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京王線国領駅最寄りの昭和な都営住宅群!狛江市和泉本町「狛江団地」を歩く

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前回、調布市国領町の「都営調布くすのきアパート」を紹介した直前に団地で殺人事件が発生したりもして随分物騒な地域だとか言ってしまったわけですが、ところでこの国領町のあたり、都営調布くすのきアパート以外にも「多摩川住宅」「狛江団地」といった大規模団地が国領駅徒歩圏に存在している、結構な団地タウンでもある。

国領駅前から伸びている狛江通り沿いに歩けば、イトーヨーカドー国領店、慈恵医大第三病院といった施設の先にあるのがこちらの「狛江団地」である。いつの間にか市境を飛び越して調布市から狛江市に入っているのである。

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狛江市という存在感空気過ぎる街の都営団地

ところで狛江市という土地も今まで何となく訪れたこともなかったわけで、おのぼりカッペの小金持ちには有難がられるブランド住宅地世田谷区のすぐ隣にある割には存在感も空気で、街の中心と思しき小田急線狛江駅周辺もいまいちパッとしないしミスチルの歌詞でしか有名になったことのなさそうな街なんですが、今回お伝えする狛江団地があるのは狛江駅よりも国領駅の方が全然近い。このへんの住民は路線バスかチャリンコで狛江駅か国領駅に出ることになる。

慈恵医大第三病院前交差点付近は安売りスーパー大手のオーケーストア狛江店を中心に飲食店やら惣菜屋やら、病院のまん前だけあって処方箋薬局やらが集まっている。古い団地にはお決まりで、道行く人は大抵高齢者である。

オーケーストア前は夥しい数の買い物客の自転車が停められていて、その一部は狛江団地の敷地内にも侵入してしまっている。慣れっこなのか別に団地住民とトラブルになったりはしていないようだ。ちょっとくらい違法駐輪があっても、オーケーストアの激安ぶりに庶民達はただひれ伏すしかない。オーケークラブ会員になれば全商品3%引きだし。

そんなオーケーストア狛江店の眼前に広がる、高度経済成長期真っ只中の昭和42(1967)年に建てられた都営住宅「都営狛江アパート」の5階建て中層住宅群が立ち並ぶ一帯、それが狛江団地である。総戸数は約1750戸という結構な規模の団地だが、かつては日立国際電気の狛江工場跡地で、工場が羽村市に移転したことを契機に東京都住宅局が跡地に団地を整備したものだ。

同時期に整備された多摩川住宅もこちら狛江団地より一回り大規模だが、その面積のうち3分の1ほどが狛江市に属している。終戦直後には1万人そこそこしか人口のいなかった旧狛江村が昭和27(1952)年に町制施行し狛江町になり、団地完成後は人口が急増しその直後の昭和45(1970)年に市制施行、現在の狛江市となっている。

狛江市の人口は約8万人だが市の面積は埼玉県蕨市(5.11k㎡)に次いで狭い6.39k㎡で、勿論都内最小の市、そして「日本で二番目に小さい市」である。過去には共産党市政だった時期もあって、都心からの中途半端な距離感といい、何となく蕨と共通する点が多いが、別にクルド人は住んでいる様子がない。

狛江団地内の住宅もその間取りは2DKおよび3DKで、まさしく高度経済成長期当時の働き盛りだった団塊前後の世代が結婚して子供を持った核家族世帯を中心にどっさり人口が流入してきたということになる。中年以上の世代にはもれなくミスチルの「雨のち晴れ」の歌詞が頭の中で流れてくる狛江市だが1DKのアパートも2羽のインコが飼える部屋も狛江団地にはないようです。というか都営住宅はペット飼育禁止です。

そのまんま昭和40年代仕様「狛江団地商店会」

結構な規模の都営団地ということもあって、狛江団地の中にはちゃんと商店街(商店会ですが)だってある。障害児学童クラブや高齢者デイサービスといったものがテナントに入っているあたりが都営団地らしい福祉仕様でございますが。

団地のほぼ中央に位置する都営狛江アパート24・27号棟の一階部分が商店街として機能している。やはり案の定ですが昭和42(1967)年の完成当時のまま大してリニューアルもされておらずレトロ感半端ないのだ。

高齢化極まる昭和の団地には必要不可欠なお年寄りの暮らしを見守る「こまほっとシルバー相談室」といったものも見られるがその一方で…

団地住まいの爺さん婆さん子供さん御用達の和菓子店といったものもある。和菓子だけかと思ったらたこ焼き、たい焼きも作っている「和菓子のマルミヤ」。狛江団地住民には世代を超えて親しまれている味でしょうか。

リアルで昭和な佇まいの菓子屋「お菓子のかがや」も店構えが渋いったらありゃしない。いくら時代が変わって町中が似たようなコンビニとかチェーン系飲食店だらけになっても団地の中は昔と変わらん。

他にも店の玄関ドアにもういい加減使い古された「いつ切るか?今でしょ!」という痛い文言を晒して営業している街の散髪屋「コマエ理容室」もございます。この通り、狛江団地商店会は個性的な店舗が盛り沢山なのです。

だがその一方で残念ながら店を閉めてしまっている店もちらほらとあって、魚屋さんなんかは真っ先に無くなっちゃいますよね。近くにオーケーストアやヨーカドーがあればそっちに行ってしまうんだもの。

しかしこの狛江団地の中を歩くと、道端でビーチパラソルを開いて漬物や佃煮なんぞを売っている古風な露天商まで居たりする。言わずと知れたご老人のソウルフードである。いずれは消えてしまう風景か。

そしてこの2017年という時代にとうに絶滅したと思われた「竿竹売り」がリアルで見られるのが狛江団地の恐ろしいところだ。隣のホームセンターで物干し竿くらい買えるし今時こんなの買うやついねーだろと思うわけですが、狛江団地では平成の常識は通用しない。昔はボッタクリの竿竹売りが居ましたけど、今もいるんですかね。

すっかり後期高齢者ばかりと思っていたはずの狛江団地だが、団地の中央にある公園には沢山の子供達が遊んでいる。公園にドドーンと鎮座するタコの滑り台が人気のようだ。ここの子供達が団地の子なのかは知りませんけども、まさに高度経済成長期にタイムスリップしたかのような空間が広がっているのが狛江団地という場所だ。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。
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