方でMGMというラスベガスの有名カジノの名前をそのまんま拝借したパチンコ屋も入居している。

もう一方の「コクティー」とやらにもウエスタンとかいうパチンコ屋が入っている。どうにも隠しきれない街のDQN臭。調布駅や仙川、つつじヶ丘といった駅前を見てきたが別に変とも思わなかった。しかし国領駅前は何やら「異質」なものを感じてしまう。

挙句の果てには再開発ビルのテナントにカラオケ居酒屋が「昼カラオケ」営業をしている点。通常再開発ビルは家賃相場も跳ね上がり、場末のスナックなどが入居できる余地は少ないものだが…調布市というと東京の西側にある街だが、ここ国領に関してはことごとく「東側」の空気が漂っているのだ。足立・葛飾・江戸川あたりのあの雰囲気が。

異質さの正体は駅前の巨大都営団地「くすのきアパート」にあった

平日昼間っからパチンコに興じ景品交換所を訪れる地元のオヤジ達。綺麗な駅前なのにやさぐれた「飲む打つ買う」的ド底辺オヤジの溜まり場しか目につかない国領駅前の「足立区的」異質さを目の当たりにして、改めて地図を見直した。

すると国領駅周辺にはいくつか大規模な公営団地が存在することが分かる。都営調布くすのきアパート、狛江団地、多摩川住宅といった団地である。このうち最も国領駅に近いのが「都営調布くすのきアパート」だ。調布市国領町八丁目に所在し、1~9号棟までの高層棟までを抱える大型団地だ。地元では「くすのき団地」と呼ばれている。

昭和48~52(1973~1977)年にかけて建設された総戸数約1370戸もの大規模団地はその多くが2DKや3DKといったファミリー層向きの間取りになっている。最も駅から近い3号棟から国領駅までは徒歩たったの4分。イトーヨーカドー国領店も隣接し、慈恵医大第三病院という大型病院も近くにあり生活利便性は非常に高い。

既に団地が出来てから築40年も経っているだけあって住民の高齢化も非常に目立っているのは他の公営団地のそれと変わらない。もちろん「くすのきアパート」は都営住宅なので低所得者層が中心なのは言うまでもない。

ふと団地の上層階を遠目に見ると…やはりありましたね、巨大パラボラアンテナをベランダに設置しているお宅が…これは中国からの衛星放送を受信している中国人世帯のお宅であることを意味する。この「くすのきアパート」にも中国人世帯がじわじわ増えているらしい。近所のヨーカドーも中国人ファミリーが随分多かったように記憶している。

一応ながら団地内に商店街らしきものもある

くすのきアパートの中心にある最も大型の5号棟は、その両サイド1階部分が商店街になっている。肉屋やパン屋やそば屋、床屋や整骨院などの日常生活に即した店舗が申し訳程度に営業しているが、隣にヨーカドーがあるせいか案の定寂れきっている。

で、やっぱりこの団地の下にも地元の呑んだくれの溜まり場となっていそうなスナックが入居している。「ファミリーパブふる里PartII」の緩すぎる佇まい。まるで足立区にいるかのような気分だ。「唄って踊って いいとも!!」とか言われましてもその番組終わっちゃいましたしね。

その他、団地のそばには貧乏暮らしには欠かせないリサイクルショップもあり、高齢者住民の来客が盛んである。しかし店先に「生活者ネットワーク」だの「アベ政治を許さない」とのっけから政治的アピールがお盛んなのですが…

くすのきアパート3号棟1階で高齢男性が殺害される事件が発生

2017年2月16日、この「くすのきアパート」の3号棟の1階に住んでいた89歳男性が無残な刺殺体となって発見されたことが報じられた。たまたま我々の取材時期が事件の直前だったので、まさかあの都営住宅で事件かと思ったらその通りだったわけで、なんとも物騒な地域としか言いようがない。

被害者は団地住民にはありがちな後期高齢者の一人暮らしで、可愛がっていた野良猫を部屋に出入りさせるために部屋のベランダを施錠せず隙間を開けて出入りさせていたらしく、無施錠であることを知っていた犯人に侵入され寝込みを襲われたのではないかという話が出ている。

<追記>犯人逮捕されました。被害男性の孫で23歳の建築作業員の男。市内緑ヶ丘在住とのことですがもしかして仙川団地のあたりでしょうか?度々祖父母の年金をアテに金を無心していたろくでもないドラ息子だったようです。金の無心を断られて衝動的に殺害したという短絡的な犯行。社会の最底辺層が集まる都営団地という場所ではこんな事件が起きるんです。
強盗殺人容疑で孫逮捕=都営住宅男性遺体事件-警視庁

恐ろしい殺人事件が団地内で発生してしまった「くすのきアパート」だが、元々から治安が宜しくないのは団地の入口にこんな張り紙が貼ってある時点でお察し下さい。「通報の棟!防犯の棟!人とカメラで見守る棟!」と多少日本語不自由気味に防犯意識の高さをアピールしても防ぎきれなかった今回の事件。団地住民は平穏な生活が脅かされている。

ちなみに殺人事件発生以前は「くすのきアパート 事件」でググるとこんな記事が引っ掛かったんですが…

1年に及ぶ迷惑行為を注意した自治会長に逆ギレ 都立高校生らの蛮行

足立区の話かと思ったら調布市国領町のお話でした、と言わんばかりの体たらくである。やはりこの都営団地は荒れているようで団地に隣接する調布市立第六中学校に面する路上にはこのような看板がいくつか立て掛けられている。

これだけ国領駅にも近く日常生活も便利そうな都営団地なのにひと気も少なく高齢者の姿しか見かけない都会の限界集落的な荒んだ風景が見られるのは何故なのだろうか。よもや東京の西側で見かける風景とは思わず面食らった調布市国領町の街並みでした。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。
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