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佐倉市にあるニュータウン「ユーカリが丘」と新交通システム「山万ユーカリが丘線」が気になるので見に行った

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東京と成田空港とを結ぶ京成本線の路線図を見ていると、佐倉市あたりに「ユーカリが丘」という珍妙な駅名があるのが以前から目について、よく郊外にありがちな「なんとかヶ丘」と節操のない名前の付いたニュータウンの走りか?などと思っていたがそれにしても「ユーカリ」ってなんじゃい…と気になっていた。しかもそこには独自運行している新交通システム「山万ユーカリが丘線」まであるという…

佐倉市 ユーカリが丘

せっかくなのでやってきました「ユーカリが丘」へ。京成本線で日暮里から片道50~60分、成田空港から片道30分程度のアクセス。東京通勤圏としてはギリギリの範囲にあたる。駅前には立派なペデストリアンデッキやホテルもあるし、意外に立派だが、どこにユーカリが生えているんだ…

佐倉市 ユーカリが丘

このユーカリが丘駅周辺、1970年代に不動産会社の山万株式会社が主導して開発を行ったニュータウンで、昭和54(1979)年の分譲開始から現在まで、同じ不動産会社が一環して街の整備を続けている。鉄道駅は昭和57(1982)年に開業していて、池袋のふくろう像よろしく、ユーカリが丘駅にはコアラ像が鎮座している。

佐倉市 ユーカリが丘

なんでユーカリが丘という珍妙な地名を付けたのかよくわからんのですが、このユーカリが丘ではコアラのキャラクターがすっかりマスコットとして定着しているようで、あちらこちらで見かけられる。ユーカリが丘ウォークラリーに参加するとユーカリポイントが1000ポイントゲットらしいですよ。

佐倉市 ユーカリが丘

そんなユーカリが丘駅前には不動産会社「山万」のマイホームセンターもあり、ユーカリが丘の不動産に関する相談窓口になってるそうです。

佐倉市 ユーカリが丘

ユーカリが丘と言えば山万、山万と言えばユーカリが丘である。そこいらのニュータウンと決定的に違うのが、この山万が現在も街のハード・ソフト両面で管理を続けていて、建てたら売りっぱなしのその辺のデベロッパーとは全く姿勢が違っている事が最大の特徴である。かなり珍しい例なので、ニュータウンの成功事例としてよその街から視察に訪れるケースも多いらしい。

佐倉市 ユーカリが丘

ユーカリが丘にお住まいのコアラ一家らしいです。ロッテコアラのマーチとは無関係ですのでご了承下さい。

佐倉市 ユーカリが丘

おじいちゃんおばあちゃんまでいる、ユーカリが丘のコアラファミリー。

街開きから35年が経過し人口1万6千人を数える中規模ニュータウンであるが、新築住宅の販売を年200戸程度に限定し開発ペースを抑制するなどして住民の新陳代謝を徹底していて街の高齢化を防いだり色々工夫してるらしい。ここを見ると寄居の磯村建設は一体何だったのかと思うくらいだ。

佐倉市 ユーカリが丘

駅からペデストリアンデッキ直結になった商業施設もその名は「ユープラ」。シネコンとかゲーセンとか100均とか一通り店が入っていて地元民の溜まり場になっている模様。このユープラの運営もやはり「山万」である。

佐倉市 ユーカリが丘

そして頭上を走る三両編成の新交通システム「山万ユーカリが丘線」がニュータウン内を周回し住民の足として機能しているのだ。当初は路線バスがニュータウン内を走る計画があったというが、環境に配慮したいとの山万側の意向で、現在も路線バスは一切ないらしい。

佐倉市 ユーカリが丘

この山万ユーカリが丘線も、全国で唯一不動産会社直営で鉄道事業を行っている、ある意味では非常に珍しい例だったりするので地味に凄いのだ。全線均一料金200円で5つある全ての駅に行く事ができる。昭和57(1982)年の開業以来現在まで人身事故が一度も発生していないのが自慢らしい。

佐倉市 ユーカリが丘

ユーカリが丘駅付近はユープラの他、でかいイオンの店舗もあって商業施設が集約された形になっている。高層マンションまであってなかなか都会的だが、目の前の山万ユーカリが丘線に乗ったら途端に里山に囲まれる。

佐倉市 ユーカリが丘

ユーカリが丘線に乗るとユーカリが丘→地区センター→公園→女子大→中学校→井野→公園→地区センター→ユーカリが丘の駅順で環状運転を行っていて、日中20分1本間隔で電車が走っている。とりあえず「中学校駅」で降りてみました。

佐倉市 ユーカリが丘

山万ユーカリが丘線の改札は自動化されているもののIC乗車券非対応で、乗客は切符を買う必要がある。もっとも切符売場が混雑する事もないので、別に面倒な事もない。

佐倉市 ユーカリが丘

これが全国唯一、不動産会社がやってる新交通システムの自動券売機か…乗車券は大人200円小人100円の2種類しかないので切符購入ボタンも2つだけ。シンプル過ぎる…ちなみにユーカリが丘駅限定で500円の一日乗車券も販売されているらしいぞ。

佐倉市 ユーカリが丘

ユーカリが丘線の中学校駅、ニュータウンの最も北側にある駅で、駅前に佐倉市立井野中学校があるから駅名が「中学校」と安直なネーミングになっている。他の「公園」「女子大」もたいがいだが、まあ駅前には申し訳程度にクリーニング屋とかがあるみたいですよ。

佐倉市 ユーカリが丘

線路を挟んだ向かいにはこじんまりしたショッピングセンターらしきものもありますが、基幹店舗はイオンだったりするので、まあ高望みはしないでおきましょう。

佐倉市 ユーカリが丘

ニュータウンなので、周辺の街並みはまあありきたりなものである。京成沿線ではなかなか人気の住宅地らしく、確かにそこらの売りっぱなしのデベロッパーが作ったオールドニュータウンと化した住宅地とは違い、今も管理が行き届いている印象がある。

民間企業主導のユーカリが丘と県主導でグダグダの千葉ニュータウン…「どうして差がついたのか…慢心、環境の違い」なんでしょうか。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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