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坂と階段の下町・品川区上大崎一丁目 (2)

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品川区上大崎という地名を聞いて、大崎駅の近くか?と思ったら違ったり、実は目黒駅前が上大崎だったりして、かなりあやふやな解釈のエリアなのでまとめておくと、1丁目から4丁目まであって、目黒駅北側、恵比寿ガーデンプレイス近くまで品川区境がはみ出している長者丸と呼ばれる一帯が2丁目、目黒駅の南側、杉野服飾大学があるのが4丁目、目黒駅南東の高級住宅街・花房山があるのが3丁目、とかなり変な区割りとなっている。
で、そのうち1丁目は目黒通り南側から池田山近くまでの寺町を形成しているエリアで、これから歩き回る場所がそうだ。
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とにかくこの一帯は坂と階段が多い。目黒通り側と反対側の寺町一帯が高台になっている反面、住宅街が形成されている坂の下は東京山の手でよく見かける典型的な谷戸地形である。


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この谷戸地形の谷底へ降りて行く道が上大崎一丁目のメインストリートである。古い駄菓子屋まであって、雰囲気は完全に下町そのもの。道行く人も老人ばかりだ。
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来た道を振り返ると、通りの入口付近が急坂で、こちら側に掛けてさらに緩い下り坂になっているのが分かる。遠目に見えるマンション群は目黒通り沿いに建っている。
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江戸っ子気質の深川の下町も良いが、谷戸地形が作り出す独特の下町風景が見られるのは東京ならではとも言える。
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この一帯に差し掛かると見捨てられたような古民家が普通に残っていて驚く。外壁の板葺きや窓ガラスの形を見るに戦前に建てられたものであろうと勝手に推測する。
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脇道に逸れる度に小さな階段や坂があっていちいち気になってしまう。やっぱり下町だからだろうか、貼られている政党ポスターも共産と公明ばかり。
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脇道の向こうは個人宅へのアプローチでしかなく行き止まりだった。
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反対側も同様である。壁の向こうは高台の上にある寺町。前に訪れた四谷の若葉二丁目・三丁目辺りの街並みと非常に酷似している。
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この辺の住宅地はどこから脇道に逸れても殆ど必ず階段がある。自転車ではちょっと不便な土地かも知れない。
先程の「メインストリート」を抜けると区立第三日野小学校の横を通って池田山公園に出る。
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今度は池田山公園やNTT東日本関東病院などを過ぎた東側、大崎郵便局の郵政宿舎の敷地を通り抜ける。4棟の団地を示す案内看板の古さは、郵政民営化がどうたらこうたら言われる時代とは隔世の感がある。今でもれっきとした公務員住宅なのだ。
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郵政宿舎へ至る道に入るとまたしても上り坂。急に視界が開けてくるので、散歩していてもいちいち面白い。
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三階建てのかなり年季が入った郵政宿舎の建物を横目に進む。
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郵政宿舎の敷地を外れて、その先にも登り階段が控えている。その先は区境を跨いで港区白金台に入る事になる。今里地蔵などがある場所だ。
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港区側の階段上から上大崎一丁目方面を見渡す。この周辺は白金台駅、高輪台駅、五反田駅のどれからも離れていて、地図がなければ容易にたどり着ける場所ではないだけに、こういう風景を見つけるとつい喜んでしまいたくなる。
この界隈は東京山の手の原風景が隠れている街だ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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