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終戦記念日の靖国神社における人間観察

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靖国神社の一年で最も熱い一日。それが8月15日の終戦記念日である。
靖国の祭神は戦争で国の為に殉じた軍人、これを「英霊」と呼ぶ。合祀されているのは幕末の戊辰戦争以降の殉死者であるが、とりわけ太平洋戦争での殉死者である軍人約213万柱(A級戦犯含む)が比率として最も多い。
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終戦65年目にあたる2010年も、沢山の遺族が参拝に訪れたのだが、その一方で目立つのがウヨサヨ問わないプロ市民、それに物々しい右翼構成員の姿だ。静かな祈りの場所は一日中騒音に包まれる。
ここでは東京DEEP案内取材班が去年、2009年8月15日に訪れた時の様子をお伝えしよう。


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地下鉄九段下駅から靖国神社大鳥居に至る道には様々な主義主張を述べるプロ市民団体の署名活動やアジテーションが展開されている。場所柄ウヨ系が多いのは確かだが、参拝路となる道が半分以上占拠されて、物凄く混雑する。
首相の靖国参拝要求、中韓朝三国への非難、中国のチベットウイグル問題。この場所に来なければなかなか見られない主張の数々。
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神社周辺の道にも右翼団体のビラが多数貼りつけられ見苦しい。東京においてある意味最も政治活動家のメッカとなっている場所だけに、さすがといった感じだ。
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中にはさっぱり何が言いたいのやら分からない電波な主張を繰り広げる謎のオヤジまでいてカオスさに磨きが掛かっている。「SEXは結婚してから自分の伴侶とだけ行う事」。こんな主張は新宿歌舞伎町や渋谷センター街あたりでやった方がいいと思うぜ爺さん。
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目の前の靖国通りでは右翼街宣車やウヨサヨ問わないデモ隊の動向に警戒すべくかなりの数の機動隊と警察車両が配備されかなり物々しい状態となる。
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車道に目をやると、街宣車に限らず意味不明な張り紙をベタベタ車の両側に貼り付ける謎の「鬼の公報班」あり。みんな生きる為のエネルギーを無駄に使いまくってますね。
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終戦記念日の靖国神社では全国各地からの参拝客を乗せてやってくる観光バスで参道もご覧の通り埋め尽くされる。基本的に先祖を戦争で亡くした遺族が多いが、中にはどう見ても2ちゃんねらーだろうと思うようなヲタお一人様の姿もあり。
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拝殿前には、国の為に命を捧げた家族に手を合わせるべく参拝者の姿で長い行列が出来る。行列は後方の神門近くまで伸びる事もあり、かなり行列待ちをする事もある。
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一方、到着殿前には多数の報道陣が閣僚の参拝を見守っている。2009年8月の時点ではまだ自民党麻生内閣で、閣僚では野田聖子氏だけが公式参拝を行った。野田氏が出てくる瞬間をマスコミ各社が待ち受けているわけだ。
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神楽堂前に来ると、こちらも報道陣が殺到している。靖国名物の白鳩を放す「放鳩式」が行われる直前だった。
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そこには「正義をつらぬく白い鳩」と書かれた法被を着た鳩山邦夫氏がスタンバイ。そのキャッチフレーズに笑ってしまった。
後の総選挙で兄の鳩山由紀夫氏が民主党政権初の内閣総理大臣となり、自民党が下野なう、となった訳だが…
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一斉に離された白鳩が飛び立つ。靖国の境内では白鳩を飼育していて、別にこの時期でなくとも白鳩の姿は神楽堂の横の鳩舎で見る事が出来る。
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内閣閣僚や政治家ばかりに限らず、鳥肌実まで現れるのが靖国の8月15日である。服装はいつもの「正装」にグラサンでキメてました。この人は毎年「公式参拝」しておられるようです。
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正午の黙祷を終え、一通りの記念式典が済んだ午後から、いよいよ神社周辺のデモ隊が騒がしくなってくる。九段下駅前あたりには大量の機動隊員が投入され、右翼デモと左翼デモの衝突を回避すべく必死の警護にあたるのだ。
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こうした光景も毎年見られるが、左翼な皆様方は右翼団体の攻勢の強さに神社の前まで近づく事は出来ない。遠く離れた俎橋の九段下ビル前で、警察の誘導で回避させられてしまう左翼デモの方々。
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それを目の前で牽制し、大声で罵倒し警察を威嚇する右翼車両。国に命を捧げた殉死者や遺族の感情よりもイデオロギーと妨害が第一の困った人達でしかない。
こんな香ばしい光景が毎年見られるのが終戦記念日の靖国神社前だ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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