下町の象徴「浅草」 浅草地下街でタイ料理

先日の「浅草サンバカーニバル」に引き続いて、またまた大好きな浅草の街にやってきた。
いろんな意味で街全体がパラダイスである。つくづく飽きない街だ。
今回浅草に来たのは単純に飯が食いたかっただけである。実に安直な動機だ。
43-161.jpg
地下鉄銀座線の終点である浅草駅の改札を出ると、目の前に見える「浅草地下商店街」。なんともアングラ感全開な地下街は半世紀以上の歴史がありただならぬ空気を漂わせている。
それはいいが駅の改札口が真ん前にあるのに堂々とエロDVDが売られているのは笑える。さすが浅草クオリティ。


43-162.jpg
50メートル足らずの地下街には焼きそば屋やら立ち飲み居酒屋やら立ち食いそばやら、カット700円の激安散髪屋やら、他にも、占いの館やら気功健体術という怪しげな店まで色々詰まっていて相変わらずカオス過ぎる。
43-166.jpg
地下街を経由して、デパート松屋と新仲見世商店街方面へ抜ける事ができるが、この案内看板のレトロ具合も素敵。
43-163.jpg
新仲見世へ抜ける階段。ひたすら狭いし斜めになっている。一体どういう設計基準で作られたのかすこぶる怪しい。天井で頭を打ちそうになるぜ。
43-164.jpg
確かにどう見ても「メトロでレトロ」である(笑)
しかし地下鉄の社名は「帝都高速度交通営団」の方がしっくり来たけどな。
43-165.jpg
三社祭やサンバカーニバル、隅田川花火の時は想像を絶する混雑風景を見せる浅草でこの通路幅では明らかにキャパシティオーバーである。しかしそれでも変に開発されずそのまま放置プレイでいるのがなんとも浅草らしい。つくづくスイーツ脳には厳しい街である。
43-167.jpg
浅草地下街を管理する「浅草地下道株式会社」の事務所はどこの町工場の事務所やねんといった趣きの玄関である。
43-168.jpg
事務所から奥の通路には店すらもない。浅草駅前の一等地なのにありえないフリーダムな土地の使われ方をしている。トーキョーナイズされた山の手のどこぞの繁華街とは時間軸の次元が全く違う。
43-169.jpg
そんな素敵な地下街の一角にあるタイ料理の店「タイ屋台メシMONTEE」に入った。そこはいかにも日本的な下町のど真ん中「浅草」の地下街の中に唐突に出現する濃密な異国。
43-170.jpg
一歩中に入ると本場タイの屋台をそのまんま再現したという店内。
ちょうど隣の席でタイ人夫婦の客が飯を食ってる最中だった。
店の奥から現れた店員の姉ちゃんの接客態度も全く日本的じゃない。
43-171.jpg
壁に掛かっているメニュー表を見るが、タイ語で書かれていて全然読めねぇよwwww
と思っていたらテーブルの上にちゃんと日本語で書かれたメニューが置かれている。
最初は「日本語通じるのか?」と不安になるがそんなことはない。
43-174.jpg
店員の持ってきたコップも金属製でしかも太めのストローが添えられている。全く日本らしくない(笑)
しかしタイ旅行で向こうの屋台料理を経験した人ならきっとウケるに違いないだろう。あっちと全く同じじゃん、と。
43-172.jpg
43-173.jpg
注文したのはガパオライスとトムヤムクンラーメン。タイ風なのは店構えだけかと思ったら味付けも日本人には全く妥協していない。完全にタイ人の感覚に合わせてある。特に付け合わせのサラダにかかった唐辛子が死ぬ程辛い。
しかし下手な妥協はせず本来の味を頑なに守るのがなんとも浅草の気性にマッチしていて素晴らしいではないか。山の手なんぞによくあるスイーツ(笑)好みの居酒屋バータイプのタイ料理店ではなんやかんやひっくるめて一人3000円くらいぼったくったりするものだが、ここの場合は1人1000円以内で充分腹いっぱいになれるのも良い所だ。

東京都台東区
シェアする
逢阪をフォローする

DEEP案内シリーズ全文検索

DEEP案内シリーズ全サイトから記事の検索ができる便利な機能です。

東京DEEP案内
タイトルとURLをコピーしました