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葛飾金町・東京最果てのオアシス「水元公園」

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東京23区北東部の最果て「水元公園」を訪れたのは花菖蒲の咲き乱れる初夏の頃だった。埼玉のみさと団地に行ったついでに三郷駅から亀有行きのバスに乗って途中下車した訳であるが、23区と言うには僻地同然のロケーションで、東京の広さを実感させられた。
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水元公園へのアプローチの一つ、高須バス停から都県境を跨いで入るコースにやってきた。傍らには「埼玉県」と「三郷市」の看板。さらにすぐそばの江戸川を跨ぐと千葉県松戸市。3都県が入り乱れるスクランブル県境ゾーンである。
笑えるのが都県境でくっきり歩道の整備具合が違う事。東京都側は広い歩道があるのに対し、埼玉県側は郊外にありがちな歩道のないショボい車道に変わる。これが東京と埼玉の格差なのか。


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水元公園は江戸幕府によって作られた灌漑用水を調整するための遊水地「小合溜(小合溜井)」に沿って広がる都内最大級の公園である。公園内は遊水地の特性を利用したビオトープだの野鳥の楽園だの金魚池だのがあって、かなり本格的な自然環境を満喫できる。
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小合溜を挟んで南西側が東京都の水元公園、北東側が埼玉県営みさと公園と、二つの公園が都県境を跨いで隣り合っているという変わった場所だ。都県境が一部正式に確定しておらず東京と埼玉が長年に渡り領土問題で揉めてきたというのだ。
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東京都側は小合溜は江戸幕府の都合で作ったもの、だから池全体が東京都の管轄になると主張、対する埼玉県側は大場川など近隣の川が中央に都県境を敷いているので、準用河川である小合溜もそれに従うべきだと主張。両者とも一歩も引かないまま平行線…という経緯らしい。
だが近年に問題解決したという話もあるし、グーグルやヤフーの地図を見ても境界線がバッチリ書き込まれている。
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そんな領土問題があることも露知らず水元公園の中をうろうろすると「金魚展示場」なる場所が。ここは東京都立水産試験場の跡地(現在は港区に移転)で、現在は葛飾区が施設を引き受けて金魚の養殖や品種改良を行っているとのこと。
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傍らにある案内看板。9時から16時まで一般開放されているので誰でも見学が可能である。入場料無料。
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金魚展示場の入口となる金網の引き戸には業務用キッチンハイターのボトルを器用に切り取って作られた取っ手が(笑)これはゆるすぎる。取っ手を付けるにしても普通そんな発想はしないぞ。
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展示場の中は結構広い。金魚の品種ごとに何ヶ所かの池に分けられて飼育されているのだが、水槽の塗装がボロボロ剥がれ落ちている所から見ても結構年季の入った施設だという事が分かる。鳥の侵入を防ぐためか展示場中央から全体にネットが被せられている。
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色々珍しい品種の金魚が見られるので、これは金魚マニア垂涎の的であろう。当取材班の中にはあまり金魚マニアもいないので、品種改良がどうとか言われてもよく分からず。ひとまず展示場を後にした。
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あと水元公園と言えば花菖蒲が名物である。毎年6月には菖蒲まつりが開催され沢山の来園者で賑わう。都内でこれだけの規模のものが見られるのは、23区の最果て水元公園だけ。
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小合溜がもたらした葛飾が誇る自然環境である。いつもDQN全開の下町とか言ってすみませんでした。とても花菖蒲が綺麗ですね。
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かなり歩きまわったはずだがこれでも水元公園のごく一部しか回れてないらしい。本当に広大な公園なので、一日中癒されたい方にはオススメである。是非とも初夏の時期にどうぞ。最寄りの金町駅から徒歩でも来れるが、多分15~20分程度掛かる。
参考記事
【地図を旅する】(16)東京にもあった県境未確定の地

県境マニア! 日本全国びっくり珍スポットの旅
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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