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神田神保町に建つ生ける廃墟「九段下ビル」

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次は、古書店街・神保町を通り過ぎ、隣の九段下駅までやってきた。
九段下駅周辺は、北の丸公園と日本武道館、それだけではなく年がら年中右翼が嫌がらせに参拝しに来る風景が日常化している靖国神社といった名所もある賑やかな場所だが、実は九段下駅から神保町駅までは徒歩10分も掛からない位置にある。
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駅を降りて北の丸公園の入口から九段会館と昭和館の建物を眺めるととても素敵な風景だが、九段下駅から神保町方面に少し歩いていくと、首都高高架下の俎橋の向こうからすぐに神保町エリアに差し掛かる。


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俎橋の手前の喫煙所となっている公園の脇には頭が尖がった謎の七福神「寿老人」像。
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そこからすぐ、首都高を跨いだ先に、またしても神保町名物のレトロ建築の一つが現れる。
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建物は靖国通りに面して長さ50メートル程もあり、立派な姿を留めてはいるものの、その全身を防護ネットに覆われている。老朽化で壁面のタイルや構造物が崩落して下を通る人間が怪我しないよう対策されている。
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九段下ビル」という名前だが、住所は神田神保町三丁目。昭和2(1927)年築であり、やはり築80年以上になる。
旧称・今川小路共同建築といい、関東大震災で被災した近隣商店主の共同出資により建設されたビルだという。出来上がった当時は復興の象徴の一つでもあった。そのため同潤会アパートの建設時期とも重なっている。
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3階建ての建物は1階に店舗、2階に商店主の住居、3階に賃事務所という使われ方をしていたものの、後に3階部分も住宅に転用されたそうだが、今ではアパートの入口部分も閉鎖され、わずか1階部分に喫茶店が数店舗営業しているのみ。
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これらの喫茶店が営業してなければまさしく廃墟そのものと言っても差し支えない状態になっている。取り壊しの日も近いだろう。
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建物裏の部分も、九段下ビルに負けないオンボロ家屋が朽ちるに任せて放置されていた。都心の一等地にもまだまだこうした空白が意外に残っているものだ。
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九段下ビルの真裏の敷地は綺麗さっぱり整地されて、雑草が生えたままやはり放置されている。近いうちに開発する気マンマンな状態だが随分と工事が進んでいないな、といった感じだ。
九段下ビルの建物自体を裏側から見ると、やはり長年住宅に転用してきた2階から上の部分は好き勝手に増築されまくっていて、見た目はさしずめプチ九龍城砦か大阪の軍艦アパートのようだ。
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もはや誰の目に見ても廃墟なのだが一向に取り壊される気配がない九段下アパート。時折、我々取材班のような廃墟マニアがカメラと三脚を担いでこの建物を撮りに来ている姿を見る事もできる。
過去の写真が掲載されたサイト
九段下ビル (近代建築シリーズ)
九段下ビルの解体工事が始まっています。
関東大震災の復興建築「九段下ビル」最後の姿
2011年中であればまだ間に合います。しかも今なら九段下ビルの中にも入れる。

九段坂下クロニクル
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