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サラリーマンの聖地「新橋」 (5) 新橋駅前ビル

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サラリーマンの聖地「新橋」レポートはまだまだ続くのだ。
戦後の闇市から生まれた「ニュー新橋ビル」を後にした我々は、駅の構内を跨いで反対側の汐留口に出てきたのだ。
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背後には汐留貨物駅跡地を再開発して作られた超高層ビル街「汐留シオサイト」が広がっている近代的な新都心と化すエリアであるが、一方の駅前はというと、ニュー新橋ビル同様古臭さを帯びた「新橋駅前ビル1号館」の建物がそびえている。


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その昭和臭全開なビルの正面にやってくると、中央に居座るのは巨大な狸の像だ。シュールで笑えるのだが背後でタバコをプカプカ吸ってるサラリーマンのオヤジとクリソツで本当に笑ってしまいそうになったを必死でこらえた。
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金玉袋が異常膨張していて病気じゃねえのかという狸さんの正体は開運狸こと狸広場の主人公「狸広」(たぬこう)なり。
「昔懐かし新橋駅前狸小路」とのくだりがあるが、このビルが完成する以前にあった駅前居酒屋街の名を「狸小路」と言ったそうだ。またその飲み屋街のルーツも戦後の闇市。
ちなみに新橋駅前ビルは昭和41(1966)年に完成しているので、向かいのニュー新橋ビルよりも一回り古い。
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中に入るとのっけからラーメン屋やそば屋が軒を連ねるサラリーマンのパラダイス。こっちの方が年季が入っている分、ビル全体にこびりついている臭いが違う。
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1階にはおおよそサラリーマン向けな飲食店が入っているが、小川軒という随分レトロな洋菓子の店も入っている。
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2階に行くと同じように飲食店や事務所が並んでいる一方で小さな立ち飲みスナックも残っている。
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だけどやはり新橋駅前ビルの本領発揮と言えば地下一階の飲み屋街である。
直接地下で新橋駅と繋がっているこの一帯にはとりわけ多くの店が立ち並ぶ。立ち飲み居酒屋ももちろんだが、サラリーマンの味方である定食屋のクオリティも高い。
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さっきから出入りする人を観察しているが見事にスーツ姿のサラリーマンばかりである。
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たぶん渋谷や横浜あたりならスイーツ(笑)女子の格好のたまり場でなるであろう喫茶店も新橋駅前ビル地下に来るとこちら「パーラーキムラヤ」のような魔界チックな空間に変わる。中を見ると昭和40年代そのまんまの「純喫茶」な内装が萌える。オヤジとオバハンだらけで、一切「女子」がいない!
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地下1階のメインストリートから外れた脇道にも、こびりつくように沢山の立ち飲み居酒屋が並ぶ。一見さんなら見逃してしまいそうなロケーションだ。
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脇道に入ると人がすれ違うのもやっとというようなやたら細い路地に蜂の巣箱のように並ぶ立ち飲み居酒屋群。今の時代なら防災基準的にまずあり得ない設計をしている。
40年前に出来た地下街なのだから致し方ない。
それにしてもこの地下迷宮っぷりには驚いた。
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そうそう、向かいの「新橋駅前ビル2号館」も同様に立ち飲み居酒屋密集ゾーンであり見逃せません。どちらかというとこっちの方が居酒屋密集率的にかなりヤバイ様相を呈している。
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それぞれの店舗はわずか2~3坪くらいで、カウンター5席程度、立ち飲みでも10名程度といった極小規模の居酒屋が30軒近く密集している。(→詳細)新橋駅前という「聖地」でも安価に開業できるといったことから空き店舗は全くないという状態。
しかしもしも火事の時は…って、それは言わないのが粋ってもんだぜw
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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