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勝どきドキドキ探検隊 (2) 木造長屋とタワーマンション

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地下鉄大江戸線が開通してからというものの、駅周辺には続々タワーマンションが建設されまくっている「勝どき」エリア。

表面的には完全に勘違い成金スイーツに占領されたかのような街だが、そう見えても元々はただの倉庫街であり、地味なベイエリアの下町の一つでしかなかった。現在でもあちこちに下町の風景が残る。



勝どき駅を降りると清澄通りと晴海通りが交差する勝どき駅前交差点。近年大化けしつつある街だが、駅周辺はそれほど栄えている訳でもなく、昔からある個人経営のしなびた飲食店が連なるのみ。月島に近いからか知らぬが、もんじゃ焼きの店が目立つくらいだ。

しかし、晴海通りから西側に足を踏み入れると、表通りから一本裏に入るだけでびっしりと昔からの木造長屋が並んでいる。

隣の月島も裏通りはこういう感じのものが多いが、この辺は明治時代から大正時代に「東京湾澪浚渫工事」で埋立てられて成り立った土地で、ベタな下町というのが勝どき本来の姿だ。

狭い路地裏からこれ見よがしなタワーマンションが顔を覗かせる、新旧入り乱れる風景が現在の勝どきを物語る。

今度は駅前から清澄通りを跨いだ北側に入る。駅前にあったオンボロ長屋群は再開発によって見事に取り壊され、跡地が2階建ての共同店舗に建てかえられている。UR都市機構による勝どき駅前再開発計画で、ここには55階建ての超高層マンションと公園が建設される予定になっている(→詳細

再開発地区から外れた向かいにはオンボロ長屋群が辛うじて残されていた。古い駄菓子屋や居酒屋が並んでいる。しかしここもいつまで現状を保っていられるかは分からない。
「銀座まで歩いて行ける」という勝どきの地の利を、デベロッパー各社が獲物を狙うかのように狙いを定めている。

古い店舗の脇に入るとびっしりと貼られたポスター群。公明党に共産党に探偵社AGですね。この辺は常連組ばかり。やけに公明党ポスター率が高いのは近所に創価学会の施設があるからだ。

表の店舗兼住宅を取り巻くように広がる路地裏へと滑り込む。区画整理の及ばない小さな路地には地元民の暮らしの痕跡がそのままこびりついている。

やはり路地裏にはトタン張りの家々が健在である。生活の臭いが間近に感じられる空間がひたすら続く。

あまりに狭い路地裏は自転車も降りて歩かなければならない程狭く、お互いの軒先が触れ合う程の狭さ。あと10年もすれば勝どきからこういう家は消えて無くなるかも知れない。

家々に混じって古い店舗の姿もある。シャッターが閉まったままの「鰻鯉問屋」。こういう店があったのは築地市場に近い土地柄だからだろうか。

路地裏長屋系の民家からは次々と住民が立ち退きはじめている。空き家となっている家もあれば、取り壊されて暫定的にコインパーキングに変わっている所もあって、所々虫食い状態の街に変わっている。

オンボロ長屋が消えてコインパーキングに変わってしまい見晴らしの良くなった勝どきの街。そこに迫るは巨大なタワーマンション群。マンションがでかすぎて、残った木造家屋がまるでオモチャの家のようにも見える。今にも化け物に呑まれるかのような街の姿がそこにある。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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