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中野ブロードウェイ サブカルの聖地(笑)

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日本的オタク文化が世界中で市民権を得ている今日この頃であり、東京にやってくると有明の東京ビッグサイトで行われる毎年夏冬恒例のコミックマーケットやら年がら年中オタクで溢れかえる秋葉原やらがやたら存在感を放っている訳だが、そんな一方で中野の街にオタクが集結する変なビルがある。
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中野ブロードウェイ」という地上10階、地下1階建ての複合商業ビルだ。そのうち5階から上は住宅となっている。中野駅を降りてサンモール商店街を過ぎた向こうにある。とにかくそのまんま真っ直ぐ行けばいい。
1965年に誕生して、築45年を迎えようとしているのでかなり古いビルであることがわかるが、完成した当時は住居と商業施設が同居する高級マンションとして華やかに脚光を浴びた時代もあったのだとか。


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出来た当時は高級でも時代と共に古臭くなるとやがて大衆化してしまう不思議。
この中野ブロードウェイが一部でとても有名なのには、2階から上にあるオタク向けショップの数々の存在が挙げられる。とはいえ1階だけ見ているとなんのひねりもない普通のショッピングモールでありそれほど違和感を感じることはない。
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1階は2階部分の吹き抜けがあり天井が広く取られていて開放的だ。それなりに安売り衣料の店やおかしのまちおか等もあり概ね庶民的。
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ちなみに地下に行くとスーパー西友などもある。地下商店街入口と書かれたネオンがなんとも昭和臭くて良い。基本的に中野ブロードウェイはあくまで中野住みの庶民が普段遣いで買い物に来る場所である。
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しかし出来てから45年ともなるショッピングモールだけあって店もやたら個性的だったりする。靴屋の「マルゼン」がどう見ても在庫抱えすぎである。ワゴンから溢れる靴の山はカオス。ドンキホーテの圧縮陳列どころではない高密度っぷり。
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変な靴屋があるとはいえ1階はまだまだ常識ゾーンであり中野ブロードウェイの肝は2階から上に上がらなければ分からない。エスカレーターに乗ると2階を通り越して3階まで上がっていく。
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3階に上がると目立つのが全国に支店を構えるヲタ向け本屋「まんだらけ」の店舗群。
というかまんだらけの本社があるのがこの中野ブロードウェイなのである。
もともとサブカルでもオタクでも何でもなかったこのビルに初めて店を構えたのが1980年、それからあれよあれよとビル内に店舗を増殖し続けて、ビル全体をヲタ化するきっかけを作った。
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本だけではなく年代モノのフィギュアやコスプレ衣装やら、オッサン世代が子供のときに遊んだ事のあるオモチャやら、マニアが喜びそうなものが大量に置いてある。しまいにはリトルグレイが壁に埋め込まれたりしてもうやりたい放題である。
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マニア向けの店はほとんど「まんだらけ」が主体になっているが、怪しげなスピリチュアル系の店がよりどりみどりなのも中野ブロードウェイの特徴。サイババの顔写真が飾られた占いの店があるかと思いきや、4階に上るとオーラ写真を撮ってくれるという謎の店や新興宗教・オカルト本を専門に取り扱う「精神世界古書店・大予言」も存在する(この店は長期間閉店していたが最近まんだらけの店舗の一つとして再開している)
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階段の踊り場にある店舗案内もご覧の通りのカオスっぷり。サイババもあれば歯科医院もある。守備範囲がとてつもなく広い。
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3階の一画には、あまり普通の本屋ではお目にかからない自費出版本やマニア向け図書を扱う「タコシェ」という店がある。一言で言うならばサブカル本屋だ。店内はクソ狭いがいつも妙にハイテンションな客がお目当ての本にかじりついている。たまに変な有名人が一日店長やサイン会をやっていたりもするがそれが殆ど何者か分からないのが特徴。まあサブカルですから。
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他にも微妙なお食事どころが2階などを中心に点在している。本当に微妙な食い物屋ばかりなのできっと好みが分かれるだろう。どう見ても学会員がやっている大勝利カラーのお好み焼き屋など店はバラエティに富んでいる。
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全体的にカオスな雰囲気からは一転して4階に来ると見事なシャッター通りで思わず驚いてしまう。まんだらけがこのビルにやってくるまでは、既にその頃からテナントが撤退しはじめ全体的にこんな感じで寂れていたと言われている。しかし現在では4階はまんだらけのオフィス兼倉庫となっている箇所が多い。
RPG「女神転生」シリーズに傾倒するメガテンヲタどもに言わせると、メガテンのダンジョンそっくりだと。言われてみれば確かにそうだ。残念ながらメシア教団もガイア教団もこのビルには存在しない。
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そんな怪しさ満点の4階には唐突に町医者ばかりが入居する「医療コーナー」の存在もある。だから基本的にここは地元住民のための生活の場なんですね。
ヲタどもを遠方から惹き付ける吸引力を持つ魔窟のビルは同時に生活の場としての機能も共有している。なかなかこういう性質を持った施設は見当たらないのではなかろうか。一見に値する。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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