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雑司が谷散策 (2) 鬼子母神

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雑司が谷にやってきて、大ケヤキ並木の道を過ぎると左手に現れるのが「鬼子母神堂」だ。鬼子母神堂のホームページを見ると「きしもじん」と書かれている。本来はこっちの読みが正しいようだ。
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鬼子母神堂に辿り着くと、さっきのケヤキ並木よりもさらに大きな樹木で境内全体が覆われていて、見事だと言わざるを得ない光景を拝む事になる。
何度も繰り返すけど、あの池袋の繁華街から目と鼻の先にあるんだぜ?


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鬼子母神堂の入口には立派な仁王像が建っている。雑司が谷の地名の由来もこの鬼子母神堂にあり、祀られている鬼子母神像を最初に土の中から掘り出した山村丹右衛門という人が「雑司の役にあった柳下若挟守の家臣」だったことから来ている。
「雑司の役」というのがいまいち何を意味するのかわからなかったわけですが(→詳細)雑用係とかそんなんらしい。大田区にも「雑色」があるが、それと似たようなものであまり大した身分ではないと思われる。
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境内左手に見上げる程巨大な銀杏の大木がある。
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樹齢600年以上と言われる「公孫樹」はいまだに伸び続けているとか。ご神木扱いで木の周囲は立ち入れないように柵で覆っている。
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その公孫樹の周囲を張り巡らせるように赤い鳥居がずらりと並んでいるが、これは「武芳稲荷神社」のもの。
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この武芳稲荷神社、実は鬼子母神堂が出来る以前、400年前からこの場所にあるそうで、こっちの方が歴史が古いのだ。調べてみたら分かったが歌手の椎名林檎が「歌舞伎町の女王」のプロモーションビデオを撮影した時にこの場所をロケに使ったそうだ。(→詳細
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白塗りされた絵馬の柄も特徴的だ。
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鬼子母神堂の境内にある「上川口屋」という駄菓子屋の存在も見逃せない。いつ来ても近所の子供とお母さんが居る。店の看板に「創業1718年」と書かれているのだがあまりに歴史が長すぎて実感が沸かない。駄菓子屋というカテゴリーでは都内で最古の物件。
創業から13代目になるという店主のおばあちゃんが店の奥でひっそり応対しているのが見える。
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見事に駄菓子だらけですよ。うまい棒や牛丼スナックといったポピュラーなものもあるし麩菓子だとか酢昆布だとか、わざわざ「駄菓子屋」に来なければ見かけないものもある。まさにキング・オブ・駄菓子屋。
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鬼子母神堂の本堂は1664年に建立されたもので、雑司が谷一帯は奇跡的にも戦災の被害も受けていないためこの建物も当時作られたまま現存している。都指定有形文化財。
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雑司が谷の鬼子母神は「江戸三大鬼子母神」の一つに数えられており、残る二ヶ所には「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる台東区の入谷鬼子母神(真源寺)、千葉県市川市の法華経寺。
ちなみに「鬼子母神」というのはインド仏教における女神「ハーリティー」と同じ存在。
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それにしても、やっぱり池袋の猥雑で下品な繁華街がすぐそばにあるとは思えない。
次に訪れる「雑司ヶ谷霊園」の存在、それに巣鴨プリズン跡地に建った「サンシャイン60」の存在が、池袋の繁華街から流れる邪悪な気の流れ(笑)を止めているのだろうかと勘繰りたくなる。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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