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内藤新宿総鎮守「花園神社」と境内社の数々

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11月に入ると東京および首都圏各地の神社では「酉の市」が開かれる。毎年11月の酉の日には神社の境内に縁起物を売る店がズラズラと立ち並び、それを買い求める商売人の姿でごった返す。
大阪で言う所の十日戎に非常によく似た年中行事なのである。
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関東各地に鷲神社(大鳥神社)を勧請する寺社で「酉の市」が開かれる訳だが、この鷲神社の総本山は、あの「らき☆すた」ヲタの聖地と化してしまった埼玉県久喜市(旧鷲宮町)の鷲宮神社とされている。
東京都内では、浅草の鷲神社と足立区花畑の大鷲神社、それに歌舞伎町近くの新宿五丁目(三光町)にあるこの花園神社で行われる酉の市が有名。靖国通りから神社の境内に続く道がある。


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新宿の花園神社は内藤新宿が開かれた江戸時代から続く地元の総鎮守。
境内入口に建つ唐獅子は江戸末期に作られたかなりの年代物。傍らの看板には新宿区有形文化財であることが示され、イタズラ防止のためか保護網がかぶせられている。
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靖国通り側から神社に入ると左手に朱塗りの派手な拝殿が現れる。この拝殿の真後ろが「新宿ゴールデン街」。猥雑極まりない繁華街のど真ん中にあって今なお静寂を保っている。
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拝殿を正面にすると大鳥居の外は明治通り。こっちが本来の入り口だった。
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花園神社の中には何やら変わった境内社が沢山ある。色々ツッコミ甲斐があるので拝殿に近い場所から順番に一通り見て回る事にしよう。
まず最初に見かけた「雷電稲荷神社」。イカツイ名前が示すように雷除けの神様だという。もとは現在の新宿四丁目(旭町ドヤ街)の入口にあった神社で昭和初期に花園神社に合祀されているが、元の場所にもひっそりと社殿が再建されているのを見た。
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雷電稲荷神社の横手に回ると「納大明神」。参拝者はここで古い神札や熊手を納める。新年1月8日には古い神札や正月飾りなどを燃やして湯を沸かし甘酒を振舞う湯花神事(お焚き上げ)が行われる。
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さらに、伏見稲荷を思わせる赤鳥居がずらりと並んだ奥に威徳稲荷大明神がある。
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ここは普通のお稲荷さんかなと思ったら、お堂の上側に木彫りのナニが鎖で縛られながらチン座していたのである。どういうプレイだこれは。威徳稲荷は夫婦円満・子宝のご利益ある「男女和合の神様」なのだ。
首都圏近郊でちんまん…いや陰陽物信仰が見られるような場所は川崎の金山神社くらいのものかと思っていたら新宿のど真ん中にもあっただなんて。
歌舞伎町で遊ぶ前に性病封じにでもこっそりお祈りしておけ。
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この祠の周りにも男根がいるらしいが、ちょうど境内は酉の市の準備で現場作業トラックと設営機材だらけになっていて、しっかり見て回れる状況になかった。
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最後に境内の外れも外れ、一つだけぽつんと取り残されたように佇むのは「芸能浅間神社」。
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関東各地にある浅間神社の体をしながら、「芸能」と名前がついている通り芸事に関わる人々の信仰を集めている、かなり珍しい神社。
思えば隣の歌舞伎町も戦後に芸能集積地として興った街だったはずだったが、「新宿コマ劇場」亡き今となってはただのDQN歓楽街でしかない。
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芸能浅間神社というだけあって、神社の周りの寄進者一覧と思われる名前には芸能人の名前がいくつも刻まれている。だが名前を見ても恐らく古い世代にしかピンと来ない。
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神社の傍らには「圭子の夢は夜ひらく」の歌詞が書かれた石碑がある。歌手藤圭子(娘が宇多田ヒカル)が1970年に歌い上げたシングル。心の深淵を垣間見せる意味深な歌詞。
ちなみに藤圭子の歌は他にも「新宿の女」がある。
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花園神社で行われる2010年の酉の市は11月7日(日曜日・一の酉)、19日(金曜日・二の酉)である。
それぞれ酉の市前日の晩(6日、18日)は前夜祭がある。
酉の市開催時には境内を埋め尽くす参拝者に加え屋台が所狭しと並び凄まじくカオス。
絶滅危惧種と言われる「見世物小屋」(大寅興行社)も明治通り側の境内入口付近に現れるので、見世物小屋未経験者も是非花園神社へ足を運ぶがよい。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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