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まさか東京23区のすぐ隣に“ダチョウ牧場”があるとは思いませんでした…新座市「だちょう牧場並木屋」

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普段認識している「東京23区」は日本の首都であり大都会というイメージに満ちているが、それとは真逆のド田舎全開な光景が見れる稀有なエリアというのが練馬区の外れにある西大泉、大泉学園町といった地域で、そこから都県境を挟んで向かい合う埼玉県新座市との境目は複雑に入り組んでいる上に、埼玉に囲まれた練馬区の飛び地「西大泉町1179番地」という珍妙な地区まであるのだから実に奥深い。

新座市 新座

そんな練馬区の大泉学園町には「小泉牧場」という23区唯一にして最後の乳牛牧場が存在するという事はかなり前に当サイトでもお伝えしたかと記憶している。しかしそこから目と鼻の先にある新座市にはなんと「ダチョウ牧場」まであるというのだ。一体どんな場所なのだろう、気になって訪問してみた。

練馬の目と鼻の先にあるダチョウ牧場とは…

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その場所は埼玉県新座市の中でも練馬区との境に近い「池田」という地区。ちょうど関越道の新座料金所があるあたりで、近所の「片山」にはみんな大好きな練馬区の飛び地、西大泉町1179番地がある。やってくるとのっけからこの原風景…東京23区がすぐ隣にあるテンションではない。

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この「だちょう牧場並木屋」という場所、どの鉄道駅からも遠く、車で来られるならば面倒臭くないが、公共交通機関で来る場合は西武池袋線ひばりヶ丘駅北口から出ている朝霞台行きのバス(ひばり71系統)で来るがヨロシアルヨ。しかし駐車場に来てみるとこの通りテキトーな案内板が置いてあるだけ…大丈夫か…

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駐車場から100メートル程、川沿いの未舗装の路地を進んでいくと左手にダチョウの飼育スペースが現れ、そこから首をビヨーンと伸ばしたダチョウさん達が出迎えてくれるのである。いやはや、練馬区の隣とは思えませんね。マジでダチョウ牧場ですよ…一般の観光客も普通に受け入れているが入場料は一切かからない。

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しかも7~8羽くらいのダチョウが飼育されていて、それぞれが土埃を巻き上げながらドッシドッシと走り回っている。さすが世界最大の鳥類だけあって間近に見ると恐竜のようにも思えて威厳さえ感じさせる。成鳥は雄の場合は2メートルを越え、体重も100キロ以上になる。ダチョウがその気になれば人間なんかあっさり殺されるだろう。そのくらい強い。ダチョウという生き物自体、アフリカ原産だもんな。

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ダチョウとのふれあいコーナーはひとまず置いといて、飼育スペースの先にある売店・休憩室を兼ねた事務所の小屋にお邪魔する事にする。毎週水曜日の定休日以外の10~17時まで開放されているが、平日は12~14時半まで休憩していたり突然臨時休業する事もあるので、出来れば土日に来た方が良いだろう。

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売店・休憩室の入口にある看板も全くテンションが昭和なまんまで洗練されてない感じが良い。ここでダチョウにあげる餌やらダチョウグッズやらダチョウの卵を使った食い物類が手に入る。あと「ダチョウの肉」って書いてあるんですが、土日には貸バーベキュー場もやっているようで、そこで肉も食えるんでしょうかね。

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ちなみに沖縄の今帰仁村にあるダチョウらんどではダチョウ肉(ステーキや刺身)や卵が食えたり観光客向けに色々体裁良くしているが、新座のこちらは全く観光向けな雰囲気が皆無なのがかえって素晴らしい。まるで田舎の建設現場作業員の飯場のような佇まいである。んまあ、わざわざ他所から埼玉に観光しに来る人居ませんしね。

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売店・休憩室内に入ると「本物のダチョウの卵」が置いてあったりしますが、さすが世界最大の鳥類の卵はデカいです。これで目玉焼きを作れたら何人前になるのか…と月並みな想像力しか湧かないが、鶏の卵の20~30個分はあるそうです。残念ながらここでダチョウの卵の目玉焼きは食えないようで、売られているのは「卵の殻」だけ。卵アートに使われる用のもので、一個2000円。

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卵はそのまんま食えないので、代わりにダチョウの卵を使ったアイスクリーム(1個370円)とダチョウにあげる餌を購入。アイスクリームは同じ埼玉の上尾にある榎本牧場で製造されたものだそうですが、「ダチョウの卵の味」の特殊性をアイスクリームだけで表現するのは難しい。普通においしいアイスクリームです。あと時期にもよるがダチョウ卵100%使用の「ダチョウの卵サブレ」がこの牧場の名物となっているようです。

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とりあえず手元にダチョウの餌があるので、飼育スペースまで持って行って餌場にぶちまけるとどんどん巨大なダチョウ軍団がわらわら寄ってきて餌を突っつきまくります。非常に力が強いので直接餌を手渡しするのは危険。「訴えてやる!」とギャグをかますのは同じダチョウでもダチョウ倶楽部の方ですが、万が一怪我してもあくまで自己責任が鉄則です。

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あと今の時期、繁殖シーズンに入っているようなのでド派手な羽根を持つダチョウの雄が妙ちくりんな求愛ダンスを踊る光景も見られて珍しい。しかしまあ、それより気になるのは…

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ダチョウの飼育スペースと人間様との間にある柵がDIY感たっぷりなトタン張り一枚でしか隔てられていないというこのワイルドな感じがたまりません。基本的に大人しい奴らなので余程人間が悪さをしない限りは危険はないが、飼育員のおやっさんはダチョウにキックを食らわされて肋骨を折った事もあるそうで、特に足の爪なんかは鋭利だしマジ危険。

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新座市の観光パンフレットにも記載されている「だちょう牧場並木屋」ですが、恐らく地元民以外にはあまり知られていないであろう、東京から最も近いダチョウ牧場。一応学生や教職員向けの体験学習があったりダチョウの代理孵化依頼やCM出演依頼などのお仕事も色々やられているようで、日本のダチョウ業界では有名なようです。

だちょう牧場並木屋

営業時間 10:00-17:00 水曜定休 平日は12:00-14:30休憩
埼玉県新座市池田3丁目7−16

埼玉県新座市池田3丁目7−16

※住みたい街ナンバーワンの吉祥寺からも「新座栄」行きのバスに乗れば片道1時間ちょいで行けます



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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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