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芝浦運河を歩く (4) 東京港竹芝桟橋

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浜松町駅は東京モノレールが乗り入れる羽田空港への玄関口である一方で、伊豆諸島や小笠原諸島を結ぶフェリーが接岸する竹芝桟橋にも近い。
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竹芝桟橋へ向かう竹芝通りの道中には「島嶼会館」のビルがある。貸し会議室の他に伊豆・小笠原の島民が割引価格で泊まれるホテルなどもあるのだ。島嶼とは伊豆諸島と小笠原諸島の事だ。地理的条件の特殊さから東京都の一部になっている。


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島嶼会館に隣接するように「東京浜松町海員会館」がある。こちらも素泊まりでリーズナブルに宿泊できる穴場だ。例えば4畳半の部屋を2人で借りると1人あたり2600円。山谷のドヤ並みに安い。
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しかし建物を見ても相当年季が入っている事が分かる。現代の高密度都市東京では考えられない土地の使われ方をしているが、それもそのはず。昭和27年に開設された施設なのだ。もっとも財団法人が運営する福利厚生名目の「公共の宿」といった位置づけの施設であるがゆえのものである。
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さらに竹芝通りを進むと、伊豆七島から取り寄せたそれぞれの島の名物が路上に飾られているのを見ることができる。
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大噴火で島民まるごと避難していた三宅島の火山弾もデデーンと置かれていたりする。いくら治安悪化が叫ばれる東京でもせいぜい投石に遭うなんてデモ発生時の山谷くらいであろう。こんな巨石が飛んでくる場所が都内にあるのが半ば信じられない。
同じ東京都にあるのに殆どの都民にとっては未知の島々。旅情を誘う。
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伊豆諸島、小笠原諸島、いずれも絶海の孤島であるこれらの島にアクセスできる手段は、ここ竹芝桟橋から船に乗る以外に殆ど方法がない。ここからアクセスできる離島の数々…伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、そして小笠原諸島の父島。東京から120キロから1000キロという距離に点在している。
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竹芝桟橋の客船ターミナルからは築地市場や勝鬨橋方面の豪快な眺めを堪能することができる。
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離島への船便はそんなに頻繁に出てる訳でもないので、ふらっと立ち寄ったとしても滅多に入出港の風景を見られる事はないが、ターミナル1階には「東京愛らんど」という明日葉を使った料理が食べられる食堂や島嶼部の特産品が売られている店もある。言わば知られざる「東京土産」だ。
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竹芝桟橋にはもう一つ「新東京丸乗り場」というものがある。この新東京丸、観光船でも旅客船でもない。東京都港湾局が所有する視察船で、一般人を対象とした無料見学会を開催しており東京港の役割や現状についてお勉強することができるというもの。但し平日のみであり事前にはがきによる申し込みが必要となる。
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新東京丸乗り場の横には老朽化で危険なのか知らぬが封鎖されて使えなくなった橋を見る事ができる。
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新東京丸は残念ながら休日に見る事ができないわけだが、向かいにある日の出桟橋からはひっきりなしに小型船がお台場との間を行き来しているのを見る事ができる。
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日の出桟橋には水上バス乗り場がある。「ようこそ東京港へ」と書かれた看板を見て、ここが東京港なのかと初めて気づいた訳ですが(笑)竹芝桟橋、日の出桟橋、いずれもゆりかもめでアクセスできる。
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待合室に入ると想像以上に閑散としていた。日の出桟橋からアクセスできるのはお台場海浜公園、晴海埠頭、浜離宮恩賜庭園、浅草など。どちらかというと観光向けである。
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待合室の隅っこの壁に結構年代モノっぽいクルーズマップを発見。手書き看板の風味がなんとも言えないのだが、葛西臨海公園など一部廃止されたルートもそのまま載っていたりする。
こちらは「東京都観光汽船」という会社のもので、葛西臨海公園で運行している「東京水辺ライン」とは別物のようである。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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