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マッドシティと呼ばないで 常磐線「松戸」を歩く (3)

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千葉都民のベッドタウンとして発展してきた松戸市は江戸時代から松戸城の城下町や宿場町、さらに江戸川流域の船の交易が盛んで飯盛旅籠が立ち並ぶ遊郭まであった歴史ある街。駅前は近代的になったとはいえ、流山街道や坂川が流れる駅南西部を散策するとまだまだレトロでオンボロな街並みが残っている。
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先程通りがかったボロコンクリート欄干の橋を過ぎ、さらに葛飾橋方面の古い街並みを見て行く事にする。


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坂川は小山交差点のあたりを境に並行していた江戸川を離れて南側に流れて行く。ここから下流には葛飾柴又と有名な「矢切の渡し」で結ばれている松戸の農村・矢切地区、さらに市川市の国府台あたりで江戸川と合流する。
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この付近の坂川沿いの家並みもかなり年季が入りまくったボロ長屋が若干残っており情緒豊かな光景が見られる。おそらく年老いた独居老人が住み老い先短い我が身と運命を共にするかのような勢いの家々だ。
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我々はいま東京近郊において都市文明の全く及ばない未開の集落を見ているのだろうか。たぶん戦前からずっとこんな感じで暮らしてるんだろうなあと勝手に妄想したくなる。
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坂川はひなびた風情の街並みを通り過ぎながらゆったり下流へと流れゆく。この辺から結構普通の家が増えてきた。どうやらガチなレトロゾーンはこの辺りで終了らしい。
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坂川はこの先国道298号と国道6号の下を潜り矢切方面へ。バイパスが充実しているからかして、意外にもマンションが多い。
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坂川を跨ぐ橋を再度渡り葛飾橋方面へ。今度は歩行者用しか渡れない橋だった。
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葛飾橋の付近までやってくると一転して街並みは工業地帯に変わる。長年地元に根を下ろしているような町工場が住宅と隣合わせで、ガッタンゴットン機械がうなる音が辺りに響く。
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路地は国道298号の下を潜り反対側へ。こちらには金属系の町工場。事務所の前に仕上がり品の通い箱が積まれている。
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さらにはバス停の名前まで町工場の固有名詞になってしまっている。どこの地方の村のバス停なんだよと突っ込みたくなるが、ここは東京23区に最も近い松戸だ。
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ここから葛飾橋を渡り江戸川を跨いだら東京都葛飾区に入る。近くにろくな道がないのか知らんが物凄い交通量だ。将来は東京外環自動車道が三郷南インターからここを通り市川市で東関東自動車道(高谷JCT)に接続する予定だ。

これでいいのか千葉県東葛エリア (地域批評シリーズ日本の特別地域 14)
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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