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【ワラビスタン】埼玉のクルド人居住地域「蕨」で現地人に囲まれて喰らうトルコ料理店が本格的過ぎた

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埼玉県蕨市・川口市を中心にトルコから日本に亡命してきたクルド人(クルド系トルコ人)が数多く居住し、この一帯が「ワラビスタン」と呼ばれている事は既に当サイトでも何度も取り上げてきた。毎年3月の春分の日に蕨市民公園で開催されるクルド人の新年祭「ネウロズ」も年を追う毎に参加者が増えている感じがするのだが、もうすぐネウロズの季節も近づいてきたので、今度は蕨駅付近のクルド系トルコ人が経営するトルコ料理店のネタでもお伝えしようと思う。

蕨市 蕨

で、またやって参りました京浜東北線の蕨駅へ。隣の西川口と並んで首都圏屈指の超絶多国籍タウンと化している街な訳ですが今回は東口に出てきました。

蕨市 蕨

蕨駅東口一番街のセブンイレブンはワラビスタンにおける定点観測地点の一つ。ここの店先あたりでいつもクルド人青年集団がたむろしているのが見られるからだ。夏場には店の横で電線に止まった鳩のように横並びにウ○コ座りしながら「ガリガリ君スイカ味」を頬張っていた彼らの姿が見られたが、冬場はさすがにあんまり居ないよね…と思ったのも束の間、向かいのパチンコ屋の前で立ちながら駄弁ってました。

川口市 蕨

蕨駅周辺で「トルコ料理店」を調べると、蕨駅東口から500メートル少々離れた猫橋交差点付近に二店舗出てくる。この辺の住所はもう蕨市ではなく川口市の芝新町、芝中田にあたる。蕨駅からイオンモール川口前川方面に向かう時に必ず通る事になる場所だ。

川口市 蕨

何を以って猫橋という地名が付いているのか不明だが、竪川という荒川支流の一級河川を跨いでいる橋になっている。川というよりは完全にドブにしか見えませんが、ええ…ちなみに蕨陸橋の手前で暗渠となるので、ここまで来なければ川がある事に気づかない。

川口市 蕨

そんな猫橋交差点の角でやたら客の出入りが激しい店があると思ったら激安250円弁当&食料品店の「にこまる弁当」だった。都心にある「ニコ丸弁当」とは無関係らしい、川口や蕨で展開している「埼玉県で一番安い弁当チェーン」との事。客層やテンションが山谷・釜ヶ崎並みだな…

川口市 蕨

ちなみに「にこまる弁当」のすぐ隣がハラルフード専門店となっております。これが外国人と貧乏人に優しい街、蕨の街並みです。

川口市 蕨

そんなアクの強い店が立ち並ぶ猫橋交差点付近に店を構えるケバブ専門店「ハッピーケバブ」。2014年7月に出来たばかりの新店舗である。ケバブと言えばトルコ、トルコと言えばケバブとすぐに考えるのは日本人の悪い癖である。まずはこの店の外観をよく見て欲しい。

川口市 蕨

ハッピーケバブの店のロゴにクルド人居住区ワラビスタンたる秘密が隠されている。そう、何を隠そうクルドの民族旗をモチーフとしたものである。トルコを始め、シリア、イランに跨るクルド人居住区の多くではこの旗の掲揚は禁止されている。一方で旗の掲揚が認められているのはイラクのクルディスタン地域、そしてここワラビスタンのみだ。

川口市 蕨

そんなハッピーケバブの店内へお邪魔する。狭い店内だが客席は満員御礼、客の殆どがクルド系とみられるが、彼らと仲良しらしい若い日本人女性が混じっていて、外国人だらけなのに店内は日本語で会話が行われていて何だか妙な気分だ。アウェー感に浸りながらラッシーとケバブプレートを喰らう。ケバブに掛けるソースは辛味が強く食欲を増進させる。ケバブに当たり外れは少ないが、なかなかド直球に旨い。

川口市 蕨

どうやら最近ハッピーケバブは板橋区大山に二号店を出店しているらしい。なかなか勢いがあるケバブ屋である。蕨が遠いという方は板橋に行かれてみてはどうでしょう。

川口市 蕨

猫橋交差点から東に徒歩2~3分程行ったところに今度は「アンシラ」というトルコ料理店が現れる。こちらは外観からしてトルコ国旗をあしらったデザインで、いかにもトルコ料理店ですよといった雰囲気を出しているが、ここも店のシェフがクルド系トルコ人という事らしい。

トルコ政府はクルド人、とりわけ長期に渡り交戦中にあるクルディスタン労働者党(PKK)をテロ組織と認識し壊滅させる方針を打ち出している。そんな中での両者の感情を考えるとクルド系住民がトルコの旗を掲げる事には難しいものがあるが、クルド料理店と言っても日本じゃ通じませんのでこうする他ないですわな。

川口市 蕨

そんな「アンシラ」で食べられるのはかなり本格的なトルコ料理の数々となっております。トルコビール(EFES)やラクを飲みながら上品にナイフとフォークでお料理を頂く大人向けの店である。ワラビスタンの物価から考えるとやや高級感があるので、先のハッピーケバブのようにお金のないクルド人の若者が溜まり場にしてる感じではない。

クルド人とクルディスタン―拒絶される民族

そんなトルコのクルド人、昨年のネウロズ開催当時はトルコとPKKは停戦状態が続き、トルコ国内で終身刑を受け収監されているPKK創立者のオジャラン氏が釈放されるかも知れないと融和ムードすら漂っていたが、昨年10月に首都アンカラで103人が死亡する連続自爆テロ事件が発生し、後にISの犯行であると判明したものの11月の時点でトルコのエルドアン大統領が停戦を破棄、再びクルド人居住区を空爆するなど紛争状態が続いている。

この状況を鑑みれば、今後もさらに日本へ亡命するクルド系トルコ人が増える見込みだろう。今年のネウロズはどうなるのでしょうね…

ハッピーケバブ

営業時間 10:30-23:00 無休
埼玉県川口市芝新町15-8

埼玉県川口市芝新町15-8

トルコレストラン Ancyra

営業時間 11:00-22:30 無休
埼玉県川口市芝中田1-14-8

埼玉県川口市芝中田1-14-8


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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