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所沢市御幸町・路地裏酒場「盃横丁」

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所沢市御幸町の小金井街道から北側の路地に入ると、タワーマンションだらけの街道沿いとは違って古い住宅街や商店が残る旧市街地らしい風景が残っている。
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一方通行入口の標識が示す狭い路地の先に商店の案内看板が沢山並んでいるのが見える。所沢銀座商店街と呼ばれた割にはタワーマンションだらけで味気ない表通りの光景を目の当たりにして呆然としていたので、気分転換に路地裏へと寄り道することとしよう。


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まず路地に入るとのっけからくたびれた老舗中華料理屋が姿を現す。看板の古ぼけ具合もなかなかのものだが、40年以上続いている中華料理屋の存在は、織物の街として栄華を極めた所沢の歴史を裏付けるような気がする。店の名前も「栄華」だし。
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中華料理屋に隣接してある農作物直売所。所沢まで来ると狭山茶もあるし農業も盛ん。地元民しか買い物に来ないようなローカルな空間が続く。
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細い路地を進むと、かつて花街として栄えた有楽町(浦町)へと続き、その手前には東川という小川が流れている。
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振り返って小金井街道方向を見ると、古い住宅街の向こうにタワーマンションの姿が。この付近ではどこの路地からでも何かしらのタワーマンションが目に入ってくる。郊外都市数あれど所沢の変貌ぶりは極端過ぎる。
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ただの住宅街かと思っていたが、意外にもこんな場所にパブやキャバクラなんかがある。東川付近にも同様にスナックがちらほらあるし、花街だった有楽町に近いことと関係があるのかも知れない。
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そんな路地の傍らに唐突に現れる「盃横丁」の看板。駅前の様子を見ていても、古臭い赤提灯の横丁など全く縁がないだろうと思っていた所沢だが、駅からかなり離れたこんな場所にあったのだ。
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当然駅から遠いのであまり知られていないせいか、地元民がひいきにする隠れ家的な店が多いという横丁、表の看板は目新しいが、これでも50年以上の歴史があるとか。
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よく見るとぶら下がっている提灯にも盃横丁のオリジナルロゴが刻まれているのが分かる。地で行く古臭さの横丁とはどこか違っていて、プロデューサーでもいるのだろうか、といった感じがしなくもない。
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決定的なのが横丁の風情を盛り立てるかのように掲げられている手描きの映画看板だ。この看板は青梅出身の映画看板絵師である久保板観氏によって書き上げられたもの。青梅と言えばレトロで街おこししている東京のチベット。同様の映画看板もある。
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盃横丁にはこうした手描きの映画看板が5枚置かれているそうだ。
ムードを盛り立てるにはいい材料なのかも知れないが、どうも「作られたレトロ(擬似レトロ)」感がして素直に受け入れ難い。こういう演出って流行ってるけど、大阪新世界の国際劇場くらいの勢いが無ければこういう事をしてもあんまり面白くないと思う、個人的には。
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で、この盃横丁の真ん前にもデデーンと立ち尽くす巨大なタワーマンションが横丁をふらふら歩く人々を威圧するかのようだ。
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盃横丁の中程に大きな樽が吊るされているのが印象的。これが盃横丁のシンボル的存在で、「ラウンジACB(アシビ)」のもの。ACBのマスターがここに移ってきて店を開いたのがおよそ50年前で、盃横丁が出来た時からの老舗だそうだ。
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およそ20店舗くらいだろうか、規模的にはさほど大きくないし、路地裏横丁としてのインパクトもいまいちだが、所沢で個性的な飲み屋街といったらここくらいのものか。
それにしても表玄関付近でウンコ座りしながらケータイ片手に中国語でまくし立ててた姉ちゃんの姿が印象的だった。最近じゃ中国人がどこにでも居るもんだなと。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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