セレブ外国人タウン「広尾」 大使館だらけの街

東京各所をこれでもかと回ってきたDEEP案内取材班、貧民街大好きな血筋は争えず、やはり苦手とする所が東京南西部のセレブゾーンに当たる訳だが、そんな中でも世界各国の大使館が点在し、街中をハイソな外国人が歩き回る「広尾」という街が意外に面白い事に気がついた。
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地下鉄日比谷線広尾駅を降りると目の前の外苑西通りには多くの外国人が闊歩している。六本木あたりも多いが、やっぱり大使館が近いと言う要因があって「外国人だらけ」の印象が強いのは断然広尾の方である。
駅を降りると広尾の街のランドマーク的存在「広尾プラザ(明治屋フードセンター)」。


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外苑西通りが渋谷区と港区の境界になっていて、駅前にはやたらオシャレなショッピングモールが目立っているのが特徴だ。広尾プラザだけでなく広尾ガーデン、広尾コンプレックスなど、どれもハイソ過ぎてDEEP案内取材班の出る幕が全く無い。
広尾駅前から有栖川宮記念公園の方へ歩いて行く、その途中のオープンカフェには犬連れの外国人だらけ、こんな場所はなかなか無いし、東京以外では有り得ないだろう。
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そんな外国人だらけの広尾を象徴するかのようなスーパーマーケットが有栖川宮記念公園入口の真向かいにある「ナショナル麻布」。外観からして既に日本のスーパーではない。こう見えても昭和37(1962)年開業の老舗スーパーだ。
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まずナショナル麻布に買い物に来る客層を見ても、大使館員や外資系企業の関係者を中心に殆どが外国人ばかり、売られている品物も「舶来品」ばかりなのである。
試しに店の中で買い物を試みたが、ワインとチーズのコーナーがやたら広い事からもセレブスーパーである事が分かる。ちなみに2階は日用品や書籍も売られている。
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東京の都心にあるにも関わらず立派に駐車場完備、その上、大切な愛犬を繋ぎ止める為の「DOG STATION」まである。まさに至れり尽くせり。犬もさぞかし幸せな事であろう。
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セレブタウン広尾にある都心のオアシス有栖川宮記念公園。大正時代に廃絶した有栖川宮家の御用地が公園になった所。場所柄も変われば公園の成り立ちもどえらい違いである。
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公園とは言うものの、その半分はハイキングコース同然の姿を見せている。さすが東京山の手…といった所だが、すれ違う人々にも外国人がやたら多いことを意識せずにはいられない。
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高台の上に登ると、図書館と広場がある。ここもいつ来ても外国人の子供が遊んでいて、何処の国の言葉か分からない会話が聞こえてくる。広場には有栖川宮熾仁親王の銅像がある。
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森の中に佇む東京都立中央図書館。東京DEEP案内取材班が調べ物をする際によく立ち寄る場所でもある。
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庶民離れしたものばかり見せられて溜息しか出ない広尾の街だが、しかし一歩裏通りに足を踏み入れるとボロい木造アパートばかりが残る一角もあり、100円ショップがあったり、意外に庶民的な部分も隠れている。
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有栖川宮記念公園に隣接するドイツ大使館からナショナル麻布方向に下る南部坂の下、脇道に入るとなかなか迫力のある路地裏風景が隠れている場所があった。
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古いコンクリートブロックの床が敷き詰められた住宅地には十数軒の民家がせめぎ合うように建っている。
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路地の街灯には「南麻布広尾会」の文字があった。古い商店街の名前だろうか、厳密に言うと広尾駅前のエリアにあって住所は港区南麻布なので、こんな書き方になってしまうのだ。

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