首都の大動脈、JR山手線。一周60分、29駅。
わが地元大阪のJR環状線の、およそ1.5倍の規模がある。
山手線という名前が示すように、武蔵野台地の東端、起伏の激しい東京独特の地形に沿って走る路線で、特に西側の線路は谷をくり貫いた底に走り高いコンクリート壁に阻まれた箇所が多い。
今でこそ都心は「山の手」と呼ばれる西側、渋谷・新宿・池袋の3ヶ所に集約されている感があるが、もともとの東京の都心と呼ぶべき場所は東側の平坦なエリア、日本橋・銀座・上野あたりである。
さて、古い下町である上野駅のすぐ北隣に「鶯谷」という駅がある。
全部で29ある山手線の駅で最も乗降客が少ない駅。
しかしこの鶯谷こそがディープな東京を語るに外せない、恐ろしい場所なのだ。



