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宗教と精神世界住人の坩堝・スピリチュアルタウン西荻窪 (2008年・全3ページ)

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※注意 このレポートは東京DEEP案内が開設されて間もない2008年7月に書かれたもので、管理人逢阪は上京したてで無駄にはしゃいでいる故、文章構成や文体が幼稚でグダグダ状態で読みづらいものとなっておりますが、当時の編集部の力量を見る上で自らの戒めとして当時の文章のまま殆ど手を加えず公開し続けているものです。ご了承下さい。

東京や大阪ほどの大都市になると、都心から郊外に放射状に伸びる鉄道路線が存在し、それぞれに「沿線文化」というものが存在する。その中でも、東京の中央線ほどアクの強い沿線文化はないだろうと、かねてから常々評判には聞いておりました。東京在住でなくとも名前だけは知っている「中野・高円寺・吉祥寺」。中野はサブカルチャーの聖地、高円寺は日本のインド、吉祥寺は町がまるごとブランド化しちゃっている。それに井の頭公園、阿佐ヶ谷や荻窪も見逃せない。

色々言われているわけですが、それなりに知名度の高い場所なので普通に攻めても面白くないかなあ…なんて、遠目に見てたんです。

そうこう言っているうち、中央線沿線在住の方からとても熱いメールを受け取りました。

中野でも高円寺でも吉祥寺でもない。西荻窪だ。

きっかけは西荻窪在住の女性、Mちゃんからのメールでした。

「ぜひ逢阪氏に西荻窪に来て欲しい!見てもらいたいものがある!」

そこまで言われて黙っている訳にはいかんだろ。

新宿から中央線各駅停車で16分、東京23区の西の端、吉祥寺の一個手前の「西荻窪」に初めて降り立ったのだ。

西荻窪の駅を降りると、駅南口は怪しげな風俗店と居酒屋が立ち並ぶいかにもな戦後のドサクサ系駅前物件がお出迎え。

ついでに猫もお出迎え。

風俗店や年季の入った中華料理屋、それに韓国料理屋…ここまでなら大阪民国の鶴橋的なノリだが、それに加えて東南アジア系等がかなり多国籍に入り混じる駅前ドサクサ横丁は中央線沿線らしさを醸し出している。

で、こういう店は日が暮れないと活気付かないし今回の取材対象ではないので早々と後にする。

西荻窪在住のMちゃんと駅で待ち合わせ、落ち合う。
なんと自作の西荻窪散策マップまで製作の上持参して頂いた。素晴らしすぎる。

おもむろに駅北口の「伏見通り」から散策が始まるのだが、初めて来て、見た感じは至ってごくフツーの下町に過ぎない。

だがよく見ると政党ポスターがやたらベタベタ貼られているのが目立つ。

公明党や社民党ならまだしも9条ネットだなんて濃ゆい泡沫政党のポスターが張られている街はそうそう多くない。どうやら杉並区はアカい人も沢山住んでいる街のようです。西荻窪はそもそも中野や高円寺のようなサブカル色は薄く、アンティークショップの街という特徴が強い。駅から吉祥寺方面に伸びる道の至る場所に骨董品店が軒を連ねるのがわかる。だがそこはDEEPでもなんでもないのでことごとく通り過ぎるのだ。

伏見通りを歩く途中にある、「物豆奇」(ものずき)という、我々にはうってつけなネーミングの喫茶店で涼んでから、出発。この喫茶店も、壁中大量に古時計が掛かっていたりとなかなか趣深い。

西荻窪には、ドラマに出てきそうな懐かしげなアパートメントもいまだ健在。

基本的に中央線沿線は学生街でもある。下宿となる単身者アパートも多い。なんだか、古めかしいものばかりが目に入って、ちょっと懐かしい気分にも浸れる西荻窪だが、そうしたアンティークの街という西荻窪はあくまで「外面」でしかないと、彼女は語る。

ここから向かう場所が、「ニシオギ」の正体。

ありとあらゆる新興宗教関連施設が密集する「スピリチュアルオカルトタウン・西荻窪」の姿をとくとご覧頂こう。

西荻窪駅北口から徒歩100メートルほどの場所にある、何の変哲もない民家に囲まれた何の変哲もない2階建てに屋上プレハブ付きのコンクリート住宅。

ここは「オウム真理教(現:アーレフ)東京道場」だ。

よーく見ると普通の民家ではないことは一目瞭然。今でも信者数十名がここでひっそりと暮らしているのだ。

見た目は清潔にしていて、なるべく周辺に迷惑を掛けないように生活している配慮が見られるが、どう名称を変えようが教祖が変わろうが、やはりそこはかつてのオウム教団の成れの果てである。

建物2階の窓ガラスが豪快に割れていたり、過去には銃弾を打ち込まれたというニュース記事が出てきたりと、やっぱりロクな目に遭っていない。

「オウム教団は杉並区から出ていけ」と書かれたのぼりが、東京道場の建物向かいに今でも掲げられている。

だが、そののぼりがことごとく朽ち果てているのを見ると、相当な時間の流れを感じるのである。

西荻在住のMちゃんの案内はまだまだ続く。

「こんなのニシオギでは軽いジャブみたいなもんですよ」

……え、ええええぇ??

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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