亀戸駅南口の怪しい繁華街 (2) サウナ国際ビル

怪しさ爆発の亀戸駅南口、亀戸六丁目のアルカニダ領地から引き続きレポートを続ける。
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一部が亀戸の「九龍城」と化した「サウナ国際」の古びた建物があまりに気になったので少し様子を見てみる事にした。周囲に一切窓が付いていないという外観も怪しい。


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あまりに控えめに取り付けられた「サウナ国際」のお客様入口も、どこかしら場末の成人映画館を想起させる作りでなかなか素晴らしい。もしかして発展場か何かだろうかと思わず偏見を巡らせる。
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しかし、正式な玄関口は少し離れた角地にちゃんと置かれていた。24時間営業、男女サウナと書かれているのを見ると、どうやら発展場ではなく普通のサウナ施設のようだが、実際に入っていないので不明。
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料金表が書かれた看板が置かれているが、施設のボロさを鑑みているのか比較的割安な設定だ。ネットカフェで窮屈に寝泊まりするよりもむしろ健康的かも知れない。
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表玄関に回っても、やはりこの外観では入りづらい事この上ない。一体この奥にはどんな世界が待ち受けているのだろう。亀戸の奥深さを感じさせる物件だ。
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サウナ国際ビルの周囲を見ると、テナントとして入っているであろう、これまた建物にお似合いの場末のスナックが一軒。おおよそ素人向きではない。
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その隣にはサウナ国際ビルの管理者であろうか、東洋産業という会社の不動産部のオフィスである事を示す看板が掲げられたオフィスの玄関口がある。もっとも、オフィスというよりは潰れたパチンコ屋の佇まいだ。
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亀戸六丁目の繁華街は、ひたすらダークな香りを漂わせる「サウナ国際ビル」を中心にその取り巻きを場末のスナック街で占められている。錦糸町のような毒々しさはないが、別の意味の怪しさを隠し持つ、アンダーグラウンドゾーンだ。
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もう一軒、戦後の混乱期に作られたかのようなオンボロモルタル葺きのコの字型飲食街が残っていた。表側の京葉道路からは道一本挟んでいるだけで、サウナ国際ビルと同様、この建物の存在はよそ者からは見る事もできない。
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そこにも、昭和の時代から時を止めたまま佇む古い小料理屋と居酒屋、スナックが数店舗ひしめいている。やはり一見客を受け入れる雰囲気は全く感じられない。
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オウムの炭疽菌ばら撒き事件も亀戸だったし、自宅で孤独死した元AV女優の飯島愛も、小室にふられてヤケッパチ人生の華原朋美もみんな亀戸出身である。そんな亀戸にはまだまだ底知れぬ闇が潜んでいるように思えてならない。

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