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ヒルズのお隣「麻布十番」 (2) 大使館と坂の街

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「セレブタウン」とやらで成り上がりDQNに大人気のエリア、六本木ヒルズを眼前にひかえる麻布十番界隈を引き続き散策し続けるとしよう。
麻布十番商店街を外れ、元麻布方面に行こうとするとまたしても急坂を通っていかなければならない。
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元から起伏の激しい土地であったという理由もあるが、麻布界隈に存在する坂に名づけられた名前には「暗闇坂」という曰くありげなネーミングのものもある。かつては樹木が覆い茂り名前の通り真っ暗闇で見通しの悪い急坂だったと言われる。


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しかし、そのオドロオドロしい名前とは裏腹に今ではどこが暗闇やねん!とツッコミたくなる程開けていて高級住宅街にありがちな急坂の風景が広がるのみ。坂を登ると元麻布の高級マンション群が見える。
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坂の途中にはオーストリア大使館の建物もある。坂の上からは麻布十番商店街に続く下り一本道が眺められる。なかなか絶景。
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暗闇坂を登りきった先には高級住宅街元麻布のシンボル「元麻布ヒルズ・フォレストタワー」の頭でっかちのけったいな形をした超高層マンションがそびえ立つ。とりあえず東京山の手で「ヒルズ」と名前の付く建物は総じて成り上がりDQNセレブの巣であると見て違いないだろう。
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麻布十番三丁目の一角から善福寺を通して眺める元麻布ヒルズ・フォレストタワー。
「六本木ヒルズ」以降成金DQNが多く棲むようになって根っからの地元民の間で軋轢が生じているそうで、元麻布ヒルズが出来た時もこの善福寺からの眺めを見る通り、景観破壊であるという地元の抗議の声があったそうだがそれでも成金タワーは建てられた。
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ちなみに善福寺前には日本最初のアメリカ公使館宿館跡があったことを示す石碑も建てられている。ペリー提督が横浜に来て「開国シテクダサイヨ~」と迫った頃から、この界隈には外国人に関わる施設が作られていたわけだ。
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再び麻布十番商店街に戻り、今度は中国大使館方面へ抜ける路地を歩く。
救世軍というキリスト教系の宗教団体の建物がある路地だ。
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こちら側は地味な低層住宅や古びたマンションばかりが並びまったく高級感が漂ってこない。しかもよく見ると六本木五丁目に移転した後廃墟同然の姿を晒す「麻布保育園」の建物があったりして意外に気味の悪さを見せ付ける。
その背後には「六本木ヒルズ」。
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やたら坂の多い元麻布三丁目界隈。「狸坂」という、これまた曰くありげなネーミングの坂が出現する。道行く人を化かす狸がいる坂、との言い伝えから名前が付いた。見るからに山だらけの場所なので夜中に来るとマジで狸が出そうな感じがするが…
ここを登ると元麻布ヒルズ方面に抜けられる。
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さらに中国大使館方面に歩いていくと、まるで見捨てられたかのように存在する仕立て屋と思しき古びた民家兼店舗の一角に出くわすなど、なかなか味のある景色が見られる。
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仕立て屋の建物があまりにボロかったので、気になって横から見たら、殆ど崩壊寸前のようなオンボロ建築だった。隣の空き地にも最近まで同様にあばら家があった。

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ちなみにストリートビューでは壊される前の建物が見られる。(2008年9月現在)
ここから先は中国大使館にも近いのでやたら警察の見張りがあるなど結構物々しい雰囲気になる。この辺りも結構色々ネタがあるのだが、麻布十番のエリアではないのでまた次の機会にでもレポートしよう。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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