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青山霊園周辺 (4) 長谷寺と笄川の暗渠

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衝撃的なオンボロ木造家屋群を後にし、青山霊園の脇から西麻布交差点に向けて続いている笄川の暗渠に沿って歩いて行く事にする。
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まったくもって西麻布らしからぬボロ長屋の連発である意味カルチャーショックを受けてきた訳だが、近所には昔から続いていると思われる古いリサイクル工場の建物も存在している。しかも公明党・社民党のポスターが目立つし、この付近は完全に下町の様相を呈している。


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車道となっている二本の道路からさらに外苑西通り側にもう一本、路地裏とも呼べる道筋が走っている。どの道沿いが笄川の暗渠なのかよくわからんが、路地を進んで行くと突然現れる「コレヨリ私有地」の舗装。土地関係ややこしそうですね。
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私有地とは書かれているものの、路地の中は普通に地域住民の生活道路となっている訳でよその通行人もそのまま通っているが、「コレヨリ私有地」の道路のど真ん中に我が物顔でくつろいでいるのは…猫。
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しかもやたら人懐っこい猫である。にゃにゃにゃーん。
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「コレヨリ私有地」の路地はおよそ50メートルくらい続いていて、その終端にも再び同じ舗装が、なぜか両方向に施されていた。もしもこっち側から来たら、どっちが私有地なのかよくわかりません。
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所々古い民家が紛れている程度で大方は味気ないマンションばかりに変わっていて、特に見るものもないが、暗渠化した川の形に沿って近接した二本の道路が並行しながらうねるように続く所がなかなか面白い。
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道なりに行くとそのうち首都高渋谷線が頭上を走る六本木通りに至るが、その手前で二本の道路がかなり近づいた状態で結ばれているポイントがある。まるで二車線道路の中央分離帯に家が建っているかのような変な光景が拝めるのだ。ここから見た場合、左側の低い方が笄川の暗渠らしい。
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後ろ側を振り返る。もう一本の道路は道なりに行くと根津美術館のある南青山四丁目交差点へ至り、そのまま表参道駅方面に行く事が出来る。
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そんな謎めいた暗渠ロードを一旦離れて西側の高樹町方面に歩くと、大本山永平寺別院・長谷寺という立派な寺がある。「はせでら」じゃなくて「ちょうこくじ」。永平寺といったら福井県にある曹洞宗の寺院。その東京別院ということになっている。
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山門を潜って右側に観音堂。
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観音堂の中には巨大な木彫りの観音像が鎮座しているのだ。麻布大観音という高さ10メートルの観音様だ。近所に六本木やら表参道やら鼻につくセレブオシャレゾーン一辺倒の場所柄にあって、意外な場所に意外なものがあるもんだね。
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この長谷寺、江戸時代から続く古い寺という事もあって西麻布二丁目の約半分の土地も長谷寺のものだとか。
それを聞いて元麻布二丁目の本光寺裏手のバラック群や、四谷の若葉町にある鮫河橋スラムの事を思い出したが、明治以降、都市化が進んだ東京ではスラム対策として寺院が土地を貸して住ませる事がよくあったという。
立山墓地と青山霊園に囲まれたさっきのボロ長屋群にもそのような経緯があったのだろうかと思いを巡らせてしまう。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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