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横浜港南台の電波住宅・ノドチップおばさんの家 『NHKはチップを使って話しかけないで下さい』の謎

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この日本には人智を超越した領域にある奇妙奇天烈な物件が時として近隣住民の好奇の目に晒されながら長年その土地に根付いている事がある。特にその中でも自宅の外壁や窓などのテリトリーに家の主が意味不明な電波文や怪文書を張り巡らし完全防備している家屋の事を当サイトでは「電波住宅」と呼んでいる。

それを求めてやってきたのはJR根岸線の港南台駅。一応ここも横浜市港南区という住所になるようだが場所的には大船に近い鎌倉市寄りのエリアである。ここも横浜だと言われてもねえ。新興住宅地らしく没個性的な駅前風景が広がっている。この何の変哲も無い街に「ノドチップおばさんの家」と呼ばれる電波住宅が存在すると聞いて訪れたのである。

港南台駅からさほど離れていない住宅地の一角に、その物件があった。実物を見てみても外観からしてもさほど強烈さは感じられず、注意して見てないとうっかり素通りしてしまいそうになる。両隣も普通にアパートだったりして非常に人の目の届きやすい場所にある。

だがよくよく見るとその家から放たれている並々ならぬ負のオーラというか瘴気に触れる事になる。通常の人の営みがある家のような生活感が乏しいのである。非常に寂しい玄関周りだが、植木鉢なども置かれていて庭掃除は行き届いている。白一面の殺風景な家の壁、その中央に玄関口がついている。

この家も、遠目から一見すると新興住宅地でよく見かけるタイプの没個性的な洋風の一軒家でしかない。だが家の窓に目を向けると部屋の内側からベタベタと貼られた謎の怪文書の数々が見えるのだ。まるで外敵を威嚇するかのようにその張り紙の数々には家の主による言葉が発せられている。

『NHKはチップを使って話かけないで下さい』これはどういう事だろうか。とにかくNHKを警戒しているようだが、これは自宅にやってくる地域スタッフというNHK受信料の集金員に向けられている言葉なのだろうか。ともかくこれを一目見て察した。この家の主はガチであると。

兎角槍玉に挙がるのが公共放送局NHK。それに加えて警察や検察庁、裁判所という機関の名前まで出てくるのだからスケールが大きい。そのうちFBIとかCIAの名前まで飛び出しそうな勢いだ。基本的に張り紙の文面の最後には文章を書いて貼り付けた時のものと思われる日付時間が記入されている。そんな無駄な几帳面さが見られる所が、どうにもジワジワ来る。

チップ(色々な種類がある)
意味不明な電波文だと一笑に付すだけならそこらの通行人にだって出来る。この主の言う「チップ」とはどのようなものなのか、一応ながらに解説されている文章があった。やはりこの種の病で見られる被害妄想や幻聴に基づく主張だろうが、逐一解説してくれるなんて根は几帳面なのね。

正直書いてある言葉の意味はさっぱり理解不能である。しかしこういう事をやる人に限って何故か文字だけは達筆とまでは言えないが比較的しっかり書けているのである。今は無くなった大田区東糀谷の大鳥居電波住宅の主だってそう。丁寧な文字だからこそ恐怖感がかえって倍増するのだ。

NHKはアソコが何とやら…所々何とも尋常ならぬ文言が並んでいて読むのも躊躇いそうになるテンションだが『24時間一年中蝉しぐれをガンガン頭蓋骨ににびくように聞かされています』との事です。こだまでしょうか、いえ、幻聴です。

NHKどころか地元の「広報よこはま」までも名指しされているという始末。主の言い分によると「自分は喉にチップを埋め込まれている、チップは監視カメラや盗聴器と同じ働きをし、自分の行為を24時間見張っている、チップを取り付けたのはNHKの職員である」などと、やはり意味が分からない。

『がいちゃ』という一文が語尾に付くのは方言っぽい。もしかしたら富山出身者かも知れない。この家の主と親類縁者は今でも接しているのだろうか。あと文面の最後の『と犯罪者は言う』というのも誰なのだろう。自らの脳内に響く声をそう呼んでいるのだろうか。

この電波ハウスは港南台の中でも教育機関が多く集まっているエリアにあり通学路として毎朝毎夕学生がこの家の前を通りがかる。少なくとも10年前からこの状態だったらしく、ゆえに学生達には代々周知された超有名物件となっており家の主である初老の女性は「ノドチップおばさん」の名前で呼ばれている。ちょっとした街の名物になってしまっているのだ。

さらに家の側面の窓にも張り紙が…マコトという人物は誰なのだろうか、この家の関係者なのかどうかまでは知る由もない。ともかく言える事は「近所の人、なんとかしてやってくれ」という一言だけである。

SPA!の人がこの家の主に突撃取材されているようです。さっすが。
60代女性「NHK関係者が私の体にチップを埋め込んだ」

当記事について、のどチップおばさん宅の近隣住民を名乗る者から記事の削除を要請されましたが、特に削除しなければならない理由もないのでお断りします。「港南台という地名を出しているのはおたくだけだ」などと日本人的横並び式な言われ方をされましたが、当方はプライバシー保護を考慮して具体的な住所は一切記載しておりません。



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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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