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三軒茶屋・太子堂商店街脇「テル子女神像」の謎

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三軒茶屋駅に近い太子堂商店街そばに突然ミステリースポットが出現したと聞きつけて現地を訪ねた。それは「テル子女神像」なる謎の胸像。誰が何の為に作ったのか、さっぱり意味不明なのである。
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それも商店街の脇の路地を50メートル程入った地元民しか通り掛かる事もないような微妙な路地の奥にある、草ボーボーの空き地のど真ん中に唐突に置かれていた。何故こんな場所にこんなものが!?シュール過ぎて笑ってしまいそうになるも、顔の筋肉が引き攣ってしまう方が先に来る。


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それでも謎の「テル子女神像」はご立派な台座の上に鎮座しており、設置者の絶え間ない愛情が注がれているかの如く、献花が手向けられている。
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きっと苦労人だったのだろうか、目尻の皺が寄りつつも柔和な表情を崩さずに立ち続けるテル子女神像。さしずめ太子堂の聖母マリアとでも言いたいのか。そもそもどこのテル子さんなんだ。
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しかし一体どこの誰に愛されてきたのか、なぜこの銅像を作る事になったのか、周囲を見回しても案内板の類は全く見当たらない。台座の中央にただ唯一「テル子女神像」と書かれたプレートがあるのみだ。
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テル子女神像の正面には、よほど地元民に愛されているのか、愛されているように見せているのか知らんが献花が絶えないようで、花が並べられている。しかしよく見ると全部造花だった。ますます意味が分からない。よく見ると花を立てかけているスタンドも市販のファイルケースの引き出しが抜けて骨組みだけになったものが横倒しにされているだけだし。
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テル子女神像が眼差しを向ける目の前の路地は車が通行するには少し狭い道幅だが、商店街とその奥の住宅地を直線で結ぶ生活道路で、殊の外通行人の数は多い。この辺の住民であればみんなテル子女神像を知ってるはずだが、みんな素通りするだけで見て見ぬふりだ。
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しかも路地に沿ってテル子女神像のある一画だけが手付かずの密林と化していて、周囲は全て宅地化している所を見ると、ここは大昔からの地主の土地である可能性が高い。女神像が建てられている土地だけが砂利敷きの空き地となっていて、その両脇には建物らしきものがある。
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もはやジャングルと化した奇妙な土地に溶け込むように、すっかり蔦に覆われて緑化してしまった古いあばら家が見える。さしずめ墓守…いや女神像の見張り番が住んでいるかも知れない小屋である。なんだかメルヘンな世界だ。まあでも現役で人が住んでいるようには見えんわな。
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その怪しいあばら家の玄関脇、消火器ボックスの裏の茂みに隠れるように何かが書かれているプレートがわずかに見えた。これはもしかしたら女神像の謎を解く手がかりになるかも知れない。
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「…事 …駐車場は地盤が弱いために砂利入れをしていますので無断で車を入れた方は金壱阡円いただきます」
どうやら隣接する土地が駐車場だったことを示す手がかりのようだ。確かに不自然な土地だと思ったが元駐車場だったと思えば、合点が行く。「金壱阡円」という表記が地主の年代の古さを感じさせる。
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私有地という事なのかして、テル子女神像が建っている駐車場の土地の周囲はチェーンが張られていて侵入者の立ち入りを頑なに拒んでいるのである。草ボーボーなので入りたくもない土地だが、これでは地主の許可無く女神像の台座の後ろを調べる事は不可能だ。
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商店街側に隣接する土地にはもう一軒、蔦に丸ごと飲み込まれてしまい建物の原型すら見えなくなった奇妙な平屋建ての家屋が隠れている。住民は慣れているのか何食わぬ顔で行き来しているが、何とも思わないのだろうか。
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で、さっきのあばら家とは違ってこちらは人が住んでいる模様。おそらくテル子女神像の製作に関与した地主の家だろう。しかし玄関周りが全く見えていない!どうやって出入りするんだこれ。
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このテル子女神像があまりに気になって調べ物をしていたのだが、さすがに三軒茶屋だけあってブログやtwitterのつぶやきなどから目撃者の記事が多く引っかかる。それによると、テル子さん本人は存命で、女神像も本人が建てた、というような話が出てきた。果たして真相はいかに?…って所で言葉を濁して終わらせておく。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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