総武線に乗って津田沼へ (2) 公団袖ヶ浦団地

京成津田沼駅から徒歩10分程度で、津田沼エリア最大の公団住宅群「袖ヶ浦団地」が姿を現す。
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袖ヶ浦団地は1960年代に、当時は潮干狩りや海苔の養殖などが盛んな事で知られていた広大な干潟だったここらへん一帯を埋め立てて造成された巨大団地群。広大な敷地に3000戸余りの収容数を誇る。


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所謂「高度経済成長」イケイケドンドン状態で環境破壊してまで開発を行うのがが正義だった華々しき時代に誕生した団地なわけだが、物件自体も築40年以上という状況になり、京成津田沼駅前同様にしなびた雰囲気が漂う。
そして団地の数ほど駐車場の数もあり自家用車率が非常に高い。いまだにストライキで電車が止まることもある土地柄なのか知らんが千葉県民はあまり鉄道駅に執着がない人が多いようで、生活するにも車がないと不便なようである。
粗大ゴミが無造作に放置してあり雰囲気がいささか微妙な感じがしたが…
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こういう看板が立っているあたり、治安も微妙なのではないかと勘繰ってしまう。
「私たちは 子どもを 見つめています」
この看板自体がある意味怖いんですが(笑)
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ついでにベランダに公明党ポスターを貼るナンミョー信者の数も多いようである。なんで自分の家が恥かくかも知れないのが分かっててあんなことやっちゃうんだろうね。意味わかんないね。
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やはりここ袖ヶ浦団地にも東京の赤羽台桐ヶ丘などと同じく住居一体型の商店街が並んでいる。そして同様にくたびれた風景を見せる。
スーパーの大丸ピーコックもあるが、個人商店も多い。広大な袖ヶ浦団地の中央部分に位置する商店街だ。
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袖ヶ浦団地が出来たばかりの時代を彷彿とさせるガス器具店の懐かしい看板。
「ガスで文化的でゆたかな暮し」
「給湯器でお湯のある豊かな暮し」

ガスが出たり湯が出るのが当たり前ではなかった時代が想像できない世代の方がいまや多数派になっている訳だがこういうのを隔世の感というべきか。
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給水塔をシンボルタワーにひかえる団地中央の広場には家族連れはともかくお年寄りの姿もない。高齢化率5割と言う東京の桐ヶ丘団地ほどにはないにせよ、袖ヶ浦団地の高齢化率は3割にも及ぶそうだ。
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ざっと見回してみると商店街の半数程度の店舗がシャッターを下ろしたままになっている。もはやニュータウンがオールドタウンになったかのような状態だ。
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もし川崎や横浜あたりにあったら外国人がわんさか流入してきそうな団地だが、どうやら習志野市はそういう土地柄ではないらしい。
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で、またしても現れた「私たちは 子どもを 見つめている」の張り紙。やっぱり怖いです(笑)
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干潟を埋め立てて造成されたこの一帯には、ここ袖ヶ浦団地だけでなく、京葉道路を挟んだ南側にも秋津団地、香澄団地がある。どこまで行っても団地団地団地。団地マニア大歓喜。
…ところで今回の目的地である「鷺沼温泉」のことをすっかり忘れてしまっていた訳だが(笑)なんか歩いてばかりで汗ばんできたし早く風呂に入りたいので、昭和の匂いを残す袖ヶ浦団地を後にした。

千葉県習志野市
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