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芝浦運河を歩く (5) 芝浦埠頭バラック群

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急速に再開発の進む芝浦界隈には一方で「戦後のドサクサ」で建てられたようなバラック群がわずかに残る貴重なカオスゾーンを擁する。ここではその一部をお伝えしよう。
伊豆諸島や小笠原諸島への入口であるフェリーターミナル「竹芝桟橋」、ベイエリアへのアクセス航路である「日の出桟橋」と続く南側に位置するのが芝浦埠頭。住所で言うと港区海岸三丁目。
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しかしここまで来るとベイエリアといった響きとは無縁のくすんだ倉庫街に変わる。所々バラックのような古い家屋が残っていたりしてなかなか強烈な佇まいである。少し歩き回るとしよう。


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東京ポートボウルからさらに海側に向かい浦島橋を渡った先が海岸三丁目。やはりこの界隈では橋のたもとに限って戦後のドサクサ的物件が残っている。
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芝浦埠頭のあたりまで来ると殆ど倉庫街となりマンションが殆ど存在しないのだが、浦島橋の東側一帯にわずかながら住宅が残っている箇所がある。
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僅かな住宅地の中に残る唯一の飲食店は中華料理屋だった。きっと近所のオヤジか倉庫街で働くオッサンくらいしか来ないのだろう。休日はいたって暇そうである。
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さらに北へ進むとバラック住宅群が続く。どの民家も建て方がバラバラで面白い。これ単体ならどこかの地方の海岸沿いの漁村であると言っても通用するだろう。
しかし中には窓ガラスに黒フィルム、防犯カメラ完備というどう見ても組事務所じゃねえのかというような怪しげなお宅もあるので気が抜けない。
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見てのように完全に廃墟と化した民家もあるのでたいそう不健全な状態であることには違いない。きっと数十年後には絶滅してすっかり綺麗なビルに建て変わってしまいそうな予感がする。
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バラック民家群を裏側から拝見。各戸ごとに個性的なトタンが張られており視覚的に楽しませてくれます。
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さっきの中華料理屋があった区画に戻ると見事なY字路であることに気づいた。
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裏手は民家以外に何やら工場になっている場所もある。周りは次から次へと高層オフィスビル化していく中で必死で陣地を守っているかのようだ。
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そういえば記憶に新しい2008年、この辺の倉庫街の一角で元TBS女子アナが不審な死を遂げていたことが話題になったが、練炭自殺ということで片付けられている。様々な憶測が飛び交っているが真相は闇の中。シャブぴーやお塩の事件といい芸能界やテレビの世界ってつくづくダーティーなのね。
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再び、東京モノレールの高架線が見える場所まで戻ってきた。モノレールの橋桁を取り巻くように勝手に足場が築かれている箇所がある。とっくに朽ちてしまっているので使い物にならなそうだが…
かつてはこの地区にも水上生活者とか、居たんでしょうかね。
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しかしそんなカオスゾーンにも開発の手は容赦なく伸びてくる。眼前にそびえる超高層マンション群。一体どんななんちゃってセレブどもが引っ越してくるのか知らんが、この調子で行くと東京屈指のDEEPゾーン芝浦もあと十年もするとスイーツ(笑)の街に変わってしまっているかも知れないぞ。
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足場が築かれている川岸のドサクサ物件は廃棄物処理業者のようである。無断ゴミステルナとの注意書き。いかにも感が漂っていて素晴らしい。
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芝浦界隈のバラック群で最後に見て頂きたいのが品川駅寄りの運河に架かる高浜橋のたもとに存在する数軒の住宅物件だ。詳しくは次のページで紹介する。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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