葛西でトロピカル工場萌え体験!東京23区唯一の島「妙見島」上陸記 

江戸川区

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東京23区唯一の島「妙見島」は観光やレジャーには全く無縁なただの工場地帯の島であった。しかしメインストリートの突き当たりにヨットクラブが突然現れた時には離島らしくトロピカルでリゾートな気分が舞い戻ってきそうになるのであった。工場の島にたった一つのヨットクラブ「ニューポート江戸川」。

この中には何故か地中海料理の店「リストランテ ア・ラ・ベラ」がある。ここが妙見島唯一のレストラン。

メインストリートはニューポート江戸川の前で突き当たり、その脇を回る形で奥に続いている。今度はそこそこの規模の従業員寮が現れた。やはりそこそこ定住者はいる模様である。

そこから先を見ると屋根の上に二つの銀の玉を載せた月島食品工業の建物が現れる。

この月島食品工業の敷地が妙見島の北端にあたる。マーガリンやラードなど食用油脂を製造する業者の工場である。

工場街らしく巨大なタンクが敷地に置かれているのが見える。妙見島のメインストリートはそのまま月島食品工業の敷地に入るので、一般人はここから先には進むことができない。

浦安橋から徒歩5分程度で島の突き当たりまで行き着いた。旧江戸川を挟んだ向かいは浦安市街。かつて妙見島がコンクリート護岸に囲まれていなかった頃は島自体が徐々に浦安寄りに移動する「流れる島」だったそうだ。最初は島が江戸川区側に接していたと言われている。

島の北側にぽつんと佇む「妙見神社」。非常に小さな神社であり鳥居の存在がなければ思わず通り過ごしてしまいそうな程だ。

小さな島の小さな総鎮守。こじんまりとしているが手入れは行き届いている。猫が住み着いているようだが我々を見て神社の裏に隠れてしまった。

もともとこの島の地名の由来となった妙見菩薩像を祀る妙見堂がかつては島内に存在していたが、現在では一之江の妙覚寺の境内に移されているという。この神社の存在にのみ島のルーツのヒントが残されているという事だ。

だが一般人がこの島に立ち入れるのはせいぜいここまでである。後は引き返すしかなかった。

我々はミステリアスな東京23区唯一の島「妙見島」を後にした我々はさらに対岸の浦安へ渡る事にした。この妙見島自体が東西線の最寄り駅で言うと葛西駅よりも圧倒的に浦安駅寄りにあるのだ。


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