記事を人に教える

ヨコハマの異界・横浜市根岸共同墓地 (1)

記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

横浜市中区大平町、大芝台の一角、米軍根岸住宅と隣接する土地に広がる「横浜市根岸共同墓地」の様子が異様過ぎるというので一度この目で見るべく現地を訪ねた。
13-501.jpg
最寄り駅なんてものはなく、横浜駅か伊勢佐木町あたりから根岸方面行きの市バスに乗って山元町商店街あたりで降りて、そこから谷筋の怪しい路地をてくてく上り詰めていくと、その先に突然開けた土地が現れる。そんな場所だ。いよいよ墓地らしく傍らには石材店が何軒も並ぶ光景が見られる。


13-502.jpg
そして石材店が立ち並ぶ路地の向かい側、石垣が組まれた一段高い土手の上に唐突に墓場が並んでいるのが目に入る。これが根岸共同墓地だ。
13-503.jpg
だがその墓地の様子が異様なのはのっけから壊れた墓石の一部が道端に捨てられていたりする事。地震か何かで壊れた墓なのか、親族が居なくなって無縁化した墓なのか、それは定かではない。
13-504.jpg
付近に根岸共同墓地と明示された案内も一切なく、そこはまさしく地元の土着民による市民墓地といった所。春は桜の名所となる東京の谷中霊園だのを見てきた後だと、このあまりの何もなさは凄い。
13-505.jpg
共同墓地の入口付近に大きなトタン葺きの倉庫のような建物がある。どうやらこの墓地を管理している民間業者のものらしい。この共同墓地は「横浜市」を冠していながらも横浜市が管理している訳ではないようだ。周囲を見回しても個人経営の小さな「茶屋」がいくつかあるだけで、ちゃんとした事務所らしいものもない。
13-506.jpg
墓地内を進んでいくとやがて周囲は墓場だらけになる。見れば分かるがブルドーザーでガリガリと整地した痕跡などなく昔のままの丘陵地の地形をそのままに墓地が作られているので、整然とした感じもない。まさに墓場の山。
13-507.jpg
もちろん大半の墓はきっちり各々の親族によって管理されているのだが、墓地内の通路や何やらのインフラ部分が全然駄目でガタガタになっているわ、崖っぷちには転落防止柵すらない。
13-514.jpg
むしろ墓地の大部分は舗装すらされておらず赤土の地面が剥き出しになったままの所も目立つ。ひたすら荒涼とした風景に昼間でもうすら寒さを覚える程だ。怪奇映画のワンシーンに現れるような空間である。
13-515.jpg
そして通路のあちこちには荒廃し無縁墓と化したらしい古い墓もそのまま置かれていたりしていよいよヤバさに磨きがかかってくる。長年の経過で周囲の土が流されてしまい土台の下まで剥き出しになった墓も目立つ。不気味過ぎる。
13-508.jpg
ふとそのへんを見渡すと墓地の間にある一角がとんでもない事になっていた。壊れた墓石の欠片や仏具、食器類、供え物の残骸と思しきものが瓦礫となって丘の斜面を埋め尽くしている。これは一体どういう事なんですか。マジで怖い。
13-516.jpg
そんな不気味な墓地でも、晴れた日には広々と横浜の街並みを拝む事が出来て、ランドマークタワーなんぞも見えたりする。近くの山手外国人墓地は観光名所化しているが、この根岸共同墓地こそがガチな横浜の異界である。

これでいいのか、横浜市 (日本の特別地域特別編集)
小森雅人
マイクロマガジン社
売り上げランキング: 168227
墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)
小池 真理子
角川書店
売り上げランキング: 73542
The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
タグクラウドから記事を探す
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

記事を人に教える

トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.