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基地の町・福生 (1) 横田基地と米軍ハウス

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東京近郊には、神奈川県域を中心に、横須賀、厚木、座間、横浜(根岸)など数ヶ所に米軍施設があり、アメリカの軍隊が駐留している。毎年、桜のシーズンなどに、基地が一般に開放されてイベントを催す事もあるのだが、そういった「基地のある街」の日常風景をメディアを通じて目にするということはまずこの国ではあり得ないようだ。
訪れたのは東京の西の端「福生」にある米軍横田基地だ。

福生という街は、新宿駅から中央線快速を使い青梅線経由で50分の位置にある。
だが福生駅は横田基地のある場所へ向かうのは少々距離があるので、ひねくれ者の私はわざわざ八王子から八高線という凄まじくローカル臭の漂う路線に乗り換えて東福生駅を目指したのだ。
普通に無人駅である。
なんぼ東京でもここまで来ればどう見ても田舎である。



駅の無人改札を潜り抜けて、高架橋の上から外を見ると、単線の八高線の線路に沿って、独特の平屋建ての民家が見える。
昔の米軍住宅である。
ベトナム戦争終結後に大量に空き家が出たものを、一般に払い下げたものらしい。その空き家に、若き多くの芸術家やら音楽家が移住して、独特の文化を形成してきたという。
高円寺や吉祥寺あたりのいわゆる「中央線文化圏」に含まれるものの一つかも知れない。

国道16号に出ると、目の前が横田基地。日本語と英語で書かれた警告看板が物々しい。敷地はひたすら広大。福生市・立川市・昭島市・武蔵村山市・羽村市・瑞穂町に跨る、本州最大規模の米軍施設(輸送中継基地)。

この横田基地も、8月終盤に「日米友好祭」が開催され、その時は一般に開放されるのだ。

広大な横田基地から国道16号を挟んだ向かい側にずらりと並ぶロードサイドショップ。店の名前が全部英語だ。

そしてどこかしら古臭さが残る独特な店構えばかり。

どう見ても米軍関係者を相手にした店構えだが、まんざらそうでもないようだ。日本においてまさにリアルアメリカの様相を呈する福生の街に惚れこんで、この街を集まる人間も少なくはないとか。

横田基地の近所はコインパーキングまでしっかり英語表記。

しかし街に活気があるかどうか考えるとちとビミョーな雰囲気もある。
観光客の行きやすい横須賀などとは違い、華やかさには欠ける。
潰れた飲食店の建物には某左翼政党らしき団体の施設が物々しい看板を掲げている。

反面、都心へのアクセスが不便な街だからこそ、至る所にアメリカンレトロな街並みが残されているのが面白い。廃墟と化しているところも決して少なくはないのだが…

美容室なのか骨董品屋なのか、よくわからない店である。同じ東京でもここでは全く別の時間が流れているようだ。

米軍基地がこの街にやってきたからの時の重さをそのまま背負っているかのような店の廃屋が印象的だった。今回、横田基地の周辺は時間の都合であまり回ることができなかったのでこのへんで。
東京DEEP案内・福生編、続きは知られざる福生の「赤線跡」についてレポートする。
参考サイト
限りなくアメリカに近い福生
素顔の横田基地
横田飛行場 – wikipedia

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