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飯田橋の怪しい飲食店「東邦ビル」の狭小店舗群

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JR飯田橋駅から神楽坂通り商店会方向を見ると、商店街の右側、外堀通り沿いにやけに仰々しい外観のビルがあるのが見える。
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要は飲食店だらけの雑居ビルという訳だが、周りが純然としたオフィス街になっているにも関わらずこの場所だけがエアポケットのように雑然とした佇まいを残しているのが対照的だ。
1階部分に並ぶ店はどれも間口が狭く窮屈な印象がある。しかしどの店も遠目から見てもやたら個性的である。


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「東邦ビル」という名前のようだが、隣はパチンコ屋だし、裏手に回ると「みちくさ横丁」といういかにもな名前の路地裏居酒屋横丁が隠れているし、物凄く戦後のドサクサ感が漂う一画だ。
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まずはパチンコ屋の隣から順番に見て行く事にする。最初に現れるのは中華料理屋の「神楽坂飯店」。のっけから洗練された感じがしないベタな下町風情全開の店だ。
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表のサンプルメニューを見ても、まあだいたい普通の中華料理屋かなと思ってしまいそうになるが、素通りするのはまだ早い。一番下の段を見ると凄い事になっている。
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バカみたいに巨大な「ジャンボ餃子(9600円)」のサンプルが何食わぬ顔で置かれていて笑ってしまった。これが神楽坂飯店の名物らしい。普通の餃子100個分のサイズらしいですよ(→詳細
これ、ちゃんと中まで火が通ってるんでしょうか。ミステリアスです。
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他にも「一升炒飯(5840円)」や餃子百個、ジャンボラーメンなどのチャレンジ系メニューが置かれている神楽坂飯店。バカ盛り系ではかなり有名な店のようだが、この食品サンプルを作るのに一体いくら掛かったのかも気になった。
さらに隣はラーメン屋の「えぞ松」。ここもバカ盛りホイコーロが有名で大食いのサラリーマンのオヤジどもで店の中がごった返している。
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他にも狭小店舗が目白押しでいちいちツッコミを入れたらキリがない東邦ビルの飲食店群。しかし、お上品な店が多い神楽坂界隈勤務の貧乏サラリーマンにはオアシスのような場所だ。
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建物右端には2階に上がる狭い階段、その先にも何軒かの居酒屋があるようだ。
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ついでに腹も減っていたので、我々も食事を取る事にした。神楽坂飯店でもえぞ松でもなく、「インドール」という怪しげな名前に怪しげな佇まいが一歩抜きん出た店。もう玄関からしてやたら狭いし、どうなってるんだ。
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カウンターだけが並ぶ狭い店内を、他の客が座る背中を擦り合わせながら奥の椅子に着席して、とりあえず店の名前がインドールだからカレーにしようとオーダーしたのがカツカレー(700円)だった。決して激ウマという訳でもなく、家庭料理みたいな印象だ。カツも何故か中身が薄い肉を幾重にも張り合わせたビミョーな食い物だが、カレールーの濃厚な味に店の歴史の重みを感じる。これに自家製サラダとゆで卵がセットで付く。
店主の婆さんは恐ろしく話好きで、しかも話の内容が時事ネタばかりで場違いな程のアカデミックぶりで笑ってしまったのだが、しまいにはカレーを食いながら死刑制度について討論させられる羽目になってしまった。放送大学のヘビーリスナーらしいです。
こういうゆるい店、たまりませんね。神楽坂に残る数少ないDEEP物件です。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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