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下町の象徴「浅草」 浅草六区

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まだ東京の山の手、新宿・渋谷・池袋が繁華街にもなっていなかった明治・大正の時代、東京の歓楽街と言えばまず「浅草公園六区」であり、戦前の時代から長きに渡って、演劇・映画・落語寄席・ストリップ等、芸事の街として発展を遂げてきた。
まあ平たく言えば大阪の新世界みたいな場所であり雰囲気もクリソツ。これに串カツの店でもあれば瓜二つだが、俄然浅草ではもつ焼きと焼き鳥文化だ。
しかし時代は昭和に変わり、繁華街の中心は下町から山の手へ。
テレビがもたらすトレンディで大量消費型な文化の影響で若い世代から価値観がシフトした結果、時代から取り残されたようになっているのが今の浅草六区の存在だ。
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浅草寺の西側一帯の敷地を明治初期に整備し、繁華街を造成したのがこの街の成り立ち。
その昔は隆盛を誇っていた浅草六区の大通り、六区ブロードウェイのあたりも、土日を除けば比較的閑散としており、浅草観光のおのぼりさんもあまりここまで来ることはない。


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かつての時代から比べると六区のシンボルであった映画館やストリップ劇場もその多くが潰れてしまい、跡地はパチンコ・パチスロ店ばかり。今でも懐かしい佇まいを残す、一部の映画館などが営業を続けている。六区ブロードウェイには「浅草中映劇場」「浅草名画座」と成人映画の「浅草世界館」「浅草シネマ」などが軒を連ねる。
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大阪新世界とどうしても比べてしまうが、こっちも負けず劣らず通行人の人相が悪いのがやたら目に付く。観光客の少ない平日の昼間に行ってみたら雰囲気がよくわかるが、どう見てもヤクザな人かどう見てもホームレスな人ばかりです。
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昔から芸能の街として栄えた六区だけあって、街中には大衆演劇などのポスターも目に付く。
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六区ブロードウェイの一角に祭られている「六芸神」。それぞれの芸神には実在のモデルとなった人物がいるそうだが落語家の古今亭志ん生と喜劇俳優の榎本健一以外は誰だかわからん。つくづくこの界隈が芸能の街であることを示している。
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六区ブロードウェイと交差する六区通り商店街にも、浅草六区にゆかりのある芸能人の写真が飾られ、それぞれに説明書きが加えられている。
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大昔の俳優もいれば今でもテレビでよく見る芸能人の顔もある。
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挙句の果てにはこのくじら料理店「捕鯨船」。
「鯨(げい)を喰って芸を磨け!」などと書かれていて、ここは爆笑するところですか。
場所柄、芸ではなくゲイを磨いている男の人も沢山いる浅草ですが、某青豆環境保護団体が火病を起こしそうなお店です(笑)
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浅草六区には「不二越」という大型食堂の廃墟が今もそのまんま残っている。
「誇る味覚 豊かな栄養」の謳い文句がいかにも昭和テイストだ。
シャッターの前には自販機が並べられているがどう見ても営業している様子ではない。「不」と「越」の文字が取れてしまってますが…一体いつから放置されているのだろう。
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今も現存する「浅草フランス座演芸場・浅草東洋館」。渥美清、萩本欽一、ビートたけしを輩出した名門ストリップ劇場だったが時代の波についていけずストリップ興行を打ち切り、演芸興行に鞍替えして営業を続けている。
ストリップ劇場だからと言っても、たけしが脱いでいた訳ではなく、ストリップの幕間にコントをやっていたわけ。
ストリップ劇場」と一言で言えども、関西と関東ではえらい違うそうで、もともとフランス座などでやっていたストリップは踊りとヌード中心のお上品なショーだったのに対し、全裸でアソコも全開、おまけに吹き矢まで飛ばしたりする関西流のお下品エロエロストリップが1970年代から台頭しだすにつれ、関東のストリップが押され気味だったという歴史もあったという。
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今は浅草でストリップといえば「浅草ロック座」だ。見た目は普通の繁華街のビルで思わず通り過ごしてしまいそうな風貌だ。一階はパチンコ屋だし、個室ビデオの店も入っている。
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今は特別公演中につき入場料金が8000円に値上げされている。それはなぜかというとテレビや雑誌でもやたら騒ぎになった、あのタレントが浅草ロック座にやってきたからだ。
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ストリップ出演メンバーの女優一覧の先頭に小向美奈子の名前があります。
特別公演中なのは、つまり彼女がいるからなんですね。
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小向美奈子が前所属事務所からの裁判中に見切り発車でストリッパーデビューを果たしたという事態で芸能マスコミが大騒ぎを起こしフライデーなんぞが無断で劇場内を撮影した写真を掲載したことで法的に訴えられるかも知れないとか(→詳細
色々大変な事になっていますが、ロック座の入口に並べられた花束にはパンツェッタ・ジローラモさんと鼠先輩さんの名前で小向に送られたものがあった。新しい人生の餞に。
元恋人にDVに遭ったり白い粉で捕まったりと、まだ若いのにアングラなネタが尽きない彼女だがこれからどうなるのだろう。



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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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