記事を人に教える

消える都心のオールドタウン「西新宿八丁目」 (1)

記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

日本広しと言えども「新宿」ほどでかい繁華街はない。人口集中で肥大し続ける東京そのものを見るように、新宿という街も肥大し続けている。
その力は、西新宿を超高層ビルが乱立する日本一の摩天楼に変えてしまった。
いまも、その摩天楼の下にある「オールドタウン新宿」が次々と再開発の波によって姿を消そうとしている。
16-80.jpg
西新宿の最果てにあたる八丁目エリアも例外ではない。新宿駅と中野坂上駅の中間地点、最寄りは丸の内線西新宿駅にあるこの住宅街の、すぐ背後にまで高層ビル街が押し迫ってきている。


16-78.jpg
昔からこの界隈はご覧のように低層ボロアパートが立ち並ぶしけた住宅街だった。
16-79.jpg
で、現在の西新宿八丁目は大規模な再開発計画が立っており、その対象となっているであろう土地のアパートはどこもかしこも封鎖されていて解体される時を待っている。
16-81.jpg
しかも、どのアパートもかなり年季が入りまくっていてビックリしてしまう。目の前が超高層ビルということもあってある意味物凄くシュールな光景を生み出している。
廃墟かと思ったらこれでもまだ人が住んでいるらしい。すげえ。
16-82.jpg
あるアパートの玄関。ときわ荘だなんて書かれていて情緒的である。雰囲気からして、もしや!と思ってしまった人は残念だが、手塚治虫や赤塚不二夫、藤子不二雄など有名な漫画家を数多く輩出した「トキワ荘」とは別物。そっちのトキワ荘はとっくに解体されてなくなってます。
16-83.jpg
この界隈のボロアパート残存率は半端なものではない。昭和30年代の風景がそのまま今に残っているといったところだ。しかしこれらの多くが再開発で解体される運命にあるのだ。
16-84.jpg
だが一方では今も住民のいるボロアパートも健在。さきほどの「ときわ荘」から真っ直ぐ来ると、十軒程のレトロなアパートメントが狭い路地の両側にひしめいている素敵な場所が残っている。
16-85.jpg
レトロアパートのうちの一つ「白雲荘」の表札。地名ももともとは新宿区柏木であったが、住居表示実施により1970年代には「西新宿」に変わっている。
16-87.jpg
白雲荘と並んで建っているアパートの名前は、それぞれ紫雲荘に、青雲荘に、瑞雲荘。ネーミングが昭和だぜ。
16-86.jpg
住所が新宿区西新宿のアパートとは思えない、優雅な土地の使われ方をしている。このアパートが出来た頃の西新宿エリアは、まだまだ原っぱの残る下町だったのだろうかと想像する。
16-88.jpg
車が通れるかどうかギリギリの狭い路地が縦横無尽に並んでいるのが中央線系住宅街の特徴の一つであるが、それはこの西新宿八丁目においても同じだった。
16-89.jpg
あと数年すると、ここいらのボロアパート群は見納めになるだろう。それまでに足を運んで置いた方がいい。
参考記事
・新宿ノーザンウエスト – 廃墟徒然草 -Sweet Melancholly-

The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
タグクラウドから記事を探す
スポンサーリンク
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

記事を人に教える

スポンサーリンク
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.