記事を人に教える

西葛西がインド人街になっている件

記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

江戸川区の西葛西がインド人街だという。
東西線に乗って西葛西駅の手前まで来ると目の前に大きな団地が見えてくるが、江戸川区清新町・臨海町あたりにある、それらの公団住宅にインド人が多く移住しているという。
日本全体で在日インド人人口は22,335人(2008年12月現在、外務省による)、実にその1割近くにあたる約2,000人がこの界隈に住んでいると言われる。その多くがIT技術者であり、インド本国からの転勤で数年単位で来日しているそうだ。

そんな西葛西だが、年に一度だけ地域住民による日印交流祭とも言える「東京ディワリフェスタ西葛西」なるイベントを開くのである。2009年10月31日、我々は西葛西のインドっぷりを堪能するべく地下鉄東西線西葛西駅のホームに降り立った。



見た目に小奇麗な西葛西駅前の広場を抜けて南側の児童公園に出ると、さっそくインド人家族の休日風景に出くわした。公園にはやけに造りが細かい巨大な恐竜の遊具。のっけからリアルマサラムービーばりの光景が広がっている。
しかし西葛西全体から見て、インド人だらけかと言えばそんな事はない。これまで埼玉の川口芝園団地や愛知の保見団地など、軒並み外国人団地と化している場所を見てきたが、そこらと比較すると全然割合は少ない。

西葛西駅周辺には数店舗のインド料理店があるが、その中でもインド人コミュニティと密接に絡んでいるのが「カルカッタ」。駅北口と南口に2店舗があり、毎週週末ともなると付近のインド人家族がランチやディナーに訪れる。

いまのところ日本最大のインド人街となっているのが、西葛西駅から徒歩5分ほどの南側一帯に広がる清新町の公団住宅群だ。「葛西クリーンタウン」という名称が付いている。なんだかゴミ処理場みたいなネーミングだ。
昭和58年に街開きした広大な団地だらけのニュータウンは、埋立地の上に築かれている。清新町と臨海町の地名が付く一帯は、昭和47年頃からの葛西沖開発事業で造成された土地である。

そんな葛西クリーンタウンの入口に建つショッピングモール「パトリア」。2階建てのこじんまりとしたモールだが、スーパーマーケットのマルエツ、マクドナルド、その他個人商店、飲食店が数店舗入居している、団地における買い物の拠点だ。

このショッピングモールにもインド人向け食材店が一軒入居しているのだ。ちなみにこれもインドレストラン「カルカッタ」系列の店舗だ。

そして極めつけには自転車屋の注意書きにもインドのヒンディー語で書かれている事だ。さっぱり読めないぞ。さすが日本のインド人街を代表する西葛西だけのことはある。

年に一度のインド人祭り「東京ディワリフェスタ西葛西」の会場は、清新町の団地群に隣接する広場。確かにそこらじゅうインド人だらけである。ちなみに2009年で10回目となる。

周りを見渡せば、男性は普通のカジュアルな服装が多いが、女性は民族衣装のサリーで身を固めた人が多い。普通に日本人で地元民な人も結構居るので、想像していたよりも見た目にインパクトのある光景ではない。

インド料理の食材を売る屋台も盛り沢山。会場内にはスパイスの臭いが立ち込め、束の間のインド気分。
日本最大のインド人コミュニティが形成されている西葛西とは言え、普段の街並みはごく普通の団地だらけのニュータウンでしかなく、高円寺みたいな違う意味で日本のインドと言われるような場所と比べると、ジャンルは全然違う。中央線系は勘違いしないように。

日印友好のイベントなので、ステージイベントの多くは日本側による太鼓だったり、はたまた良く分からんヒーローショーだったり、微妙に期待していたものとは内容がズレている。いわば地域のちょっとしたお祭りでしかない。期待し過ぎるとあんまりよろしくないぞ。

しかしよく見れば舞台の横の広告を見てもインドの銀行だし、確かにインド人コミュニティの臭いを強く感じるイベントではある。

しまいにはサリーを着たインド人女性が無理矢理な日本語で演歌を歌いだすカオスさ。メロディと歌詞がズレまくりで何がなんだかわからない状態になってます。

他にも会場内のブースにはあっちの新興宗教団体のようなちょっと怪しげな物件もあるわ…

サイババが笑顔で微笑みかけてくるわと、いろんな意味でスピリチュアルなものが置かれていて何気に見逃せない。

ひとまずパスポートの要らないインドに着た訳で、昼飯にはナンとカレーとよくわかんない屋台料理を食う事に。屋台のインド人は超マイペースなので行列が出来てても無問題。これを入手するまで1時間近く並びました…
ディワリフェスタの時期に来ると西葛西がインド人街だという雰囲気は確かに楽しめるかも知れないが、祭りの規模としてはそんなに大きくはないので、期待し過ぎるのはやめとこう。
それにむしろ西葛西でもインド人より他の外国人の方が多いくらいだ。夜になるとインド人以外の東南アジア系の外国人や中国人がやたら西葛西の駅前で客引きをしまくっている光景が見られるのだ。


The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
タグクラウドから記事を探す
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

記事を人に教える

トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.